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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道73

2008-06-20 19:09:48 | E,霧の狐道
 俺は、ババアの相手をするのを止めた。
アホらしくて、聞いてられない。
俺は、ババアを特売の台に放置して、さっさとレジに急いだ。
そして、お揚げ代を払ってレジを通過した。

“ う~、危ない所だった。
 とんでもないババアだ。
 ま、俺の頭脳勝ちってとこかな・・・。”

俺は、大急ぎでスーパーの出口の扉を出て、左に急に曲がった。

「 おっと!」

 俺は、ウンコ座りをしたヤンキーの兄ちゃん二人を蹴っ飛ばしそうになった。
片方は金髪の原爆頭、もう一方は黒いカナトコ頭、地面を灰皿代わりにしてタバコを吸っている。
二人の見るからにアホそうな顔と、やけに短い学生服が目に付く。
 俺は辛うじて斜めになって、そいつらをすり抜けた。
チラッと見ると、眉毛の無い眼から“ケッ、クソがき光線”をこっちに向けている。
俺は、見ていない振りをして自転車置き場に急いだ。
 自転車置き場の奥まで行き、お揚げを入れたスーパーの袋を自転車の前カゴに放り込んだ。
そして、柱と自転車を連結している鍵を外し、スーパーを出発だ。
俺は一刻も早く脇社に行かなければならないのだ。
 俺が、自転車置き場の奥から自転車を押して出て来て、道路に出ようとしたとき、話し声が聞こえてきた。
俺は聴いたような声だと思って、スーパーの入り口の扉の方を見た。

“ ゲッ、お揚げババアだ!”



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