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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

スポーツ障害 6

2005-05-10 | カイロプラクティック
先日治療した、高校生の卓球選手の大会の結果が分かった。団体戦で惜しくも優勝は逃したが準優勝し、関東大会への切符は手に入れた。この準優勝には彼の貢献度も多きはずだ。

結果から評価すると、3者の立場からみて全て結果オーライで丸く収まったようである。

一つ目は、部活の監督の立場から、チーム戦力を分析しても彼を外すことはできない。骨折というイメージでは試合までには無理であるという思いがあったに違いない。。彼を抜いた戦力での構想も考えていたはずである。彼の現場復帰は監督にとって、トーナメントを勝ち上がっていく上で理想的な戦術を組むことができたはずである。

二つ目は、彼の試合に出たい、監督の期待に応えたいが、しかし、骨折というケガがで医者から絶対安静の指示を受け、試合は出たいが試合までに治るのか、治らないのかの葛藤があったはずである。試合に間に合ったのも「彼の試合に出たい」気持ちが「出られない」気持ちを超越した結果である。

三つ目は、CCRKのスポーツ選手の治療に対する治療方針である。CCRKでは、現場(指導者)と選手の要望にできるだけ沿うように努力する。
転移のない骨折は、特に不全骨折(いわゆるヒビ)はシーネを当てて固定をしておけば骨癒合に関しては問題は無い。ただし、固定後の関節強直が運動機能を低下させる。骨癒合はしたが関節が動かないでは試合にならない。

現場復帰と同時に、もとのパフォーマンスを、いやそれ以上のパフォーマンスを発揮できるように持っていけるような治療、調整をしなければならない。それがスポーツカイロプラクティックである。

人を見る治療家であれば、骨折部位だけ見るのではなく、その背景にある「心を」見抜きその時の最善策を考えるべきである。骨折だけを見るのであれば、現代医学となんら考え方は同じであり、単なる対処療法で終わってします。

治療家にとってこのようなケースは、賭けである。患者さんには骨折というイメージでは大きなケガに受け止められ、治療も長引くように思われがちだ。レントゲン写真を見せられ骨折線を確認すると大変なケガのように思う。そんなケガでスポーツなどできないと思いがちである。

そんな心の葛藤の中で「大丈夫だ」と言い切れる自信を持つには大変なことである。大丈夫だと言い切って治せないと指導者や患者さんからは信頼をなくし、不評が立つ。今回は3者ともに〇く収まった。

患者さんの思いは「治って当たり前、治らないと藪医者」治療の難しさなど理解していない。

拳骨





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