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月刊イオがおくる日刊編集後記

コリアングルメフェスタでプロレス観戦

2014-11-26 09:00:00 | (K)のブログ
 神奈川県に住む若い世代の在日コリアンと日本人が先頭に立って、交流を深めお互いの文化を幅広く知ってもらおうという国際交流イベント「Korea×Japan かながわユースフェスタ」が11月15、16日の両日、横浜赤レンガ倉庫で開かれました。
 3回目となる今年のフェスタは「コリアングルメフェスタ2014」と銘打たれ行われました。メインは、県内の有名店による美味しい朝鮮料理の店が並ぶコリアングルメストリート。チジミやトック、ホルモン焼きなどの定番料理から、ぴりりと辛くコリアン風に味付けした焼きそばやユニークな焼肉ケバブなどが味わえて、人気を博していました。



 私は初日の15日の土曜日に顔を出しました。
 雲ひとつない青空が広がる中、11時にオープン。フェスタでは2日間にわたり様々なイベントが開催されましたが、オープニングを飾ったのがチョゴリファッションショーでした。次から次に出てくる艶やかなチョゴリに会場からは「綺麗ね~」と感嘆の声が聞こえます。何枚か写真を紹介したいと思います。赤レンガと青空とチョゴリが本当に綺麗でした。





 今日のブログのメインは、会場に設けられた特設リングで行われたプロレスのことです。
 プロレスを生で見るのが初めてで、非常に楽しみにしていました。予想通りの楽しさで、鍛え抜かれた人たちによるショーであることが確認できてよかったと思います。特に女子プロレスラーのタッグマッチは迫力ありスピードがあり痛々しさありで、すごいなあと思わされました。ユニークな覆面レスラーが出た試合は、お笑いイベントみたいでした。



 プロレスは4試合行われたのですが、その前に友好エキシビションマッチとして、パンクラスの川村亮選手とスタンドの梁正基選手(写真右)が闘いました。梁選手は朝鮮大学校の歴史地理学部の卒業生です。川村選手は昨年からフェスタに関わっており、今回のプロレス興行を実現させるのにも大きな役割を果たしました。「意味のあるプロレスにして友好に役立てたい」と語っていました。梁選手は2年ぶりの試合だということですが、川村選手がぜひ梁選手と試合がしたいと要請したそうです。梁選手は、「いま朝鮮半島と日本の関係はあまり良くないけれど、フェスタを通して少しで良くなればうれしい」と語ってくれました。
 3分間の試合はあっという間で、引き分けに終わりました。



 私は今のプロレスのことはまったく知らないのですが、出場した選手の中で唯一顔を知っていたのがメインイベントに出場した高山喜廣選手でした。リングのはるか向こうまで相手選手をひっぱり出しての場外乱闘が大迫力でした。



 そして、もっとも注目したのが3試合目、百田光雄選手と力選手がタッグを組んだ試合です。注目したのは、百田選手は力道山の子どもで力選手は力道山の孫だからです。百田選手は66歳で、「現役最年長」のプロレスラーだそうです。
 プロレスを見て思ったのは、どうも「ヒーロー組」と「悪役組」が戦うのが一般的なのではないか、最初は悪役組が反則技を繰り出して優勢に立ち、最後にヒーロー組が逆転するというようになっているのではないか、ということです。この試合も、最初は百田選手がやられるのですが、最後は力選手と力を合わせ逆転勝利をおさめます。力道山の子・孫らしく、空手チョップが得意技のようでした。悪役がいかにも悪役らしくて楽しめました。




 試合終了後、百田選手も力選手も、友好の大切さを強調し、「こういったイベントを通して仲良くしていきたい」(力選手)と語っていました。コリアと日本の友好をはかるイベントに、力道山の2世、3世が出場するのはたいへん意義のあることだと思いました。(k)

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