日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

嬉々としないけど

2009-12-03 10:03:52 | (蒼)のブログ

 昨日の「愛」さんのブログに、僕の痛い過去のことがサクッと書かれていたので、今日はその説明をします。ちなみに「愛」さんのブログには、「昔サンタを裸足で追いかけて行ったという、(蒼)編集部員の話をうらやましく聞いたりしていた」と、書かれていました。

 クリスマスの日でした。仕事から帰ってきた父は、小学校低学年の私と幼稚園に通う弟に「今、そこでサンタと会ったよ。なんかサンタさん、いまちょっと忙しいからっていって、プレゼントを渡してくれてって、頼まれたんだ。玄関に行ってみな。プレゼントがあるから」と言ったので、二つのプレゼントを確認したあと、弟と2人で裸足で家を飛び出して、サンタを探しにいったのです。

 私は、結構ギリギリまで、サンタクロースを信じていました。クリスマスの日は、ちょっとしたパーティーみたいなものを家でやりました。ませた友達は、「サンタなんかいない」と言っていましたが、私は小学校高学年くらいまでいると思っていました。
 
 今はもう大人になってしまったから、12月24、25日が近づいてきたとしても、「クリスマスだ!!」と嬉々とすることはありませんが、その日が近づくと、毎年、弟と2人で探しにいった記憶が思い出されます。

 あの日の私は、サンタに必ず会えるもんだとばかり思っていただろうし、結局見つからず家に帰ってきたとき、父に向かって「知り合いなら紹介してよ」と怒鳴ったのですが、大人になればサンタと知り合いになれるんだろうなとも思っていました。
 
 私も「愛」さんのようにクリスチャンではありません。
 ただ、よく、学校の先生が、「クリスマスなんて、お店が儲かるだけ。日本人はそうやって、クリスマスは祝うけど、でもクリスチャンではないのに……」みたいな事を言っていて、それを聞くたびに、「でたーーー」と思ったものです。

 まあ、上にも書きましたが、私も今は、嬉々としなくなったし、嬉々とできなくなったし、嬉々とすることもないですが、いつか父親になったら、せめて小学生になるまでは、子どもを嬉々とさせたいなと思っています。(蒼)

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2 コメント

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じんぐるべる (bum)
2009-12-05 02:17:20
いい話だ。最近の子供はサンタなんて初めから信じていないからつまらない。(蒼)さんのアボジとオモニは二人の姿を見て微笑ましく思い、年の瀬の寒さの中、心をほっこりさせていたに違いないでしょうね。

ちなみに私の幼い頃、家ではクリスマスなんてなかった。だからサンタクロースの存在に気づくのも遅かった。「うちはクリスマスしないの?」と言うと決まってオモニが言ったものだ。
「12月24日はキム・ジョンスク女史の誕生だからその祝いをしなさい」
でも何をどうすればいいのかわからなかった。
そして、当のオモニも何もやらなかった。
何もないまま過ぎていくのだった。

キム・ジョンスク女史の誕生日を知ってるなんて!
うらやましくないか。ちーーーん。
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Bumさんへ。 ()
2009-12-07 15:23:24
コメント、ありがとうございます。

電車のなかでコメントを見て、つい笑ってしまいました(笑)。

朝鮮人の家庭は、いろいろな意味で、クリスマスを祝わないと思いますし、実際、僕の周りもクリスマスに対してドライというかなんというか、とにかく小学生のときからすでにサンタを信じていなかったですね。

「何もないまま過ぎていくのだった」は、かなりはまりました。
でもここ数年、ちょっと意味合いはかわりますが、僕もクリスマスは、「何もないまま過ぎていくのだった」です。

僕より一回り以上の男の先輩が、雪が降ったある日、「いくつになっても雪の日はテンションが上がる」と言っていましたが、サンタもクリスマスも雪もバレンタインデーも、つまりそういうイベント事(雪?)、個人的に嫌いじゃないですね。

それにしても、おそらく今後、ずっと、12月24日になると、「今日はキム・ジョンスク女史の誕生日でもある」と思いだすかもしれません。
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