Kさん、里さんがブログで報告しているが、9月号のイオの特集は「秋、おすすめの旅」。9月の3連休を念頭に置いて組んだものだが、この取材、明石書店から出版された書籍「歩いて知る朝鮮と日本の歴史」シリーズがとても役に立った。
この本は「東京のなかの朝鮮」にはじまり、千葉、神奈川、京都、奈良、兵庫、九州編が順次出版されているので、読者の皆さんにも是非参考にしてほしい!
私は今回、神奈川と東京を担当したが、1998年に発行された「神奈川のなかの朝鮮」の執筆陣は、小、中、高校、大学の先生から行政の職員、市民団体の職員、牧師さんなどバラエティに富んでいる。執筆者の一覧では20代の頃にお世話になった先生方の名前も探せてとても懐かしかった。本を繰っていくと、朝鮮とゆかりのある場所が日本にこれほど多く存在するのか、という新鮮な驚きが押し寄せてくると同時に、「こんなことも知らなかったのか」と自分の無知にあきれはてたのだった。
日本と朝鮮半島は一番近い「隣国」。
20世紀に朝鮮が日本の植民地になった悲しい歴史はあるが、古来から多くの人が行き来しながら互いの文化を発展させてきた。この豊かな歴史、関係を旅感覚で楽しめるなんて!
「これも先人が書物にきちんとまとめてくれたおかげ」と私はこの良書に何度となく感謝した。
わたしはこの本を全巻持っています。
以前、東京版の本にそってその場所に行ったことがありますが、日本人として朝鮮(現在は2つに分かれている南北(朝鮮)のことを知ることはとても大切だと痛感しました。
日本の歴史的な侵略行為は決して消せるものではないことをしっかりと認識しなければ、かつて朝鮮と日本のさまざまな交流で影響しあった文化的遺産も正しく理解出来ないと思ったのです。
朝鮮がなければ日本の文化的開花もなかったこと,日本のさまざまな文化やその伝統には朝鮮から受け入れられたことが多いことなど、この本は教えてくれています。
そして、この本に記載された場所に1つでも多く足を運んでみることが大切で、とても価値あることだと思います。