goo blog サービス終了のお知らせ 

日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

チョンリマ(祖国訪問記2)

2009-06-30 09:16:27 | (K)のブログ

 筆者の年代では、朝鮮といえば「チョンリマ(千里馬)」である。日々躍進するその姿から、「チョンリマ朝鮮」と呼ばれていた。チョンリマ朝鮮の象徴となっているのがチョンリマ銅像で、チュチェ思想塔や凱旋門などがまだなかったころ、朝鮮を紹介する写真には必ずと言っていいほどチョンリマ銅像が使われていた。

 これまで何度か祖国を訪問したが、なぜかチョンリマ銅像を見学したことがなかった。もちろんスンリコリ(勝利通り)というメイン通りに面したところにあるので、何度も目にはしていた。 

 チョンリマと言えば、チョンリマ運動。1956年12月28日、金日成主席が降仙製鋼所(現在の千里馬製鋼連合企業所)を訪れ労働者たちを奮い立たせたことから、チョンリマ運動が始まった。チョンリマ運動による大高揚により、3年間の戦争で廃墟と化した朝鮮は見事に復旧を遂げ不死鳥のようによみがえる。だからチョンリマは朝鮮の象徴なのだ。チョンリマ銅像が建てられたのは1961年4月15日である。

  昨年12月24日、金正日総書記がその千里馬製鋼連合企業所を現地指導した。現地指導を契機に強盛大国の大門を開く2012年に向けた「革命的大高揚」が朝鮮全土で起こっている。このニュースは日本にいるときに朝鮮新報を通して見ていたが、現実の雰囲気はやはり実際に来てみないとわからない。

  「以前は強盛大国といっても漠然としたイメージしかなかったけれど、今は何をどのようにすれば強盛大国が実現するのか具体的に思い描けるようになった」と、祖国の人々は語る。ホテルやレストランの従業員、工場の労働者など、久しぶりに自分の目で祖国の人々を見ていると、自分のやるべきことがあり、自分のやるべきことをやり、自分の目標に向かって努力しているのが感じ取れる。

  近くで見るチョンリマ銅像は思っていたよりも大きい。初めて祖国に来たとき、走るバスのなかから遠くにチョンリマ銅像を見つけたときの、気持ちの高揚を思い出した。(k)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。