あぁ、生きた証

日記、献血放浪記、気がついたり考えたりしたこと、地元清水エスパルスについて書いてます。

Before Sunrise 恋人までの距離(ディスタンス)

2012-01-15 | 動画・映画・テレビ・DVD
今回レビューする作品は、先日記事にUPしたサンシャイン2057と一緒にレンタルしたのだが、
例によって返却日当日にまさに急き立てられる様な感じで慌てて観る。
(観ないで返すのも何だよなぁ・・・って感じ)

しかし、そこには自分も予想しない展開が待ち受けていた。



では、あらすじを(コピペだけど・・・)。
けど、思いっきりネタバレだなぁ...

「ジェシー(イーサン・ホーク)とセリーヌ(ジュリー・デルピー)はブダペストから
ウィーンに向かう列車でたまたま隣合わせに座り、なんとなく気が合う。
彼女はパリに帰る途中だったが、彼は明朝にアメリカ行きの飛行機に乗るまで一晩をウィーンで過ごす、
ホテルに泊まる金もないから一晩ぶらぶらするつもりだが、つきあってくれないかと誘う。
彼女は彼に魅かれるものを感じて一緒に列車を下りる。夕方のウィーンをぶらつきながら二人は
お互いのことをおもしろおかしく話し始める。

有名な大観覧車に乗って夕陽を見ながら、二人は初めてキスを交わす。
いっしょに食事をしたり、占い師にあったり、酒場にいったりしながら話しを重ねるうちに、
ジェシーはスペイン留学中の恋人にふられて傷心旅行中、セリーヌも半年前に年上の恋人に
深く傷つけられた過去を持つことが分かる。

深夜のカフェで、二人は言葉遊びを通してお互いの気持ちを告白する。
ただし明日になれば彼はアメリカ、彼女はフランスと、大西洋をはさんで別々に暮らす身。
行きずりの恋か、一生の思い出か、二人は公園の芝生に横たわって話すうちに感情が昂り、星空の下で愛を交わす。

一刻一刻を惜しみながら、二人は早暁のウィーンの街を散策する。
そしてついに別れの時がきた。
セリーヌがパリ行きの列車に乗る直前、二人は二度と会わないという前言を翻し、
ちょうど半年後、十二月にこの同じホームで会おうと約束する。

そして彼と彼女はそれぞれの家路に旅立つ。」




個人的には、まずセレクトしないラブストーリーものなのだが、これも勧められて、「借りてみる」ことにした。
(見識を広める為にも、自分からは踏み入れない領域に飛び込むのはいいことだと思う。)


ストーリーに特に真新しさは無いけれども、(おいおい・・・)
旅先で出会い、魅かれる部分がありつつも、一緒にいられるのは14時間だけ。
お互い触れたいけど触れられない、一気に近づきたいけど、近づけない。

そんなもどかしさの中、思い切って切り出せば、相手も実は待っていたって感じの微笑ましいストーリー。


最初から最後までずっと自然な感じで、二人の価値観、思い出話、相手への質問等の会話で
構成され、電車の中や、歩きながらや、場面こそ変わるが、展開は同じ。
(ある意味、斬新なのだろうか?ちなみに1995年の作品だけど)

ウィーンの綺麗な背景、街並に二人の会話というホントにスマートな感じ。



予備知識が無かったので、途中「あれ?この映画は話をしてるだけ?」と疑問に思った。
何気ない会話の中にさらりと伏線とか貼られているのかと思ったが、最後まで行っても
事件とかも起きずストレートに会話のみだった。


ジェシーの軽そうなキャラや、含み笑い、自分からは積極的に質問し回答を求めるが
セリーヌからの質問にはあまり腹を割って話そうとしない感じが、「何かあるのでは?」と
勘ぐってみたものの、最後まで何も無かった・・・


ピンボールのシーンで、ミスをしたら交代するのだが、
これが自然な会話をしながらだけに、セリーヌの方がおそらくピンボールに集中出来ていなくて
ミスをするので、すぐジェシーに番が回ってきて、2人のピンボールをやってる時間のバランスが妙に変だった。
(台詞は台本どおりだが、ピンボールをミスるのは意図的ではないだろう)


そして、最後クライマックスでは、
彼(ジェシー)は明日(夜明けがくれば)アメリカに発ち、彼女(セリーヌ)はフランスへ。
(まさにタイトルとおり「Before Sunrise」)
限られた時間の中で、お互いの距離はグッと近づいたが、しかし離ればなれになる。
この先、そうは簡単に会いにいけない。(アメリカとフランスだし)






どうする?





しかも、連絡先も交換しない。(お互いファーストネームしか知らない)
これでお別れ?そう、ここでお別れにしよう。



別れの朝、ジェシーがフランス行きの電車に乗るセリーヌを見送る。
「これで綺麗さっぱりお別れ」のはずだったが、
感極まって、やっぱりまた会いたいという
正直な気持ちをお互い打ち明かす。
(やっぱ、そうだよね。)


しかし、電車の出発の時間は迫っている。お互いの連絡先を交換する時間がない。



「5年後、この駅で・・・いや半年後この駅でもう一度会おう。」
そう言って、映画は終わる。

日本のドラマだと最後に突然「---半年後---」なんて出て、ちょっと変化した両者が
再会して締めくくる展開を何度か見たので、そうなるのかと思いきや、
そのままスタッフロールに・・・





あぁ・・・






その先は、映画を観た人の想像に委ねる形で、良い余韻を残したまま映画は終了。






低予算で、ほぼメイン2人だけの会話で成り立っている構成に
CGだの特殊効果など特にないけど、それぞれのキャラクターは際立っていて
「こういう映画もありだなぁ」と、思った。

そしてこの邦題「恋人までの距離(ディスタンス)」も「なるほど!」って感じだった。




さて、この映画、「ネットではどんな評価だったのだろう?」と検索してみた。
感想自体は、概ね良好で、「なるほど、なるほど」と思っていると、次の瞬間、
なんと!そこには衝撃的な事実が・・・!!!










この映画には続編があった!!!!








しかも舞台は9年後。



え!??9年後???






何故9年・・・?
半年後に会おうとあれだけ最後に盛り上がった2人が、9年もの間
時間を空けてしまったんだ???








続きがもの凄く気になる。






ということで、この「Before Sunrise」は返却期日のお昼頃観たにも関わらず、
続きの存在を知り、気になったためすぐTSUTAYAへ行き、返却しがてら、
この作品の続編「Before Sunset」をレンタル。



なんだ、この緩急ぶりは・・・ということで、続編の「Before Sunset」もレビュー。

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