報道ステーションで、60年前の東京のカラー映像が初公開された。
60年前といえば、終戦後間もない「これから復興していくぞ」と人々が
活気を取り戻そうとしていた時期ではないのかなと思う。
今回、この映像を見ての感想は、「感動した。」
何と言ってもカラーであるのが素晴らしい。
自分が生まれる遥か昔の東京ってこうだったんだと食い入るように見てしまった。
どこか古くさいような、懐かしいような、それでいて何処となく今とまるで
変わってないような実に温かみのある貴重な映像だった。
----あれから60年。
日本は、驚くべき復興を遂げた。
物的には豊かになったのかもしれないが、心の豊かさはすさんだものだ。
個人的な考えではあるが、豊かになればなるほど、個々で生活出来るようになり、
欲しいものは、大概自由に手に入れることが可能となり、
それ故に古き良き時代の共同体は希薄になり、さも自分一人で何でも出来ていると
いうような錯覚に陥っているのかもしれない。
60年前、希望に満ちあふれこの60年後の豊かさを確信していたかもしれないが
同時に、この心の貧しさも約束されたものだったのかもしれない。
そう言えば、先日西新宿の発展具合を定点カメラで何年も撮ったというDVDが
紹介されたいた。これも感動した。
最初は平屋の建物ばかりで、畑とか沢山あったのに、ひとつビルが建ち、負けじと
更に高いビルが建ち、そしてまた...と競争する感じで次々にビルが建っていき、
そのうち都庁もでぇ~~~~~~~んと建った。
定点カメラなので実に変化がよくわかるのだが、そのビルがドンドン建っていく様が
逆に、見える空を狭めていくなぁと感じた。
-------「東京って空がない」
何かで聞いたフレーズだが、実際東京に住んだとき、実感した。
空がないわけではないが狭い。
当時、住んでいたアパートの屋上に立つと周りにはそんなに高い建物がなかった
せいかすごく広々と感じた。
ちょうど海に船で出て、360°グルッと回ってみたときの感じに近い。
(分るかな...........?????)
いずれにしても劇的な変化の流れを見ることが出来るって
こうも感動を与えるもんなんだなって思った。
この新宿のDVDは欲しいね~。