亀田問題で、連日マスコミが大々的に取り上げているが、
本日亀田家を代表して長男興毅が1時間半弱にも及ぶ会見をもって
謝罪という形で結論が出た。
すでにボクシング協会から制裁は下されている訳で、更に謝罪が無いと
納得いかないとするのが、あの試合の対戦者である内藤選手というよりも
世論以上にマスコミだったりする気がする。
世界タイトルマッチで度重なる反則行為で、チャンピオンを、
そしてボクシング自体を侮辱したといったところが、そもそもの争点だった
はずなのに、いつのまにか今までの亀田家の言動全てに対するところに
すり替わっているのは、かなりの疑問。
反則行為については、当事者の内藤選手、そしてボクシング協会との中で
和解なり、処罰なり、双方が納得がいけばいいような気がする。
それをどうもマスコミが煽りすぎている。
視聴率稼ぎに今日のニュースやワイドショーのネタとして、ねちねちと
繰り返しているようにしかみえない。
そもそも亀田父や兄ちゃんに詰め寄るマスコミ自体に
特に何も言うことなんかないはず。
はっきりいえば、詰め寄ってるマスコミたちは、何様のつもりで謝罪を求めるの
だろうか?おまえらはそこまで偉いのか??
明らかに度を越えている。
もっときちんと考えて振る舞うべきである。
これではよってたかって「いじめ」ているのと何ら変わらない。
報道のうんぬんだのくだらない理屈を並べるなら、それこそ奢り以外の何ものでも
なく、間違った都合のいい解釈だ。
数字、売上げのために会社のスタンスとして更にやり続けるのは
サラリーマンとしてどうしようもないところもあるのだろうが、
人としてそこまで追いつめる行為が正しいのかといえば、
間違っていると言えよう。
反則行為にしても、ビッグマウスにしてもスポーツの枠の中で行われている
ところ。反省しているというのなら、それでいいんじゃない?
スポーツマンシップに則って、終わればそこには憎しみもいがみ合いも
チャラにすべきではないのだろうか?
むしろ、ここで一旦精算して再起にエールを送るべきだと思う。
今日の会見に納得したかというくだらない街頭アンケートを実施していた
局もあったが、別に視聴者が納得しようとなんだろうと関係ないはずである。
本人が「反省した。出直す」と言うのなら、それでいいはず。
それが「本心からじゃないから」とか、「ウソだ」とか言っところで、
じゃあこれ以上何を求めるのか?
仮にまた復帰したところで同じ過ちを繰り返せば、
今度こそ完全に干されるだけのことである。
今度こそ誰も見向きもしなくなる。
ただそれだけである。それ以上も以下もない。
チャンピオン内藤選手が言ってた「これ以上やったらイジメ」と言うのが
実体験を踏まえた上での発言だけに、これが全てだなと思った。
マスコミは、報道の立場として、国民に対して、何かもっと優先的に
取り上げる話題があるんじゃないか?
それこそ君たち自身の責務を果たしていないのではないんじゃないかい?
「マスコミが取り上げる時間の長さ=世の中への警鐘、問題提起」で
あることは、明白である。
世間一般の個々のレベルでは、知りえる情報量に、質に限界がある。
そこで登場するのがマスメディアである。
腐敗した体制、隠ぺいされた真実を解き明かすこそが大事である。
亀田の反則指示の真実なんぞ正直どうでもいい。
映像で残っているんだから、指示したのは間違いない。
みんなして本人が認めるまで突き止め続けるんじゃなくて、もっと
本当に認めさせるま突き止めなきゃいけない相手がいるはず。
で、もうひとつの結論。
まぁ亀田問題と同じ扱いをするのも何だが、浜岡原発の運転停止についての
判決が出た。原告側の要求が棄却された。
ただ、裁判官の根拠はいまいちハッキリしない。
確かに今回の判決は難しい。
というのは、原発に対し、ここで停止という判決を出すと、おそらく全国各地
の原発は止まり、国内の電力事情は深刻なものになるんだろうと思う。
浜岡原発も東海地方の電力の2割を担っているとのこと。
という一方で「想定以上の地震は来ない、耐えうる構造」というのも言いきれない
んじゃないかと思う。
大概、「自然の脅威」は人間の想定しうる範囲を超えているのが実際のところ。
大体、災害原因は想定の範囲を超えていたというのが会見での答え。
それを危惧したのだろうが、正直じゃあどこまでを想定してやったらいいのかなんて
地球上で誰にも分らない。
危機管理なんて全てにおいてそうだろうが、どこに基準を置くのかが非常に
大事である。最悪の場合を想定するのに越したことはないのだろうが、
100年に1度あるかどうか分らないことに対して、それに対処しうるように
するというのは非常に効率が悪いというのも事実である。
取りあえず5年以上にも渡る原告側の主張に対して、ひとつの結論が出た。
しかし、これで浜岡原発の安全性がお墨付きなのかというと、それはかなり疑問。
ここであぐらをかかず、絶えず耐震化の維持、増強はし続けなきゃならないだろう。
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