ふと何の気なしに思い出したのだが、CDやらビデオをレンタルするって
自分の中で今でこそ当然なことになっているが、その昔はどうだったかなぁと。
確か中学時代だっただろうか?
当時、まだレンタル屋などは(自分の知る範囲ではあるが)存在しておらず、
音楽を聴くなんてなると、テレビの音楽番組かラジオだった。
中学生くらいになると、結構ラジオに詳しい奴もいて、音楽はFMでエアチェック
してテープに録音していた。
確かに聴くと音が良い。(当時はかなり感動)
仲間内でも皆が皆、FMから録音をしていた訳ではなく、当然レコードを
買ってテープにダビングして聴いていた人もいた。
(当時はまだレコードだった。CDがちょうど出かかった頃)
しかし、自分のお小遣いは、確かその頃は3000円/月だったかと思う。
レコード1枚買ったら終わりの状況。
流石に簡単に買うわけにもいかず、しばらくはラジオから録音というのが多かった。
ある日中学校のそばにこじんまりとしたレンタルビデオ屋が出来た。
直接利用したことはないが、店のガラスに貼ってあったのが、1本2泊3日で
980円くらいだったかと思う。
今と比べると目茶苦茶高く、「こんなの借りる人いるのか???」と思った。
(ちなみにその店は、数年と持たず廃業した)
中学3年の夏に、友達数人と一緒に隣の学区の塾へと夏季講習へ行った。
そこで目にしたのが、レンタルレコード屋。
毎日、講習帰りに寄った気がする。
そこは、確かレコード1枚1泊2日で300円くらいだったかと思う。
友達は良く借りていたが、その頃の自分はまだハイポジションのカセットに
FMから流れる音楽を録音していた。(やはりお金がなかった)
しかし、FMから流れる音楽はかなりメジャーなものばかり。
いわゆるアルバム曲に収録されているそうでない曲は聴くことがない。
それだけに「自分も好きなアルバムを借りてみたいなぁ」と思った。
受験も終え、一段落した頃からそのレンタル屋へはよく通った。
隣の学区だけに自宅からちゃりんこで30分くらい掛かったけど、自分の好きな
アーティストのダビングしたテープが増えていくことがすごく嬉しかった。
当時も感じたが、レコードのアルバムは結構でかい。
これを持ち運ぶのもなかなかしんどい。
今のようにCDになったのは有難い限り。
で、そのうち自宅と高校との間にレンタル屋が出来、そこの方が規模もでかく
そこをメインに利用するようになった。
(そこは、CDとビデオ)
それまで利用していたところは、わざわざ隣学区まで行ってたこともあり、
行くのは結構面倒で次第に足も遠退き、最後は閉店していた。
しかし、ここで問題が...
レコードとCDはある一定の時期まで併売されていたものの、置き場所からか
新しく利用するようになったレンタル屋では全くレコードが無かった。
当時、まだCDプレーヤーを保有している人は少なかった。
(今のブルーレイくらい?そこまで少なくないか...)
まだその頃CDラジカセが4~6万くらいしていたような。
高校を卒業するころにようやく自分も念願のCDラジカセをゲット。
一発頭出しに感動。そこからまたレンタルを利用する頻度も上がったかと思うけど、
そのうち今度はテープの劣化が気になりだし、テープに代わるMDの登場に
胸が躍りだした。
しかし、出始めのものは値段が高く、なかなか手の出せるものじゃなかった。
ようやく念願かなって録音の出来るMDを手にし、また家から400mほどの
ところにTSUTAYAがオープンし、まさにレンタルの環境は整ったって感じ。
だが、この長きに渡って構築されたレンタル事情も音楽をダウンロードできたり
して様変わりしつつある。
今のところ自分はついていけていないけど、またそれまでのように手の届くように
なったところで移行していくのかな...