今月24~25日までの2日間、「京都大学大学院文学研究科応用哲学・倫理学教育研究センター」が
主催した標記の課程を受講して来ました!
メインの講師は、倫理学研究室准教授の児玉聡さんです。
(児玉先生から引用を明記する前提で個人活動でも広めて良いと許諾を得てます)
参加者は、医師、看護師が大多数でした。
本コースの目的は、「実際に臨床現場で起こる倫理的な問題について、
臨床倫理に関する倫理的・法的な基礎知識を身につけたうえで、
実践的な対応策を立てることができるようになること」とテキストに明記されてます。
コースの概要です(テキスト引用)。
「倫理学や法学の基礎知識、臨床倫理コンサルテーションの方法などについて
講義を通じて学び、事例(インフォームドコンセントに関する課題、治療中止
に関する課題)の検討を通じて、問題解決の方策の立て方を習得する」。
過去に、安楽死・延命治療の中止に関して問題となった事例を踏まえて、
倫理委員会の設置が「医療機能評価機構」の評価項目にも取り入れられているそうです。
そこで、「倫理コンサルテーション」の定義です(長尾式子氏から引用)。
「患者、家族、代理人、医療従事者、他の関係者が、ヘルスケアの中で生じた
価値問題に関する不安や対立を解消するのを助ける、個人やグループによるサービス」。
近年、大学病院や総合病院で「倫理委員会」の設置が進んでいます。
詳細は、次回以降にご報告いたします!
今回、自分が受講した理由です。
主に成年後見の活動で入所施設や医療機関から延命をどうするか書類にサインを
するようにと求められることが多々あります。
しかし、成年後見人には「医的侵襲行為」に関する同意権限は認められてません。
医療行為に関する「代理意思決定者」でもなく、「代諾者」でもないなかで、
病院の中で進んでいる「臨床倫理」の基礎を学び、成年後見の活動のヒントに
ならないかと考えたのが受講の動機でした☆彡