5月から始めた新しい仕事で気づいた出来事です。
車いすを自操している仕事仲間と一緒に電車に乗る機会がありました。
本人は日常的に1人で外出しているので、まったくヘルプすることもなく、
別行動と同じ状況で後ろからついて行きました。
本人は360度自由自在に車いすを操ってます。
周囲の健常者は、車いすの方がそばにいることは気にしてない様子でした。
車いす目線でウォッチングしました。
日常的に車いすの方を見かけることも当たり前になってますね。
車いすだと後ろを振り向くのが大変なので、方向転換のためUターンするとすぐ側に
人がいてぶつかりそうになってました。車いすが動いて当たりそうになる直前まで
人というのは動かないものですね。皆さん、路線図を見ていたり、切符購入で並んでいる人たちでした。
自分もそうですが自身の目的だけに集中してしまいますね。
また、上層階のホームに行くため、エレベーターに乗ろうとすると、妊婦・子連れ・高齢者以外の
方々も多数乗るので、なかなか乗り込めなく、次に降りてくるまで待つという場面もありました。
また、若い女性が1人で乗り込んでいて、車いすで進んでいるのに、待たないでドアを閉められてしまうことも。
そして、ようやくホームに出ました。
普段は、電動車いすの方が駅員からスロープを出してもらい乗降している光景を見ていたので、
呼ばなくても大丈夫なのか尋ねたら、ほとんどの私鉄はホームと電車の床面がフラットに近いので、
自操で乗降できるとのことでした。しかし、一部の鉄道では、段差の高低差があり難儀することもあるそうです。
スムーズに前輪を少しだけUPさせて乗り込まれました。
混雑時の人混みに備えて、短距離で移動ができるようにエレベーターに近い車両に乗るようです。
次に電車の中です。手すりを握らないと揺れで飛ばされてしまうので、出入口の縦棒を握り、広いスペースに
車いすを停車しなければなりません。椅子席の前だと不安定です。
丁度、乗り込んだ寸前で若い女性がそのポジジョンに立とうとしていましたが、わずかの差で車いすが入りました。
さすが、普段から電車で移動しているので、瞬時に移動するのだと感心。
椅子と出入口のコーナースペースは、寄りかかれて景色も見れるので、椅子取りゲーム的に競い合う
ベストポジションですよね。
車いすに入られた女性は、横入りされたと感じて不機嫌な表情でした。
出入口付近に車いす優先スペースのマークがあれば不機嫌にならないのかもと感じました。
下記の写真は電車ではないですが、数年前にアメリカに行ったときにバス内で撮影した写真です。
ドライバーさんに許可は得てますよ!
車いすの方が折り畳み式のスロープで乗降して駐車しておくスペースです。
車両上部に「車いす専用」と記載がありました。
車の大きさや道路の広さの違いで日米を比較するのは難しいですが、
日本の電車内も女性専用車両と同じ考えで車いすやベビーカーの優先駐車スペースを明示しておくと
譲り合いの気持ちも芽生えると感じました。左右の出入口でそれぞれ左右のスペースの1ヶ所でも
優先スペースと決めておく案です。
鉄道会社も統一した設計になるといいですね。
ホームと電車の段差、車いすやベビーカーの優先駐車スペースもそうですが、
背が高い人も不便さがあります。オリンピックになるとの大柄な外国人もたくさん観光に来ると思うので、
背の高い方向けの対策も必要ですね。
某公営鉄道は、地下深くにトンネルを作ったためか、車両の天井が低く、
あと数センチで頭頂部が天井に接地してしまう圧迫感があります。
また、頭付近の横バーがないので、混雑するとゆらゆらと転びそうになります。
背が高いと何かにつかまらないと安定しません。
その他の鉄道でも、出入口付近の中刷り広告も角が顔に当たりチクチクして痛いです。
丸い吊輪も顔に当たります。
各鉄道会社によって、出入口ドアの高さや天井高、頭付近の横バーの高さなどがまちまちです。
自分は身長が190センチ以上あるので、混雑時に中刷り広告や吊り輪を片手で抑え続けながら耐えてます。
神奈川を結ぶ鉄道は、外国人が多いのか、吊り輪が顔に当たらない高さとなっていました。
以前、メガネをかけていた時は、人混みに押されて、ドアの高さに眼鏡がぶつかり、飛んで行ってしまい、
危うく踏みつけられる寸前でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
今は、電車が駅に着く前に、顔面殴打を避けるために出入口前で頭を下げて待機してます
「ユニバーサルデザイン」が叫ばれて久しいですが、改めて考え直す時期なのかと痛感