先日、現在通学している手話教室の合同講演会がありました。
その時に講師の方が動画で案内していた情報です。
デフリンピックの啓発動画です。
手話表現がきびきびしていて爽快ですね。
音が無いスポーツ。想像してみると・・。
https://youtu.be/MNLZj590xc4
下記の情報は、「一般財団法人全日本ろうあ連盟スポーツ委員会」のサイトから引用しました。
https://www.jfd.or.jp/sc/deaflympics
デフリンピック
身体障害者のオリンピック「パラリンピック」に対し「デフリンピック(Deaflympics)」は、
ろう者のオリンピックとして、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年に
オーストリアで初めて開催されています。
障害当事者であるろう者自身が運営する、ろう者のための国際的なスポーツ大会であり、
また参加者が国際手話によるコミュニケーションで友好を深められるところに大きな特徴があります。
なお、デフリンピックへの参加資格は、音声の聞き取りを補助するために装用する補聴器や
人工内耳の体外パーツ等(以下「補聴器等」という)をはずした裸耳状態で、
聴力損失が55デシベルを超えている聴覚障害者で、各国のろう者スポーツ協会に登録している者とされています。
また、競技会場に入ったら練習時間か試合時間かは関係なく、補聴器等を装用することは禁止されています。
これは、選手同士が耳の聞こえない立場でプレーするという公平性の観点によるものです。
(国際ろう者スポーツ委員会 オージオグラムに関する規則2. 参加資格に関する規則 第2.1版
改訂版 – 2009年11月13日第1.0版公開 – 2001年7月31日 ※一般財団法人全日本ろうあ連盟:訳)
デフリンピックを運営する組織は、国際ろう者スポーツ委員会(International Committee of Sports for the Deaf)で、
1924年の設立以来、デフリンピックやろう者世界選手権大会の開催、そして各国のろう者スポーツの振興など、
着実な取り組みを続けています。
現在の加盟国は104カ国です。
パラリンピックとデフリンピック
国際パラリンピック委員会(International Paralympic Committee)が
1989年に発足した当時は、国際ろう者スポーツ委員会も加盟していましたが、
デフリンピックの独創性を追求するために、1995年に組織を離れました。
そのために、パラリンピックにろう者が参加できない状況が続いています。
なお、デフリンピックの独創性とは、コミュニケーション全てが国際手話によって行われ、
競技はスタートの音や審判の声による合図を視覚的に工夫する以外、
オリンピックと同じルールで運営される点にあります。
また、パラリンピックがリハビリテーション重視の考えで始まったのに対し、
デフリンピックはろう者仲間での記録重視の考えで始まっています。
しかし、現在は両方とも障害の存在を認めた上で競技における「卓越性」を
追求する考えに転換しています。