皆様ごきげんよう。雨が降りそうな予感をひしひしと感じつつも、会社からジムに直行しようとしていたところに、今日から半月ほど留守にする母から「洗濯物いっぱい干してきたよ。あとよろしく(^0^)」とかいうメールが入っていた黒猫でございますよ。
(^0^)じゃねぇだろーがよォォォーーーーー!!!!午後から雨って予報だって教えたろ!!!
・・・どうも母の使う顔文字は空気が読めてないというか何というか。
そんなわけで、一回帰って洗濯物を取り入れたりしてたら遅刻しましたとさ☆
それはさておき。
試写会の感想です。遅ればせながらシリーズ第3弾。
『Academy』
AAA(Australian Arts Academy)。そこは様々な分野の芸術のスペシャリストを養成するオーストラリアの名門学校だ。毎年多くの若者が入学を希望する。しかし入学を許可された少数の者も、一学年の終わりの評定時に半分が退学させられるという厳しい学校だった。
そんなAAAを舞台に、絵に関しては天才だが、入学当初から退学を熱望するチホ(高橋マリ子)、才能はあるがその内気さゆえか伸び悩むバイオリニストのマシュー(ポール・アシュトン)、国立バレエのプリマバレリーナを夢見る才能溢れるダンサーのミッシェル(エリカ・バロン)、アジア人初のアカデミー賞俳優を夢見るタカシ(杉浦太陽)、自信家で野心家の映画監督志望のウェイド(ダニエル・マロニー)の一年が描かれる。
退学したいのにトップ評価されたり、女友達と友達以上の関係になりたいのにうまくいかなかったり、生活のために始めたバイトのせいで同居人とトラブルになったり、出演を熱望された作品でゲイの役を演じ、そのまま監督と同性愛関係になったりと、さまざまな出来事を乗り越えつつ、一年の終わりを迎えた彼ら。果たして彼らは進級できるのか!?
というようなお話。
作品レビューの前に、舞台挨拶があまりにもアレだったので書かせてください。
今回の試写には舞台挨拶がついてまして、出演者の中で日本人の杉浦太陽と高橋マリ子、あと監督・脚本を担当したギャヴィン・ヤングスが来ました。
こういうのって必ず司会の方がいて、その人がうまく仕切って進行させるはずなんですが、今回の司会、名前忘れましたが酷いなと思いました。素人だってもうちょっとうまくやれたような。
まずマイクの電源が入っていないのに気づかず。マスコミに指摘されて何事もなかったかのようにスイッチON。そして出演者たちとのやりとりが始まっても、あらかじめ決められている内容以外を喋る機転がないのか、客席の客が携帯のカメラで写真を撮りまくってもひとことも注意ナシ。通常の舞台挨拶では素人の撮影は禁止なのですが、一向に注意しないってことはもしかしてオッケーなのか?と思いきや、マスコミ向けの撮影タイムになってから「一般の方の撮影は禁止です」と。かなり今更です。(撮影タイムは一番最後)携帯で撮ると絶対音が出るんだから、気づかないはずもなかろうに。まあ、客のほうも常識で考えて控えてほしいものですが。
そしてこれは司会者だけが悪いわけじゃないとは思うんですが、監督に通訳がついてなかったのです。か、可哀想・・・こんなの初めて見ました。司会者はあらかじめ質問を3つくらい打合せ済みのようで、そうした質問は英語で喋ってましたが、多分それほど英語に堪能というわけではないのでしょう、マイクを回せとか写真用にあっちを向いてくれとかそういうのに全然フォローなしで、ちょっとあんまりでは、と思いました。監督キョドってたよ。高橋マリ子さんは海外生活経験があって英語が喋れるとのことだったので、それくらい通訳してあげてもよかったのでは。
舞台挨拶がある時って、たいていその出演者のファンが来ていて、その人がちょっと喋ると「キャー○○~~」とか、ちょっとくらいそういう声があがるのが普通なんですが、今回そういう人が全然いなかったばかりか、拍手さえまばら。なんか拍手していいのか悪いのかという空気ですらありました。普通司会者が「盛大な拍手を」とか言うだろ。
さらに悪いことに(?)このあとサプライズゲストとして、グラビア界の黒船ことリア・ディゾンが何故か来て、出演者に花束を渡しました。この時が一番会場が沸いたのです(笑)。出演者的には微妙だったろうな~。でもリア・ディゾン、可愛かったな~。今日本語を勉強中だそうで、なかなか上手な日本語で一生懸命挨拶してましたよ。
舞台挨拶つきの試写会を結構見てますが、こんなに気まずい雰囲気のって初めて見ました・・・。司会者って大事ですね。これで映画つまんなかったらどうしようかと思いましたもん。
しかし映画は面白かったです。青春って感じで。恋愛もゲイありノーマルありと多様だったし(笑)、それぞれのキャラクターの個性が強くて楽しめました。高橋マリ子のくるくる変わるファッションは見ていて楽しかったし、杉浦太陽のゲイ演技は熱が入ってました(笑)。あとヴァイオリニスト役の俳優さんがわたしの同じ部署の人に似てて笑いました。
難を言えばラスト・・・まあスカっとしたエンディングではあるんですが、よくよく考えるといいのかそれでって感じだったので。
どうやら結構小規模映画のようで、公開も単館になるようですが、なかなか面白い映画でしたよ。わりとお薦め。