皆様おはようございます。黒猫でございます。
先程、夜中にホラー映画を観れば涼しくなれるか実証会その1として、部屋の電気を消して『エクソシスト ディレクターズカット版』を観てみました。
残念ながら涼しくならなかった。恐怖刺激でぞっとするのは一瞬の出来事のようです。残念。
実は先日『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』という本を興味深く拝読したんですが、そこで挙げられる映画の多くを、実は観たことがない(もしくはTVで観たような気もする)ということに気づいて、手始めに悪魔祓い系の元祖とも呼べるこの作品を観ることにしたのです。
※有名な作品ですし新作でもないので、若干ネタバレ気味につきご注意。
まあストーリーは皆様ご推察の通り、悪霊に憑かれたらしい少女から神父が悪魔を祓おうとする話なんですが、意外とそこに行き着くまでが長くて驚きました。
冒頭なんかイラク北部の遺跡発掘現場から始まったので、「アレ?同名の別映画借りちゃった?」と思ってパッケージを見直してしまったよ。
ちゃんと観たつもりなんですが、わたしはこのイラクでの出来事と少女の関連がどうにもよくわからないまま終わってしまったので、鑑賞後wikiも見てみたんですが、それでも何だか釈然としない感が・・・。
あと、少女の様子がおかしくなり始めた時、脳神経科医?に診せて徹底して調べたのにちっとも改善せず、どうにもならなくなってから精神科に診せろという流れになっていたのに驚きました。先に精神科じゃないの、アメリカなのに、と思いましたが、35年以上前の映画なのでその頃はそういうもんだったんでしょうね。
脳波を撮るための検査(今で言うCT?)が軽く拷問っぽかったのは当時の仕様なの?なんであのタイミングで鎖骨から血を採った。あの医療設備に引いたわ。技術の進歩ってすごい。
すごいと言えば、相当前の作品なので画像はあまり期待できないのかと思いましたが、画像がすごくクリアで驚きました。これがデジタルリマスターの力・・・。
少女が階段をブリッジで駆け下りてくるシーンも初めて観ました。
今でこそこんなのホラー映画的には軽いジャブでしかないですが、当時としては相当ショッキングだったんでしょうね。
思っていたほどグロテスクな描写はなく、今のホラー映画にありがちな音でビビらせようという魂胆もなく、いい映画でした。結末がモニョっとしたけど、まあホラー映画ってこういうものかも。