皆様ごきげんよう。今、更新しようとログインして、『オジいサン』以降の「ジャンル」欄(編集画面で表示されるgooブログデフォルトのもの)がずっと「小説」になっていたことに気づいた黒猫でございます。これどこに表示されるんだろ?パッと見、ROMだけだとどこにも見当たらないんですが。
自分で設定した「カテゴリー」(※日付の横に表示される)は一応話題によってちゃんと変えているつもりですが、「ジャンル」欄は項目が多いし、あまり気にしていないので一度変えるとそのままにしてしまいがち。ジャンルで辿って来た人とかもいるんでしょうか。だとしたら全ッ然小説じゃない記事ばかりですいません。
でもまたやってしまいそうな気がする・・・。
今回は本の感想を。
『県庁おもてなし課』(有川浩著、角川書店)
高知県庁に実際にある「おもてなし課」を舞台にした小説。
観光に力を入れて外貨を稼ごう!という趣旨で設立された「おもてなし課」。まずは県出身の著名人に手当たり次第観光特使をお願いしたはいいけど、彼らに配ってもらう名刺を作ることに決めるまでで早一ヶ月経過・・・。典型的なお役所仕事に、特使を引き受けたひとり、作家の吉門は厳しいダメ出しを連発する。
吉門担当職員の掛水は、最初は面食らったものの、全くのボランティアにも関わらず、(嫌味を交えつつも)どんどん助言をしてくれる吉門に感化され、もっと民間の感覚で仕事を進める必要性を実感していく。
そして吉門の助言で探し当てた観光コンサルタントは、かつての県庁職員で「パンダ誘致論」という大胆な案件をぶちあげた人物で・・・?
掛水を中心として、おもてなし課の職員たちの意識が変わっていく過程を描いた話。
面白かったし、刊行ペースはお見事としか言いようがないんですが、他の方のレビューでも見ましたが、この作家さんの作品を何作か読むと、登場人物の性格パターンが毎回同じなので、ある程度筋が読めてしまうのです。
スターシステムと思えばいいのかもしれないけど、「この人は堂上(「図書館戦争」)タイプ」などとわかってしまうと、それ以後その人物は予想の範囲内の動きしかしない気がします。お行儀がいいというか、予想外の展開はなくなります。
毎回全然違う舞台を使用するにも関わらず、すごく筆が速く、しかも面白いとは思いますが、登場人物の性格パターンをもっと増やしてもいいのでは。
そして内容に必ず恋愛を絡めてきますが、それももう出てきてすぐにこの人とこの人がくっつくとわかってしまう。ある意味インド映画のような。わたしの中では主役クラスの男性と女性が出会った時点で1曲歌とダンスが入る感じです(笑)。
ちなみに作品内容とは全く関係ないんですが、高知の人は「~だな」という語尾を「~だにゃ」と言うのを知って「アイルーみたいで可愛い」と思ってしまいました。老若男女問わず「~にゃ」って可愛くね?(高知の方ごめんなさい)