満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『ポセイドン』

2006-05-22 01:59:05 | 映画

皆様ごきげんよう。黒猫でございます。

土曜日、『ポセイドン』という映画の試写会に行って参りました。

4000人以上の乗客を乗せた豪華客船ポセイドン号。大晦日の夜、カウントダウンパーティーで盛り上がる船内だったが、ブリッジではクルーが異常に気づいていた。真横から巨大な津波が今にも迫ろうとしていたのだ。パーティーに出席していた船長は直ちに乗客に警告をしたが、その直後、ポセイドンは津波をもろに被って逆さまに転覆してしまう。
乗客の大部分が集まっていたダンスホールで、船長(アンドレ・ブラウアー)は生き残った人々に向かい障壁を閉じてこの区画を閉鎖したし、システムがダウンする前に救難信号を発信できたので、このままここにいれば遠からず救助が来ると説明する。しかしプロのギャンブラーにして海軍経験者のディラン(ジョシュ・ルーカス)はこのままここにいては助からないと判断し、自力で脱出ルートを探すことを決意。近くに居合わせた元消防士のラムジー(カート・ラッセル)ははぐれた娘(エミー・ロッサム)を探すため、小さな男の子を持つマギー(ジャシンダ・バレット)は我が子コナー(ジミー・ベネット)を無事に逃がすため、設計士のリチャード(リチャード・ドレイファス)は職業柄ここにいても助からないことがわかったため、それぞれ同行を申し出る。船長の制止を聞かずに上を目指して登り始めた彼らの背後で最後の障壁が閉じ、彼らは進むしかなくなる。途中、ラムジーの娘とそのボーイフレンド(マイク・ボーゲル)、たまたま助かったラリー(ケビン・ディロン)とエレナ(ミア・マエストロ)が合流し、一行はひたすら上を目指すが・・・?

というような話。

いやあ、すごかったですよ!!
『ポセイドン・アドベンチャー』という映画(わたしは未見)のリメイクらしいのですが、とにかく巨大な船が転覆して、そこからの脱出を図る、というあらすじくらいしか共通していないんじゃないでしょうか。イヤ、観てないのでわかりませんが。
とにかく転覆のシーンの映像がすごかった。大迫力です。今の撮影技術って本当にすごい。つくりものとは思えない。とにかく広い船ということで、まず一番最初に津波に気づいたブリッジが壊滅的にやられる惨状が映ったかと思うと、その後ダンスホールだとかキッチンだとか色々なところの惨状が次々にこれでもかこれでもかと映されます。上下が逆になるわけですから、ホントにものすごい有様でした。惨状が落ち着いたあとは、転覆したのによくあれだけ生き残ったよなと思いました(笑)。転覆するまでは年越しパーティーということでものすごいバブリーなどんちゃん騒ぎをしていただけに、その後の惨状が一層酷く見えました。

まあ、物語のキモはこの後の脱出を目指す(主に)8人の、まさに命を賭けた冒険にあるんだと思います。こっちもすごかった。何しろ逆さになってるところを登っていくわけですから、どこを取っても楽に進めるところなんかない上に、いろんな所で火災が発生していたり浸水してきていたりでうまく進めないのです。それを各人が助け合いながらどうにか進んでいくわけですが、ホント撮影大変だっただろうなあとか余計なことを思いました(笑)。きっとキャストのオーディションには「かなり泳げる」という項目が必須だったに違いない。わたしも水泳は得意なほうですので、途中で一緒に息を止めてみたりしたんですが(普通しないよ)普通に座っていてもギリだったので、実際泳いだらわたしは途中で力尽きてしまうことでしょう(笑)。若者はともかく、子役とリチャード・ドレイファス(一行の中では最高齢)が心配で勝手にハラハラしてしまいましたよ。

手に汗握ってハラハラドキドキするのが好きな方には是非ともお勧めです。
ちなみにわたしは元消防士にしてNY市長の経歴を持つラムジー(カート・ラッセル)に一番肩入れして観ました。みんなの安全も、娘の彼氏も気になる微妙なオヤジ・・・マイフェイバリットオヤジリストに追加ですよ!(笑)

ビバ!マンゴーリンピック

2006-05-22 01:16:51 | マンゴー

皆様ごきげんよう。
いやあ、昨日は寝た寝た半日。駄目人間界のホープ(イヤなホープだな)黒猫でございますよ。

・・・だってさ、最近睡眠不足だったのに土曜日8時に起きて有楽町まで行って銀座わしたショップでまた沖縄の食品に耽溺してから、プランタン銀座のマンゴーリンピックピックを見て狂喜乱舞して、そのあと『ポセイドン』観てからジムに行ったらそりゃ疲れるでしょ。ね?疲れるんだよ!!(逆ギレか)

おかげでまたチャングムとダイバスターを見逃してしまいました。あああん。

ところで皆様ご存知?プランタン銀座のマンゴーリンピック。
要するにデパ地下をあげてマンゴーの素晴らしさを世間様にアッピールしようって企画なんですが。ほとんど全ての店舗が何かしらマンゴー味のものを扱っています。マンゴー好きなら是非いらして!!行かないと後悔なさいますよ!!

わたしはとりあえずマジックアイスフェでマンゴーマンゴを食べ、ビゴの店でマンゴーのパンを買い(これ本気で美味しかった)、プティカスタでおさかなプティカスタを買って帰って参りました。どれもマジで美味。正直まだまだイケたのですが、映画前だったので断念・・・。そのあとぐるりと地下を一周したらああっ、こんなのもあったの!?というのがたくさんあったのですが、また次回のお楽しみに取っておきたいと思います。
マンゴーリンピックは7/15まで開催中!期間が長いので忙しい方も行こうと思えば予定を空けて行けるんじゃないでしょうか。
わたしも都合がつく限り通いつめて全制覇したいです♪優勝は渡さないわよ・・・!(そういうイベントか?)

ああ、マンゴー。どうしてこんなに美味しいのかしら。

今でも覚えているのですが、わたしの大学の入試問題の古文でこんなのがありました。

病気で食欲のなくなった尼僧が隣の家の柿の木を見て、どうしてもあの柿が食べたいと思い、譲ってくれるよう頼むが、ケチな隣家の住人は尼僧の頼みをにべもなく断る。尼僧はあの柿が食べたい食べたいと思いながら、隣家の住人を恨みながらとうとう死んでしまう。その翌年から、その柿の木になる柿はどれも必ず尼僧に似た姿の虫が食うになり、食べられなくなりましたとさ。

当時も思ったのですが、入試問題にこの話どうよという感じですね(笑)。出典は一体何なんだ。ま、それはさておき、わたしのマンゴーに対する執着もきっとこの尼僧の柿対する執着に似たものがあるような気がしてなりません(笑)。

さあ、明日はどんなマンゴー味を食べようかな(笑)。

『スタータイド・ライジング』

2006-05-22 00:53:15 | 

皆様ごきげんよう。黒猫でございます。

電車の中でみんなが『ダ・ヴィンチ・コード』だの『ハリー・ポッター』だの『嫌われ松子の一生』だのを読んでいる中、わたしはひとりで『スタータイド・ライジング』(デイヴィッド・ブリン著、酒井昭伸訳、ハヤカワ文庫SF)を読み続けた一週間でした。

イルカとチンパンジーが知性化され、人類同様知能を持つようになった未来。
宇宙船<ストリーカー>は、初のイルカの船長が率いる船として航海に出た先で、偶然にも大発見をする。そのひとつひとつが月ほどの大きさのある5万隻の太古の宇宙船団を発見したのだ。船長の不注意でこの発見は全銀河系に知れ渡り、それは既知の知的種族の誰もが捜し求めている<始祖>のものであるかもしれないとの憶測が流れる。
人類は、宇宙進出を果たした知的種族の中では最も若い種族のひとつであるという以上に、上位の種族からの知性化を受けず、独力で知性化を果たした(らしい)という点で多くの種族から敵対視されていた。そんな人類とイルカたちの成し遂げた発見の結果を奪取しようと、さまざまな種族からの攻撃にさらされた<ストリーカー>は、とりあえず水があってイルカたちの活動に有利で、金属が豊富な惑星キスラップに姿を隠すが・・・?

というような話。

デイヴィッド・ブリンのシリーズ『知性化戦争』の第一作・・・なのですが、どうやらこの次の作品『知性化戦争』まではシリーズ化の予定がなかったのか、シリーズですとはどこにも書かれていません(涙)。某所で『知性化戦争』シリーズは面白いよね!との評判を得て探したものの、これを見つけるまでだいぶ苦労しました・・・。
でも苦労の甲斐あって面白かったです!
設定がかなりしっかりしているので、世界観をつかむまではちょっと骨が折れますが、つかんでしまえば入り込めます。
スペースオペラというのともちょっと違うと思いますが、惑星キスラップの上で繰り広げられる列強諸族(=他種族)の殺り合いはすごいです。争ってないで平和的になんとかするという思考はどの種族にもないようです(笑)。というのも、地球人以外の宇宙航行種族は<始祖>と呼ばれる半ば伝説的な存在により、知性を付与されて進化したという事実があるからなのでしょう。地球人以外は、知性化された種族Aが種族Bを知性化し、種族Bが種族Cを・・・というドミノ理論で進化しているのです。そんな中、何故地球人だけが自力で進化したのか?もしかして地球人と<始祖>は何かつながりがあるのか?という、嫉妬のようなものもあり、どうやら地球人種は浮いているようです。

そんな中で全宇宙から狙われるような立場の<ストリーカー>ですが、そこで更に船が故障したり仲間割れがあったりと、これ以上ひどくならなそうな位状況が悪化していくのですが、最後の巻き返しはお見事でした。8人しかいない人間のクルーにして主役のひとり(?)が日本人(の末裔?)なのも個人的には嬉しかった。まだ若い士官候補生、俊夫が今後どう成長するのか楽しみです。