満月と黒猫日記

わたくし黒猫ブランカのデカダン酔いしれた暮らしぶりのレポートです。白い壁に「墜天使」って書いたり書かなかったり。

『心霊写真』

2006-05-09 01:10:00 | 映画

皆様ごきげんよう。
GWも終わり、皆様も日常へと復帰なさったかと思います。いかがお過ごしですか、黒猫でございますよ。

ところで何この寒さ。
今日から徐々に衣替えを図るつもりで、薄着してみたわたしをあざ笑うかのような寒さ。やっぱりこの国には白い魔女が逃げ込んでいるのではないでしょうか。たすけてアスラン!

そんな中、今日は『心霊写真』というホラー映画の試写会に行って参りました。(※怖いのが苦手な方は今日の日記はスルーして下さい)

試写はがきをよく見ていなかったので、直前まで韓国映画だと思っていたのですがタイ映画でした。

カメラマンのタン(アナンダ・エヴァリンハム)は、恋人のジェーン(ナッターウィーラヌット・トーンミー)と一緒に学生時代の友人の結婚式に出席する。その帰り、ジェーンは不注意から車で若い女性を轢いてしまう。同乗していたタンは、動転して生死を確認しようとするジェーンを「これは事故だ。逃げよう」と説得し、事故現場から逃走する。
良心の呵責に耐えかねたジェーンは若い女性の幽霊を見るようになり、一方タンも自分の撮影した写真に若い女性と思しき影が写っているのを発見する。ふたりは女性の生死を追って病院や警察を調べるが、人身事故の記録自体が存在しなかった。
しかし調べていくうち、ジェーンは女性がタンの学生時代の同級生だということを知る。タンを問い詰めると、学生時代に付き合っていて、相手は真剣にタンを愛したのに、結局タンが一方的に捨てる形で別れていたことを告げる。
そしてその頃、先日結婚したばかりの同級生が「写真を出せ。あの女が来る」と言い残して飛び降り自殺する。実は彼を含め学生時代の同級生3人が飛び降り自殺していた。彼らは学生時代に一体何をしたのか。そして女性との関わりは一体・・・?

というようなお話。

タイの映画ですが、アジアのホラーって共通するものがあるのでしょうか。違和感なかったです。幽霊は黒髪だし(笑)。
これ、伊藤潤二氏に漫画化して欲しいな!映画以上におどろおどろしくなること請け合いです。

主人公カップルは美男美女で、バンコクでのお洒落な生活を満喫している感じなのですが、ちょっと美男美女すぎるよ。色も白すぎ。タイ人には見えない・・・と思ったら、男性のほうはラオスとオーストラリアのハーフらしいです(タイ人なのか・・・?)。女性のほうは木村佳乃に似ていました。
そしてなんか妙に小洒落た綺麗な部屋に住んでいるのに、何故かドアは軋む(笑)。ギィィィィ~~・・・・って。ホラーの定石なんでしょうが、何だかなあ。まあ、何だかなあ、と突っ込み始めたら事故車のガラス換えた時怪しまれなかったのかよとか、明らかに幽霊ならまず寺行けよとか、そんな怖い思いしてるならひとりで行動すんなよとか、キリがないですが。
幽霊さんも浮いたり這いずったり奇声をあげたり忙しい感じ(笑)。女の幽霊は黒髪でずるずる這いずられたらもうそれだけで怖いですね。

あと、最近のホラーにどうしてもありがちな音でビックリさせるという手法がこの映画にもたびたび見られました。音でビックリはさぁ・・・「怖い」というのとはまた違うんじゃないの。邪道なんじゃないの。でもビックリしてしまった自分が腹立たしい。しかも咄嗟に出た声が「キャー」とかじゃなくて「うぉぉぉーーい!!!」。どんなツッコミだよ。

後半、幽霊とタン(主役男性)との因縁が明らかになるのですが、そりゃ化けて出るよなというような感じです。幽霊に追われてタンが逃げ回るシーンでは、「あーあ、トニー(=トニー・ジャー…タイのアクションスター)みたいに鍛えとけばそこから飛び降りても無傷で助かったのに」とか、ホントどうでもいいことを思いました(笑)。きっとアレだ、この人はトニーが像とか象とか取り戻すために涙目で必死になって肘打ちしたり間接キメたり飛んだり跳ねたりしてる間、ナウでヤングなアーバンライフを送っていたのでしょう・・・。

でもタイつながりのせいか、もらったチラシは本作と『トム・ヤム・クン!』(トニー・ジャー主演、大好評公開中)でした。ごめん、それもう2回観た(笑)。