じゅんやの喜界島便り

カトリック信仰による救いと癒しを発信

石敢當

2008-11-28 21:49:33 | まち歩き

 

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Dsc01946Dsc01945Dsc01857Dsc01855      「石敢當」(いしがんとう)と書かれた石が魔除けのために、T字路や曲り角の突当りにはほとんどある。

沖縄が元祖で喜界島にも伝わって来ている、。左三つの写真は、かなり古い時代に作られた物で、サンゴ礁の石垣で有名な「阿伝集落」の石垣にはめこんであった。右の二つは喜界島教会がある湾集落のT字路の突き当りにあり、比較的新しい。

右端の物は、石厳當の文字の上に虎の顔が描かれており、先週新しく作られたばかりである。

「あなたの僕らは、シオンのをどれほど望み、塵をすら、どれほど慕うことでしょう。」 (詩編 102: 15) 


城久

2008-11-22 20:26:59 | 考古学

               Dsc01895      Dsc01901_2Dsc01888 喜界島の中央部に城久(ぐすく)遺跡群と呼ばれる130,000㎡の広大な遺跡があり、2003年に発掘を始め、現在もなお発掘中である。

先日、滑石製石鍋の取手に「大」の文字が刻まれている様子がNHKで報道された。喜界島で最古の文字資料となり、極めて貴重な発見となる。

その城久の発掘現場の様子について、今日現地説明会があったので、参加した。これまでの調査で、南西諸島では他に類をみない9世紀、平安時代(約1200年前)から14世紀、室町時代(約600年前)までの大規模な集落群であることが分かっている。

建物の数約300棟、墓の数約40基、鍛冶炉跡、中国や朝鮮半島の陶磁器、東海地方の灰釉陶器(かいゆうとうき)などの貴重な焼き物が発見されている。特に越州窯系青磁(えっしゅうようけいせいじ)が注目され、大宰府の出先機関があったのではないかと言われている。


「主は御自分の民をいに増やし、敵よりも強くされた。」(詩編  105: 24)


兎と亀

2008-11-20 16:20:49 | 植物

  Dsc01848    Dsc01850             鹿児島空港近くの「マリア山荘」の木の上に兎と亀が住んでいる。?

早朝、二階の窓から外を見ると、ちょうど真正面に兎が棒で亀を起こしているようなきれいなシルエットが浮かび上がる。

叙階式前の黙想のためにお世話になった時に気が付いて、毎朝眺めていた。17日に再びお世話になって、早朝窓を開けたら、懐かしいシルエットが迎えてくれた。  

六角形の森の聖堂の左側に隣家の森があり、その内の二本の木がシルエットの主である。

「祈りの家 マリア山荘」のHPもご覧ください。

http://www.mariasansou.com/

「ああ、人はただのように移ろうもの。ああ、人は空しくあくせくし、だれの手に渡るとも知らずに積み上げる。」 (詩編 39:  7 )

 


夕日と満月

2008-11-13 23:03:27 | 天文

    Dsc01830   Dsc01839                        夕刻6時Dsc01840、ハワイの息子から電話が来た。ハワイは午後11時とのこと。

喜界島では西の空に夕日を見た後、東の空には満月が浮かんでいた。息子に満月の話をしたら、ハワイでも西の空に大きな満月だよ。

えー、それじゃ同じ月をハワイと喜界島で同時に見ているのだね。と二人で感動。

日本はハワイと経度で75度の差がある。15度で1時間の差があるので、計算上でも5時間の遅れが確認できる。

「ヨセフはまた別の夢を見て、それを兄たちに話した。「わたしはまた夢を見ました。太陽と月と十一の星がわたしにひれ伏しているのです。」」

                                                                                          (創世記  37:  9 )


アバサー汁

2008-11-08 10:02:53 | 食・レシピ

Dsc01770Dsc01769  以前、「ハリセンボン」 は島では食べないと書いたが、先日沖縄へ行った時に、従妹に案内されたレストランで、生まれて初めて「ハリセンボン」を食べた。

味噌汁に「沖縄トーフ」、「よもぎ」と「ハリセンボン」をじっくり煮込んであった。味は淡白で、珍味であった。料理の名前は「アバサー汁」、怒った時にふうーせんのように膨らむので、怒った人のことを「アバサー」と言う。奄美大島では「アバスィー」と言う。

毒が無く内臓まで食べた、こんなに美味しい魚なら釣って捨てたのが残念でならない。

  
「ひととき、お怒りになっても、命を得させることを御旨としてくださる。泣きながら夜を過ごす人にも、喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださる。」 (詩編 30:  6 )
    
 


灯台Open Day

2008-11-04 22:02:16 | 建築

 

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先日11月2日に喜界島の最北端  小野津の「トンビ埼灯台」が解放されたので、朝、小野津まで見に行った。

頂上のハロゲンランプのあるところまで60段の螺旋階段を上ってたどりついた時は、360°の展望に感動的で こどものように胸が熱くなった。外からは何度か見たことはあったが、灯台の中に入って見たのは初めてであった。

無人の灯台、ランプの寿命は2年であるが、余裕を見て、1年半で交換しているとのこと、また故障があった時は、取敢えず町の電気屋さんに見てもらって、後から海上保安庁の係官が名瀬から駆けつけるそうだ。

「あなたの御言葉は、わたしの道の光、わたしの歩みを照らす灯。」 

  (詩編 119:105 )

 

 


捜索隊

2008-11-01 11:20:56 | 悩み

Dsc01701 先月10月30日に失踪した人が、今日になっても帰って来ないので、町を挙げて捜索を開始した。

今朝7時に集落内の放送で

「捜索を開始しますので、協力される方は、午前8時に公民館前に集まってください。」と案内があった。さっそく着替えて、車で公民館前に行って見ると、すでに大勢の方が集まっていた。

警察と消防団の車もあった。全島くまなく捜索するには、警察と消防隊だけではとても間に合わない。8時から説明会があり、すぐに各班にわかれて捜索を開始した。

僕も区長さんの車に同乗し、一時間近く、島内を走り回った。9時過ぎに、区長さんの携帯電話に「失踪車を発見」の一報が入って、すぐに「残念でした」とのこと。

無事では無かったのがとても残念。僕たちも公民館へ向かった、戻って来た捜索隊の方に説明があり、お茶を飲んで解散した。

内地では考えられないほど、町民の結束力が強く、いざとなったらすぐ駆けつける島の人情に感激。


「だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。」 (ルカ 11: 10)