じゅんやの喜界島便り

カトリック信仰による救いと癒しを発信

城久

2008-11-22 20:26:59 | 考古学

               Dsc01895      Dsc01901_2Dsc01888 喜界島の中央部に城久(ぐすく)遺跡群と呼ばれる130,000㎡の広大な遺跡があり、2003年に発掘を始め、現在もなお発掘中である。

先日、滑石製石鍋の取手に「大」の文字が刻まれている様子がNHKで報道された。喜界島で最古の文字資料となり、極めて貴重な発見となる。

その城久の発掘現場の様子について、今日現地説明会があったので、参加した。これまでの調査で、南西諸島では他に類をみない9世紀、平安時代(約1200年前)から14世紀、室町時代(約600年前)までの大規模な集落群であることが分かっている。

建物の数約300棟、墓の数約40基、鍛冶炉跡、中国や朝鮮半島の陶磁器、東海地方の灰釉陶器(かいゆうとうき)などの貴重な焼き物が発見されている。特に越州窯系青磁(えっしゅうようけいせいじ)が注目され、大宰府の出先機関があったのではないかと言われている。


「主は御自分の民をいに増やし、敵よりも強くされた。」(詩編  105: 24)