♪シンガーソングライター★近井智沙子のブログ☆彡

シンガーソングライターは趣味と言い切る近井智沙子のちょっとした日常を書き留めます。

『天保十二年のシェイクスピア』

2020-02-29 | 智ぃ沙な日常
本当はね、大阪公演の大千穐楽が終わってから書きたかったのだけど、
この公演に関わったすべての人たちの心の中で行われた東京千穐楽の日、
改めて天シェの感想を綴りたいと思います。

一生さん扮する佐渡の三世次は極悪人だけど、一生さんがインタビューで
おっしゃっていたようにそうやって生きていくしかなかったというのが
伝わってきました。血も涙もない極悪人ではなく、逆に人間らしさというか、
人間臭さが感じられました。

三世次が仕掛けた通り物事が転がっていくのを見届けるため、三世次は
時に観客席から舞台を見ることがあるのです。ここで客席いじりというか
お遊びがあって、私が見に行ったときは5、6列目くらいの左ブロックの
座席に・・・お客さんがいたのですがその上に座るような感じでお客の
双眼鏡を奪って後方を見たりするというパフォーマンス・・・この辺りは
アドリブもあるようで毎回同じではないけど、客席に下りてくるのは
確実で、どれだけ大阪公演が楽しみだったか・・・。

この物語は侠客もので次々と人が死んでいくのですが、喜劇の要素も
いっぱいあって、三世次が歌うように悲劇は喜劇だったりします。
それだけではなく、この作品には相反するもの・・・例えば、和と洋、
善と悪、本音と建前、生と死、嘘と誠などがごった煮のように盛り込まれて
いていろんな人生がギュッと詰まっていて見応えたっぷりありました。

初めて生の一生さんに会えるので開演前は少しドキドキしていましたが、
お芝居が始まり一生さんが登場しても一生さんじゃないから胸の高鳴りは
全くなかったです。ただこれロマンスドールと同じPG指定レベル(?笑)の
ようなエロいシーンがこれまた悶絶ものでした(^^ゞ

昨日の28日はブルーレイ&DVDの撮影日だったそうです。だから、無観客で
公演されたことがツイートに上がっていました。その公演は後に沢山の
人々に観られるんですね。

今も演者やスタッフの方、ファンの方がSNSで天シェについて思いを上げて
くださっていて本当に素敵な素晴らしい作品でした。

15年前の蜷川さん演出版ではキャスト43人のところ、今回の藤田さん
演出版では26名で演じられたとのこと。私はこれでも出演者多いと思って
いたけど本来ならもっと多いキャストで上演されるものだったんですね。

そりゃカーテンコールも2回が限度ですよね。
最後の一生さんのご挨拶は映像として残っていないのだろうけど、
急な事態となったことを冷静に説明しさらに誰を非難するでもなく
個人的な思いを語ってくれたこと、嬉しくもありファンとして誇りにも
感じました。

DVDでお目にかかれることを楽しみにしています♪

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