今の私の原点

ちょっとお久しぶり。別に忙しくはなかったんだけどね。

８月の終わりに実家に帰ったとき、弟が
「（録画した）『ヤヌスの鏡』持ってない？」と
聞くので、押し入れから出してきて、古いビデオテープを
見ていました。

このドラマはリアルタイムでは見ていなくて、再放送で
録ったもので、第１話が欠けてるんだけどね。

大映ドラマってクサい台詞と“んなわけないやろ！？”と
ツッコミ所満載だけど、見てた当時より何だか泣けるわー。

DVDレコーダーに落とすときに見て、チャプター編集するのに
また見て、編集し終わったら確認に見て、全18話のこのドラマ
（そのうちの17話だけど）を繰り返し３、４回見たアホです。

まぁ好きだから録画していたわけで、見ていた当時は自分を
ヒロインの女子高生と重ね合わせていたのです。自分には
自由がないと、束縛されていると思っていましたから。
もちろん、ドラマみたいに折檻を受けるとか、ちゃんと両親も
いるし、主人公とは比べ物にならないけれど、大沼ユミに
すごい憧れを抱いていた。

今改めて見たら、今の私の原点だったような気がするのと、
どうしようもないほどの孤独が張り詰められた物語に強く
惹かれるんだね、私は。『オペラ座の怪人』もそう、ウイリアム・
アイリッシュの作品もそう・・・。

忠実に真似してたわけじゃないけど（時代も違うし）、ユミの
メイクやファッションを心のどっかで追いかけてた時があったと思う。
ユミがしてたような同じようなデザインのイヤリング欲しかった
ことを思い出したから。

救いようのない孤独・・・真っ暗闇で美しいくらいの？
そんな孤独は私の心を大きく揺り動かすのだ。