やめたくなる時

2017-05-07 08:55:41 | 音楽
今取り組んでいる、ラロ・スペイン交響曲3楽章。
苦手なアルペジオの速い駆け上がりや駆け下り、ハイポジションの
重音など、かなりテクニックが試される個所がある。

取り掛かりから、こりゃダメだって感じは結構あった。
だけど、とにかくやれるだけやってみようって、しつこく練習。
だんだん曲に慣れてきて、始めから終わりまでの流れがなんとなく
わかってきたかなと。

これまで1フレーズ1フレーズ細切れで練習していたものを繋げて
曲として弾くっていうか。
上手に弾けているわけではないと自覚しつつも、徐々に前進している
ような気持ちになった。
それで発表会以来久しぶりに練習を録音して聞いてみた。

そしたら、あんまりヒドくてバイオリンをやめたくなった。
出だしと終わりの部分は、まずまずそこそこ弾けているのだが。
問題は難易度が高い部分。
ヒドイ。ほんとに。
音程がメチャメチャだし何を弾いているのやら、曲を知らない人には
不快な音が鳴っているだけに感じるだろう。
キッキッキッー!ってね。

私は一体。
私は一体。
こんなに時間をかけて、一体ナニをやっているんだろう。
弾きながら自分の音をどう捉えていたのだろう。
なんでこんなに下手なんだろう

怒りとか悲しみとかを通り越して、心が無の状態になった。
心の中に意義あるものがナニもナイ。やる気もおきナイ。
心の中で、白い細かい砂がサラサラサラサラ無限に流れ続けている
ような感じ。わかりにくい? 雰囲気で…。

しかしまあ、こんなのもいつものパターンといえばそうで。
きっとまた気を取り直して弾くだろう。
だけど、そんなふうに予想することすら、ヒッジョーに空虚なことに
感じるGW最終日である!

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