木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

コケオニグモ 美しい蜘蛛

2020-07-31 07:14:34 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  17.2℃     昨日の最高気温  26.0℃    
木曽町新開      午前7時の気温  18.0℃       今朝の天気  晴れ(夜中に雨)

蜘蛛の画像が
出てきます
苦手な方は
スルーしてください。

(2020.7.29 18:52撮影)


(2020.7.29 18:54撮影)

いつもの散歩道を
歩いていて
綺麗な蜘蛛を
見つけた。


ジョロウグモと
コガネグモくらいしか
名前が分からないので
当然名前は知らない。


それにしても美しい
翡翠色の中に
黒い稲妻模様
多分オニグモの
仲間ではないのか?


先日
shuさんのブログ
『shuの花日記』
ジョロウグモの記事が
出ていた。


クモが糸を出す所
糸いぼを
電動ドリルのチャックと
表現されていた。


いい機会だと
巣の反対側から
糸いぼ付近を
アップで撮った。


なるほど
ドリルのチャックだ
なかなかうまい表現!


感心しながら帰って
すぐ名前を調べた
コケオニグモ
意外と簡単に
調べがついた。


ウメノキゴケの仲間
地衣類に擬態して
生活場所も
地衣類のついた
樹上に限られるという。


もう少し
巣の場所も詳しく
見てくるべきだったと
反省しきり!










ゲンノショウコ

2020-07-30 07:14:44 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  18.2℃     昨日の最高気温  25.7℃    
木曽町新開      午前7時の気温  19.0℃       今朝の天気  雨

長い長い雨の期間が
ようやく終わり
昨日は久しぶりの
晴れ間が出ました。


山形県を流れる
三大急流のひとつ
最上川が氾濫して
甚大な被害が出ました
被害に遭われた方々
お見舞い申し上げます。


我が家の裏の川も
3日間ほど増水し
濁流が流れていました。


氾濫することなく
現在は水の濁りも
少なくなってきています。


4日ぶりに
開田高原を
歩くことができました。


残雪が
はとんどなくなった
御嶽山は
まだまだご機嫌斜め
すっきりと顔を
見せてくれません。


長雨の前
ほつりぽつりと
咲き始めていた
ゲンノショウコがたくさん
見られるようになりました。


西日本では赤花
東日本では白花と
言われていますが
ここ開田高原では
両方の花が楽しめます。


何度もブログに
登場してもらっていますが
1年ぶりの撮影
我慢してご覧ください。


萼片と花弁は5個
雄しべは10本
雌しべの子房は5室
5と言う数字が
好きな花です。


この花は雄性期
雄しべが熟していますが
雌しべの柱頭は
まだ開いていません。




雄しべの葯が
花粉を出し終わると
雌しべの柱頭が開き
小さな花が咲いたように
見えています。




これから秋まで
開田高原の散歩を
長く楽しませてくれる
花のひとつです。









コムラサキと言う蝶

2020-07-29 07:22:29 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  18.1℃     昨日の最高気温  20.6℃    
木曽町新開      午前7時の気温  19.0℃       今朝の天気  曇り

雨のやみ間に
開田高原を歩くと
コムラサキによく出会う。


コムラサキと言う植物が
あるからややこしいのだが
蝶の名前である。


昆虫採集をしていた
小中学生の頃
東大阪市
その当時は布施市の
街中の川沿いで
普通に見ることができた。


同じ川沿いを
今も歩いているが
ヤナギの木が
変わらずあっても
コムラサキは
見たことがない。


コムラサキと言う名の通り
紫色に輝く美しい蝶である
オオムラサキに対して
小さいと言う意味で
コムラサキなのだ。

(オオムラサキ)



先日
みさと64さんのブログ
『いつもiらしく』でも
書いておられたが
見る角度によって
美しさが半減する。




オオムラサキもそうだが
この蝶の翅の表は
微細な凹凸を利用して
紫色に発色する
仕組みがある。


光の干渉により
色が見える現象で
構造色と呼ばれている。


ほとんど
斜め前の上からなど
特定の方向から
見たときしか
美しく見えない。


中学生の頃
夏休みの自由研究で
蝶の鱗粉転写を
やったのだが
コムラサキの
転写後の翅色は
みじめなものだった。



コムラサキを撮る時
できるだけ美しく輝く
紫色を撮りたくて
とまっている蝶の
周辺を移動するため
たいがいは
逃げられてしまう。







ウバユリ オオウバユリ

2020-07-28 07:09:32 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  18.0℃     昨日の最高気温  21.1℃    
木曽町新開      午前7時の気温  18.5℃       今朝の天気  雨

開田高原を
歩いていると
ウバユリが
まっすぐ伸びた
茎の先端に
大きな蕾を
つけています。




まるで巨大な
アスパラガス風?
花のつぼみが
たくさん入っています。


歩いていると
色々なステージの
ウバユリがあります。


このウバユリは
花数が多いので
オオウバユリです。


図鑑によると
オオウバユリは
ウバユリの変種
花数が10~20個
北海道から中部地方の
山地に生えるとあります。


花数以外ほとんど
違いはないようです。


花はこれ以上
開くことはありません。


花の中をのぞくと
長さの違う
雄しべが6本
雄しべより長い
雌しべがあります。




ユリの花には
アゲハチョウなどが
吸蜜にやってきますが
このウバユリでは
口吻が届きそうになりません。


ハナバチの仲間が
花に潜り込んで
受粉の手助けを
しているようです。







チダケサシ 花が咲き始めました

2020-07-27 07:26:47 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  15.7℃     昨日の最高気温  20.6℃    
木曽町新開      午前7時の気温  17.0℃       今朝の天気  雨

信州では
チダケ(乳茸)を採ると
この草の茎に刺して
持ち帰ったため
チダケサシと言う名前が
ついたとされる。


乳茸とは
傷がつくと
白い乳液を出す
食用のキノコ。




去年
この時期に
ご近所から
いただいたので
チダケサシに刺してみた。


花序は円錐状で
下の方から花が
開いていく。




花弁は5枚
雄しべ長いのが5個
短いのが5個
あるように見える。


雌しべの先は2裂し
子房はかなり大きい。


萼片にも茎にも
腺毛がたくさん生え
かなり毛深い。




この毛にひっかかって
茎に刺した乳茸が
落ちないのだろうか?







オカトラノオ 優美な曲線

2020-07-26 07:23:02 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  17.6℃     昨日の最高気温  20.3℃    
木曽町新開      午前7時の気温  18.0℃       今朝の天気  雨

開田高原を
歩いていると
林縁や草原の
日当たりの良い場所で
オカトラノオが
たくさん咲いている。


花の形が
トラの尻尾に見えたのか
丘虎の尾と言う
強そうな名前を
いただいている。


緩やかに垂れ下がり
花穂の先端が
少し立ちあがると言う
何とも優美な曲線を
描いている。




花序の下の方から
咲き上がる花を
よく見ると
一つひとつの花は
とても美しい。


花は深く5裂して
5本の雄しべと
1本の雌しべを
持っている。


雄しべの花糸には
びっしり腺毛が
生えていて
とても神秘的に見える。


いつの間にか
我が家にも
たくさん生えるようになり
花を楽しんでいる。


日本ではこの花
トラの尾に
見えるようだが
イギリスでは
ガチョウの首に
見えるそうだ。






メタカラコウ 変な名前の花?!

2020-07-25 07:25:23 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  17.3℃     昨日の最高気温  22.4℃    
木曽町新開      午前7時の気温  18.0℃       今朝の天気  強い雨



メタカラコウ
とにかく
変な名前の花である。


漢字で書くと
雌宝香
タカラコウとは香料で
この根の香りが
似ていることに
由来するそうだ。



山に登っていた頃
沢沿いの湿った
暗い場所に
林立していたことを
覚えている。


その後
伊吹山でも
よく見かけた。


数枚の舌状花と
筒状花からなる花で
キク科の特徴を持つ。




メタカラコウと言うからには
オタカラコウと言う
植物もある。


オタカラコウは
舌状花の数が
メタカラコウより多く
花が賑やかに見える
全体的に大きく
葉の形も違うので
区別できる。


散歩道でも
沢沿いの薄暗い場所で
花をつけているだが
虫たちには
人気のようだ。












虫たちの季節

2020-07-24 07:18:49 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  15.0℃     昨日の最高気温  19.6℃    
木曽町新開      午前7時の気温  15.5℃       今朝の天気  曇り

世間では
4連休が始まったらしい
毎日が連休の
わが身にとっては
まったく蚊帳の外。


残念ながら
全国的に天気が悪く
その上コロナの感染者も
急増を続け
安心して旅行も
していられないのではと
案じている。


そんな心配をよそに
ここ開田高原では
虫たちが忙しそうに
花にやって来る。


一番の人気は
草原のアザミ
花が頭ひとつ出て
目立っているためか
いつもハチたちが
集まっている。


トラマルハナバチ?は
体を花の中に
沈めるようにして
花粉を集めている。


ヒラタアブの仲間は
軽々と雄しべの先に
とまっている。


大きなカラスアゲハが
ツキミソウの花に
とまったが
あわただしく飛び立った。


シモツケの仲間だろう
ホシミスジが数頭
食樹の周りを
飛び回っている。


花にめったにこない
コムラサキが
側溝や地上で何を
吸っているのだろう?




クジャクチョウは
何度も飛び回るが
同じような草の上に
舞い戻ってくる。


梅雨明けは
来週の中頃になると言う
ますます昆虫たちの
活躍する季節になりそうだ。







ボタンヅル もう咲き始めました

2020-07-23 07:20:19 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  16.5℃     昨日の最高気温  26.4℃    
木曽町新開      午前7時の気温  17.0℃       今朝の天気  雨

開田高原を歩いていると
日当たりの良い山裾で
バタンヅルの白い花が
咲き始めました。




まだ蕾の状態のものが
多いのですが
もう満開に近い株も
見受けられます。


どの図鑑にも
8月から9月に開花と
書かれているのですが
今年は早そうです。


つい先日?まで
ボタンヅルの
綿毛のついた果実が
見られたのに
花が咲き始めていることに
驚きます。

(2019.11.2 撮影)

十文字の萼片と
たくさんの雄しべが
小さな花火のように
見えています。


咲き始めの花では
雌しべが目立ちませんが
雄しべが開いてくると
中央に数本の
雌しべの柱頭が
目立つようになります。


真夏の時期には
白い花が
秋から雪が舞う季節まで
羽毛のような白い果実が
散歩を楽しませてくれます。

(2020.1.12 撮影)








ムシトリナデシコ 久しぶりの登場

2020-07-22 07:14:10 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  18.1℃     昨日の最高気温  27.3℃    
木曽町新開      午前7時の気温  18.0℃       今朝の天気  曇り

開田高原を
歩いていると
濃いピンク色の
ムシトリナデシコの花が
よく目につく。


ブログを始めた頃
よく取り上げた花だが
久しぶりの登場だ。


上から花を
のぞいて見ると
雄しべも雌しべも
見えない花が
多く見られる。


咲いたばかりの花を
探すが意外と
少ない。


咲き始めの花は
ちゃんと雄しべの
葯が見られる
それも10本もある。


花弁の根元にある
フリルのようなものは
副花冠だろう。


雌しべは
どこにも見当たらない。


雄しべの葯が
落ちてしまった花を
丹念に探すと
3裂した柱頭が
飛び出している
花が見つかる
典型的な
雄性先熟の花のようだ。


ムシトリナデシコは
ヨーロッパ原産で
鑑賞用に入ってきたが
今ではすっかり
野生化している。


茎にある粘液で
小さな虫をくっつけるが
決して食虫植物ではない。