木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

クサノオウ

2019-05-31 08:00:30 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温   6.9℃     昨日の最高気温  21.4℃
木曽町新開      午前8時の気温  12.0℃     今朝の天気    曇り

この植物
こんなに敷地内で
生えていたっけ!?


久しぶりに
荒れた草ぼうぼうの庭?を
しげしげと眺めた。


草の間から
とても目を惹く黄色い花
クサノオウが
たくさん咲いている。


この花の黄色は
白い花が
多くなったこの時期
特に目立つ
独特の黄色をしている。


おまけに
茎や葉をちぎると
毒々しい
黄色い液まで出す。


花弁は4枚
繊細な薄さで
すぐに破れそうだ。


たくさんの
雄しべの中に
緑色の曲がった
雌しべが太く目立つ。


その雌しべが
受粉後には
どんどん伸びだして
豆の莢のようになる。


ケシ科なので
豆のはずがない。


たくさんの植物を
ブログで取り上げてきたが
このクサノオウは
初めてのはずだ。


木曽Nowも検索を
かけてみたが
ヒットしない。


どうして今まで
取り上げなかったのだろう?
あまり好きな花では
ないのだろう。


今回
取り上げたのは
クサノオウの黄色い花が
とにかく目立っていたからだ。








オオムラサキ もうひとつ気になっていたこと

2019-05-30 08:00:38 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  -1.5℃     昨日の最高気温  16.0℃
木曽町新開      午前8時の気温   8.5℃     今朝の天気    晴れ

朝方とても
冷え込みました
最低気温-1.5℃
全国一位の記録でした。



木曽にやってきて
もうひとつ
気になっていたことが
ありました。


5月5日に
エノキを登って行った
オオムラサキの幼虫の
ことです。

(2019.5.5撮影)

あれから3週間
生きていたら
ずいぶんと
大きくなって
いることでしょう。


ギフチョウの
卵探しと違って
相手は大きい木。


緑色に脱皮して
鳥に見つからないよう
擬態しているはずです。


まず私の背の高さ当たりの
葉を丹念に探していきます。


いました!
こんな低い場所に
よくいてくれました。


さて
オオムラサキの幼虫
どこに隠れているか
分かりますか?
少しだけ見えています!


これは横から
見たのところですが
正面から見ると
ばっちり分かります。


体が大きくなってくると
数枚のエノキの葉を
糸で縫い合わせるように
巣を作っています。


ずいぶん
大きくなりました。


手の届くところで
見つかったのは
この1頭だけです。


残りの幼虫は
背の高さの2倍以上ある
梢にいるはずです。
いてほしいと思っています。


さっそく
幼虫のいる大きな枝ごと
捕虫網をかぶせて
保護しました。


ここまで大きくなれば
後は鳥だけが
天敵です。

(2017.7.29撮影)

木曽にいる間は
見守っていきたいと
思っています。


ギフチョウ 産卵していました

2019-05-29 08:00:16 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  11.5℃     昨日の最高気温  15.4℃
木曽町新開      午前8時の気温  12.5℃     今朝の天気    曇り

昨日朝起きた頃
デッキに点々と雨粒の痕が
つく程度だった雨は
一日中しとしとと
降り続きました。


木曽に来て
車を停めるのも
もどかしく
敷地内の草原(くさはら)?に
入り込みました。


そうあのカタクリが
群生していた
場所です。

(2019.5.8 撮影)

今や草原と
呼ぶにふさわしく
草が生い茂っています。


その間に点在している
ヒメカンアオイの
葉裏を片っ端から
ひっくり返しました。

(2019.5.28 雨の中撮影)

ひと株目には
卵の痕跡も
見あたりません。


ギフチョウが
産卵しやすい場所
株の外側周辺を
念入りに探しました。

(2019.5.28 雨の中撮影)

するとどうでしょう
三株目でようやく
見つけました。

(2019.5.27 夕方撮影 以下同じ)

蛹から羽化して
交尾を済ませ
ちゃんと卵を
産んでくれていました。


ゲージの中ではなく
自然の中で!


次々と
卵は見つかります
それもステージの
違う卵が。


産卵直後は
緑っぽい白い色を
している卵は
時間がたつに従って
白から黄色っぽく
変化してきます。


ざっと見ただけですが
1000卵くらいは
あるかもしれません。


もちろん
すべての幼虫を
育てるだけの食草
ヒメカンアオイは
ここにありません。


若齢幼虫の間に
開田高原の産地に
持っていこうと
思っています。


自然界で
成虫になる確率は
1%以下とも
言われます。


餌不足で
全滅するよりは
ましだと思います。


ちなみに
現在のカタクリ
立派な果実を
つけています。

(2019.5.28 雨の中撮影)

重たいのか
雨に打たれて
倒れています。

(2019.5.28 雨の中撮影)




第8回京都一周ぶらりウォーキング

2019-05-28 08:01:00 | 京都一周ぶらりウォーキング

開田高原アメダス   今朝の最低気温  13.0℃     昨日の最高気温  28.0℃
木曽町新開      午前8時の気温  13.0℃     今朝の天気    雨


無事木曽に
着きました。


また大阪から
雨を連れてきたようです。



今日は一昨日行った
京都一周ウォーキングです。


天気予報通り朝から
30℃を越える暑さの中
前回の到着地
JR嵯峨嵐山駅から出発。


前回行けなかった
天龍寺に向かう。


竹林の道を進むが
行きかうのに
困るほど
混雑している。




竹林の中
源氏物語にも登場する
野宮神社は
人が多すぎて
入ることを断念。


竹林側の入り口
北門から
天龍寺に入る。


天龍寺は
臨済宗天龍寺派の大本山。
京都五山の
序列第一位に
列する寺院。




大方丈から見る
曹源池庭園(そうげんちていえん)は
特に素晴らしく
およそ700年前
夢窓疎石(むそうそせき)によって
作庭されたとか。




天龍寺のあとは
嵐山のメインストリートを進み
渡月橋を渡る。


橋の歩道は狭く
車道に出て
行き違いをするため
交通事故も心配になる。


嵐山温泉を過ぎて
南下したころから
左足ふくらはぎの
筋肉痛で足を
引きずるようになり
松尾大社で
リタイアを決意。




予定では
西芳寺(苔寺)
地蔵院(竹の寺)から
阪急上桂駅までの
予定だった。


結局全員が
阪急松尾大社駅までに
なってしまい
皆さんに
迷惑をかけてしまった。


総歩数
13,570歩。







西国四十九薬師霊場 第19番昆陽寺 第20番東光寺 第21番花山院 第22ページ番鶴林寺

2019-05-27 07:41:40 | 西国四十九薬師霊場

大阪アメダス    今朝の最低気温  21.8℃   昨日の最高気温  30.5℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   6.7℃   昨日の最高気温  28.8℃


先日久しぶりに
西国四十九薬師霊場の
お参りに行ってきた。


第19番昆陽寺
兵庫県伊丹市にある
高野山真言宗のお寺
ご本尊は薬師如来様
開山は行基菩薩様。


伊丹市には
行基町という地名が
残るほど行基菩薩様とは
深い縁があります。


旧西国街道沿いに
県指定文化財の
見事な山門が
出迎えてくれます。


近くには
カモなどの飛来地として
有名な昆陽池や
年中蝶が舞う
昆虫館なども
あります。


昆陽池も行基様の
開墾と伝わっています。



第20番東光寺 
兵庫県西宮市にある
高野山真言宗のお寺。


東光寺と聞いても
馴染みがないかも
知れませんが
関西では
「門戸厄神」の呼び名が
有名です。


ご本尊は薬師如来様
開山は弘法大師様。


あらゆる災厄を
打ち払うとされる
厄神明王が
正面には
祀られており
関西一円からの
お参りが絶えません
日本三体厄神のうちの
一つです。


左手に薬師堂が
建っており
健康で過ごせるよう
お参りをしました。



第21番花山院
兵庫県三田市にある
真言宗のお寺。


ご本尊は薬師如来様
西国三十三所を
再興した花山法皇が
隠棲していたため
西国三十三所の
番外札所にも
なっています。


正式名称は菩提寺ですが
花山院の名の方が
よく知られており
花山院菩提寺と
呼ばれることも多いです。


二つの本堂があり
ひとつは花山法皇殿で
法皇が苦労しながら
西国観音霊場を
まわられた時
背負って行かれた
十一面観世音菩薩像も
お祀りされています。


もう一つの本堂は
薬師如来様が
お祀りされている
薬師堂です。



第22番鶴林寺
兵庫県加古川市にある
天台宗のお寺。


ご本尊は薬師如来様で
開山は聖徳太子様。


斑鳩寺と並んで
播州の太子信仰の中心で
「刀田の太子さん」
「播磨の法隆寺」
「西の法隆寺」と呼ばれ
親しまれている。


広い境内の中に
美しい伽藍配置で
国宝の本堂や太子堂が
並んでいる。


重要文化財など
数多くの寺宝があり
文化財の宝庫と
言われています。


今回は駆け足で
4箇寺お参りすることが
できました。



本日は木曽に向かうため
コメント欄
閉じています。



アメリカフウロ 誰か私に気づいて下さい

2019-05-26 06:48:46 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  21.3℃   昨日の最高気温  32.4℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   5.3℃   昨日の最高気温  28.5℃

散歩道で
緑が濃くなる中
赤い綺麗な葉が
ひときわ目につきます。


アメリカフウロは
花が終わり
果実ができる頃
葉が美しく
紅葉します。


果実は
ゲンノショウコに
そっくりで
ロケット型を
しています。


ロケットの基部に
5つの種子が
入っており
熟すと尖った莢(さや)が
下側から割れて
反り返り
その勢いで
種子を遠くに
飛ばします。




昆虫や風の力に
頼ることなく
植物自身の力で
種子散布する
自動散布型の
植物なのです。


ゲンノショウコは
種子散布した後の
莢が果実の先端に
集まって残るため
神輿草と呼ばれます。

(ゲンノショウコ 神輿草 2017.10.22撮影)


(ゲンノショウコ白花 2017.9.9撮影)


(ゲンノショウコ赤花 2017.9.9撮影)

しかし
アメリカフウロは
勢いよく種子を
飛ばし過ぎるためか
莢ごと飛ばしてしまい
神輿状に残ることは
少ないようです。




アメリカフウロの花は小さくて
目立ちませんでしたが
この時期
葉は草紅葉となり
ひときわ目を惹きます。

(アメリカフウロ 2019.2.23撮影)

秋でもないこの時期に
どうして
紅葉するのでしょう?


理由は分かりませんが
種子散布を終え
命を託した後
自分の存在を
知ってほしかったのでは
ないでしょうか?


アメリカフウロの
花言葉は
「誰か私に気づいて下さい」
だそうです。



今日はこれから
京都一周です。
最高気温は35℃予想
どうなることやら・・・。


ニワゼキショウ 私の師匠

2019-05-25 07:46:39 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  19.0℃   昨日の最高気温  30.3℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   2.0℃   昨日の最高気温  21.6℃

公園で可愛い花
ニワゼキショウが
咲いている。


この花には
忘れられない
思い出がある。


大昔
自然観察会でのこと
ニワゼキショウの前で
立ち止まり
「この花は
 ニワゼキショウと言います」
「この花をしっかり
 観察してください」
と先生が言われた。


そう3分ほど
たっただろうか。


やおら先生は
「花びらは
 何枚ありましたか」
ほぼ全員が
6枚と答えた。


次に
「花びらには
 どれも縦の筋が
 入っていましたが
 何本ありましたか」


そんな質問がくると
予想していなかったので
皆めいめい
勝手な数字を
口にした。


「それではもう一度
 見てみましょう」


しゃがみ込んで
食い入るように
花びらの筋を観た。


内側の花びらの筋は3本
外側の筋は5本あった。


その辺りに
咲いている
ニワゼキショウすべてが
そうなっていた。


「この花を
 横から見ると
 萼に当たる部分が
 ありません
 チューリップと
 同じですね」


「内側の花びらを内花被
 外側の花びらは外花被
 と言います」


「大きさに違いがある場合は
 外側を萼片と言います」


それだけで
ニワゼキショウの話を
終えられた。


花をしっかり見た
つもりだったが
全体を漫然と
見ていただけだった。


視点を決めて
詳しく見ることが
自然観察では
大切だと
教えていただいた。


その先生と
ニワゼキショウの花は
その日以来
私の自然観察の
師匠になった。




アメリカオニアザミ ついに咲き始めました!

2019-05-24 07:39:25 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  18.4℃   昨日の最高気温  28.7℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   2.6℃   昨日の最高気温  21.2℃

あちらこちらで
アメリカオニアザミの花が
咲き始めました。


この花を初めて
ブログで取り上げたのは
平成16年5月
「大きな綿毛を追いかけてみると」
でした。


あれから3年
あの当時よりはるかに
街中で見られるように
なってきています。


畑地や荒れ地はもとより
アスファルトのすき間
ブロック塀と
コンクリートの間など
どんなところでも
見られます。


花の下の総苞片だけでなく
深く裂けた葉の先まで
ことごとく鋭いトゲを
持っています。

(アメリカオニアザミのロゼット)

それもかなり硬いトゲで
皮の手袋でも
余裕で突き破って
出血してしまいます。


近所の空き地では
私の身長(170cm)にせまる
背の高さのアメリカオニアザミが
繁殖しています。


これだけ大きくなれば
駆除しようにも
危険すぎて
引き抜くことも
できないでしょう。


昔のように
空き地や草原で
遊ぶ子どもたちがいれば
体中血だらけになること
請け合いです。


もちろん
外来生物法で
要注意外来生物に
指定されています。


駆除の手引書を作り
町ぐるみで
駆除を呼びかけないと
将来大変なことに
なると思います。


ちなみに
アメリカと名前ですが
ヨーロッパ原産で
1960年代
飼料に混じって
北海道に入ってから
全国に広がったようです。


国立環境研究所の
侵入生物データーベースによると
九州はまだ赤く
なっていませんが
もうすでに侵入していると
想像しています。





アゲハチョウの孵化 ちょっとした油断で・・・

2019-05-23 07:56:33 | 昆虫など

大阪アメダス    今朝の最低気温  15.6℃   昨日の最高気温  26.3℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   1.3℃   昨日の最高気温  19.9℃

拙宅の
小さなミカンの木に
アゲハが卵を
たくさん産んでいた。


産んでいたと言うのは
今現在は見られないと
言うことだ!
すべて幼虫に
なっている。


毎年孵化の様子を
写真に撮りたいと
思っていた。


産みたての卵は
真珠のような
白っぽい色をしている。


時間がたつにつれ
黄色っぽく変化する。


その卵が
黒くなれば
孵化が近くなる。


卵が透けて
幼虫の黒い頭が
動きだしたら
孵化が近い。


1時間以内に
孵化すると
予想をたて
カメラをセットして
待っていた。


予定の時間?になっても
孵化せず
カメラから離れて
用事を済ませ
戻って見ると
孵化していた
なんてこった!


ものの5分
現場を離れただけ!
こやつ
きっと卵の中から
外の様子を
うかがっていたに
違いない。


人影がなくなった瞬間
するりと
卵から出たのだろう?!
それくらいの早業だった。


しばらく
休憩したのち
卵に戻って
卵の殻をきれいに
食べ始めた。


この殻は
お母さんが幼虫に
残してくれた
最初の餌と言う訳だ。



ヒナキキョウソウ 保険をかけている花

2019-05-22 07:48:15 | 日記

大阪アメダス    今朝の最低気温  14.6℃   昨日の最高気温  25.9℃   天気  晴れ
開田高原アメダス  今朝の最低気温   2.9℃   昨日の最高気温  18.7℃

公園に
ヒナキキョウソウの花が
咲いている。


草の中に紛れていると
見逃してしまうほど
小さい花だ。


桔梗草と言うだけあって
花色は立派な
桔梗色をしている。


決まって
茎の先端に
1輪だけ花を
つけている。


花の下には
若い果実や
種子を飛ばした果実が
残っている。


先端の花以外は
花を咲かさず
自家受精で結実する
閉鎖花なのだ。


自家受粉で
子孫を残せるなら
エネルギーを使って
花を咲かせる
必要がないように思う。


しかし
ヒナキキョウソウにとって
遺伝的多様性を維持し
強い子孫を残すため
先端の花だけは
他家受粉する道を
選んだのだ。


そのため
咲き始めの花は
雄しべが花粉を
出しているが
雌しべはまだ
機能していない。


雄しべが花粉を
出し終えると
雌しべの先端が
3つに割れ
受粉可能になる。


雄しべと雌しべの
成熟する時期を
ずらすことで
自家受粉を
うまく避けている。


他家受粉で
種子を残せないとき
閉鎖花で子孫が
残せるのは
保険のようなものだ。