shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

クモの巣作り

2020-07-29 05:30:00 | 昆虫・クモ


ネットで検索すると、クモをペットのように飼っている人がいる。
ペットとまでは言えなくても、身近にいるクモに愛着を感じ、観察している人はかなり多い。

我が家では、毎年大きなクモがコニファーの間に巣を懸ける。
大きさは、脚を伸ばすと5cmほどになる。
庭に飛び回る蚊などを捕ってくれるので、益虫だと思っている。
家の前を通る小学生も「大きなクモだ」と言って、嬉しそうだった。

巣は、クモ同様大きくて、直径が1メートルほどある。
この時期飛び始めた子スズメのせいか、時々巣が壊されて、朝早くから巣を懸けなおしていた。

クモが巣を懸ける際は、最初に枠糸を張る。
これは、風上から糸を流し、風下の樹に懸ける。その上を何度か往復して、枠糸を太くしていく。
次に、その内側に縦糸を張る。縦糸には粘着性がなく、クモはその上を通って移動する。
私が見たときはすでに縦糸が張られていて、同心円状の横糸を円の外側から内側に向かって、渦巻き状に張っている最中だった。






糸はクモのお腹にある出糸突起という器官から出ている。出糸突起は、通常糸いぼと呼ばれるところだ。
近くへ寄って観ると、糸いぼは、電動ドリルのチャックのような形だ(良いたとえではないかもしれないが・・)。




出した糸を、長い脚にひっかけて、縦糸と絡めていく。目にも止まらぬ速さだ。
クモ自身の動きも、とても素早い。1周するのに数十秒しかかからない。
ということで、30分ほどでクモの巣の懸けなおしが無事に完了した。クモさん、ご苦労様でした。


※ クモの種類について
当初、ジョロウグモと書きましたが、コガネグモ(クモ目コガネグモ科)のようです。背側からの写真を追加します(2020/07/29)。


Wikipediaによると、コガネグモの形態、特徴、さらにジョロウグモとの区別は以下の通りです。
■ 形態
体長は、メスで20~30mm、クモとしては大型の部類である。初夏に成熟し、メスの腹部には幅広い黄色と黒の横縞模様があるのが特徴である。オスのサイズはメスの1/5程度とはるかに小型であり、体色は茶色一色である。
■ 特徴
造網性のクモで、ほぼ円形に近いきれいな円網(えんもう)を作る。クモは常に網の中心におり、頭を下に向けて止まる。この時、前2対と後ろ2対の足をそれぞれそろえて真っすぐに伸ばし、その配置はX字状になる。コガネグモは、この足の配置に合わせるように、網の上に糸の帯でできた白いジグザグの模様(白帯)をつける。
■ ジョロウグモとの区別
コガネグモ:
腹部は幅広く、黄色と黒の横しまで、足は比較的太く、直線的。網はほぼ円形の円網で、直径50cm位で、普通は白帯をつける。初夏に成熟する。
ジョロウグモ:
腹部は楕円形で、黄色と水色の横しまで、足は細長く、曲がっている。網は縦長の特殊な円網の変形で、前後に補助的な網をつけ、さしわたし1m近くになる。白帯はつけない。秋に成熟する。

以上より、このクモはコガネグモだと思われました。
だんだん見慣れてくると、愛着が出てきました(笑)

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 植物クロスワード(1)の正解 | トップ | 散歩道の花(千葉県白井市) »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
shuさんも (fukurou)
2020-07-29 09:00:32
shu様
おはようございます。
shuさんもお疲れさまでした。
ずっと巣が完成するまで見ておられたのですね。
お仲間ができて嬉しいです。
私もきっと出会ったらカメラ片手に最後まで見続けるタイプです。
電動ドリルのチャック、よくわかりますよ。うまい表現です。
私のブログにも何度かジョロウグモ登場しています。
いつも雄をわが身のようで哀れに思ってしまいます。(笑)
大好きな蜘蛛です。
秋口に目立つようになる気がしますが。
返信する
ジョロウグモ (さざんか)
2020-07-29 10:52:05
shuさん、おはようございます。
ジョロウグモ、懐かしいです。
なんて言うと変ですが、最近全く見かけません。
田舎にいた頃はよく見ました。
こうしてアップで拝見すると、ど迫力ですね。
出糸突起なるもの、初めて見ました。
30分で直径1mもの巣を張るのですね。
器用なものです。
交尾するとオスは食べられてしまうのですか。
カマキリのようですね。
コモが好きというわけではありませんが、巣を作っている場面に遭ったら、私もきっと終わりまで見てしまうと思います。(^^♪
返信する
お尋ねします (noko)
2020-07-29 11:08:48
shuさん  おはようございます!
ジョロウグモが沢山、庭にいまのが、細長い蜘蛛と思っていました。
この様に丸い感じのもジョロウグモなんですか?
今取り急ぎですいません。
私も蜘蛛の巣はほっているのです。時々、私にとって貴重なものも引っかかりますが・・・・
返信する
fukurouさん こんにちは (shu)
2020-07-29 12:30:59
早速、コメントをいただき、ありがとうございました。
最初にお詫びを申し上げます。
クモの名前は、コガネグモのようでしたので、本文を訂正しました。

さて、既にご存知の通り、私は虫については全くの無知です。
手元に図鑑もありませんので、皆様に教えていただくことばかりです。
今回は、通りがかりの方に「ジョロウグモ」と言われたので、そう書いてしまいました。
私自身、(ジョロウグモ=縞模様のある大きなクモ)というくらいの認識しかなかったのですが、そう書いてしまいました。
ネットで調べると、コガネグモとジョロウグモの特徴がだいたい分かりました。

ジョロウグモは、雌の場合、脱皮を8回ほど繰り返すそうで、大きなジョロウグモが見られるのは、やはり秋のようですね。
交尾の際は、1匹の雌に複数の雄がやってきて、チャンスを伺うようです。
間違えると、雄は雌に食べられてしまうとか、まさに命がけですね。
返信する
さざんかさん こんにちは (shu)
2020-07-29 12:42:56
コメントありがとうございます。
最初にお詫びいたします。
当初、ジョロウグモと書きましたが、コガネグモのようなので、タイトルと本文を訂正しました。

Wikipediaには、交尾するとオスは食べられてしまうとは書かれていなかったと思いますが、雄同士の争いで敗れた雄がクモの糸に引っかかると、雌に捕食されてしまうと書いてありました。
また、1頭の雌が複数の雄と交尾する場合もあるように書かれていました。
いずれにしても、ジョロウグモの世界は雌が圧倒的に優勢で、雄は大変そうです。
もちろん、そのあと、産卵という大仕事をしなければいけないので、雌の方が大変です。

なお、クモの巣を払い落とすと、1度目は同じ場所に巣を懸けるものの、2度目は同じ場所には巣を懸けないという記述を読みました。
クモの巣を見かけないのは、きれいに掃除されているからかもしれませんね。
返信する
nokoさん こんにちは (shu)
2020-07-29 12:50:21
ご指摘いただき、ありがとうございます。
何となく不安でしたが、まさに名前を間違えていたようです。
先ほど、タイトルと本文を訂正しました。

ジョロウグモの方が長細く、コガネグモは丸っこい形のようです。
地方によっては、どちらもジョロウグモと呼ばれるところもあるようですが、正確に書かなければいけませんね。
反省しています。

ジョロウグモもコガネグモも大きな巣ですので、チョウやセミも懸かることがあると思います。
秋にはアサギマダラが帰ってきますね。
長い旅をして、一休みしたいところ。nokoさんのお庭はアサギマダラのオアシスでしたね。
ここでは、アサギマダラを応援したいと思います。
返信する

コメントを投稿