60歳からの眼差し

人生の最終章へ、見る物聞くもの、今何を感じるのか綴って見ようと思う。

初詣

2009年01月09日 08時15分38秒 | Weblog
今年のお正月は穏やかな天候が続いた。
世界を取り巻く環境と急変していく状況には似つかわしくない年明けの穏やかさである。
ここ数年は、「また1年が過ぎたのか、早いなぁ」と思うのが常であった。
しかし今年は例年と違い、少し緊張した年始めである。
今年はどんな年になるのだろう?、予測もできない年が始まったという感じである。
果たして、今年の衆議院選挙は与野党逆転するのであろうか?
アメリカの自動車メーカーのビックスリーはどういう経過をたどるのであろうか?
オバマは人気通り、アメリカ社会の救世主になるのであろうか?
自分自身健康は、自分のやっている会社は、今年も維持できるのであろうか?
どんな異変が、どんな落とし穴が控えているのかと、不安な気持ちにもなる年始である。

お正月は例年女房の実家(大和市)で過ごす。
運動不足とおせちの腹ごなしにと思って近所を散歩をしていると、熊野神社というのがあった。
その神社は少し高台にあって、階段の下から2列の長い初詣の列が100メートルは続いていた。
2人づつが行儀よくお参りしているから、最後尾からだと30分は並ぶことになるだろう。
これを見ていると、日本人は何と律儀で、善良な国民なのだろうと感心する。
お正月から出かけて来て長い行列を作ってじっと順番を待ち、お賽銭を上げてお参りする。
本当はご利益なぞ期待してはいないのだろし、運勢が変わるとも思っていないのだろう。
しかし年の初めに当たってこの一年の無事を祈らずにはいられない。
それが日本人であり、日本の伝統文化なのであるのだろう。

今、日本全国の主な神社・仏閣に合計で9,800万人もの人々が初詣に行くそうである。
これは日本の人口(1億2768万人)の約77%にあたり、いかに定着した行事かがわかる。
そして日本には法人として登録されているだけでも、15万以上の神社・仏閣があるという。
発表さていた速報だと
関東近県の初詣で多くの神社・仏閣で前年を上回ったようである。(埼玉県40万人増)
何となく不穏な世相、「今年一年無事でありますように」そんな願いが多かったのかもしれない。

我が家では初詣は正月の2日に女房の実家の家族と一緒に近所の諏訪神社にお参りする。
街中の小さな神社でもあり、お参りの人も少なく、比較的落ち着いた初詣になる。
家族の健康や子供達の入試や就職、その折々にこの神社に手を合わせたことを思い出す。
おみくじを引き、その占いに目を通して喜々とし、お守りを買い、屋台でたこ焼きを買う。
毎年変わることなく続く初詣、お参りすること自体が現在の安泰を証明しているのかもしれない。
おみくじを見ながらはしゃいでいる子供たちをみながらふとそんなことを思う。


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