昨日の続きですが、今日はアンプのフィードバック回路が正帰還になっていたのを修正し、一挙に配線まで行いました。
正帰還の修正は、真空管のグリッドである5,6番ピンを間違えていたので、これをそれぞれ入れ替えて修正です。修正自体は大したことはありません。
入れ替え後出力波形を見てみます。下記のようにほぼ入力と同じ波形が出力されてます。出力は、正相出力です。
また、昨日、定電流回路の電圧を上げると発振すると記載しましたが、これも正帰還になっているのを修正することで収まりました。
それでは、アンプモジュールもシャーシに組み込みます。
とりあえず、電源のところから配線していきます。
青い線の配線部分になります。
ここで一度電源を入れて、各部の動作を確認してみます。
ところで、冒頭の波形ですが、よく考えるとゲインがほぼ1倍なのはおかしい。設計上もっと大きなゲインが得られるはず。そこで題名にある「関西真空管オーディオクラブ(仮称)」のグループラインにプリのゲインは如何ほどか、聞いてみました。そうすると本クラブのアンプ設計技術士である西宮のHさんより、NFBかけて4-5倍程度というご回答が。音を聞きながらゲイン調整するとのこと。
だよなー、おかしいなーと思いNFBの回路の抵抗の分圧値を変えたり、プレートの負荷抵抗を変更したりいろいろ頑張りましたが、それほど大きくゲインが変わらない。
なんでだろーか、と、ふとオシロのプローブを見ると、なんと1/10の設定になっているではありませんか!!
そういえば昨日の発振でオシロの画面からはみ出すような信号レベルだったので、1/10に設定していたのですが、それをすっかり忘れていました。
プローブを直して波形を確認してみると、1Vの入力に対して、約4Vの出力となっていました。ゲインは4倍程度です。
これで回路の方は落ち着いたので、ひたすら配線を行います。
入力の数が4つと多いので配線は結構大変です。出力部分やボリュームの辺りも配線します。
ようやく配線が完了し、背面、前面シャーシも木枠に取り付けます。
入力ピンジャックのある背面シャーシを外して配線していたので、背面シャーシを取り付けたときにシールド線の束が長すぎ、シャーシ内に収めるのが大変でした。
セレクターの延長シャフトも適当な長さに切ります。
延長シャフトもうまく納まりました。
ここで実アンプにつないで動作試験をしましたが、なんと!また配線ミスをやらかしていました。R側の出力が、出力端子ではなく、なぜか1つ横のB電源の端子につなげていたようで、出力が出ないしノイズがスピーカから出ているしで、ちょっと焦りました。
もちろんパワーアンプは、壊れてしまったようです。恐らく入力段のどこかで破損しているものと思いますが、確認と修理はまた後程。
上記写真のオレンジの丸の部分が間違い箇所です。あと、セレクタスイッチの接続箇所も1か所間違えていたのを修正しました。
底面、前・背面シャーシをすべてGNDのケーブルに接続し、これで90%程度完了です。
ようやく音の確認ですが、中々いい音がしています。ファーストインプレッションは、音がまとまった印象です。今までは、以前製作した単管アンプをプリに使用していましたが、この音のまとまり感は単管アンプにはなかった印象です。
まだ、残り10%のパイロットランプやアンプの足の取り付けがありますが、しばらく音を楽しみたいと思います。
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