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大阪都構想住民投票結果に想う

2020年11月02日 00時08分12秒 | 政治

11月1日に大阪市を廃止し、4つの特別区に再編するという住民投票が行われ、またもや、維新の提案は否決された。二重行政の回避というが、現状でも、府と市の話し合いで二重行政はほぼ発生していないというから、大阪市民にとっては、市を廃止する意義を見つけることは難しく、再度、ノーを突きつける結果となったのは当然ともいえる。

数字的には、反対多数というわけではなく、ほぼ拮抗しているといえる。開票速報を見ていても、93%開票速報の段階では、賛成が640,785、反対が636,069ということで、賛成の数の方が多いのにかかわらず、もうその時点で維新のトップが敗北の記者会見をしていたことに違和感を感じた。出口調査の結果なのかもしれないが、記者会見で敗北宣言するのが早すぎるのではないかと感じた。これだけ拮抗しているのだから、トランプ米大統領だったら、絶対敗北宣言などしないだろうとも思った。

維新の記者会見でも、あっさり敗北宣言するだけで、拮抗してかなり頑張ったというようなニュアンスの発言はなく違和感を覚えた。大敗したわけではないので、不思議な印象であり、何か裏にありそうな雰囲気であった。最終的には、賛成675,829、反対692,996と17,167票の僅差で、賛成する人が68万人近くいることの方に驚く。

大阪ローカルの話題なので基本的には興味はないが、大阪維新と橋下徹氏と竹中平蔵氏と菅首相とのきな臭い繋がりが気になるので、個人的には今回の否決は大歓迎である。それより大阪市民が完全に分断されているということが明白となり、市民の結束力の無さが露呈し、今後とも大阪全体のパワーは減退していくような気がする。

敗北を受け、松井大阪市長は、任期終了後、政界から引退すると述べていたが、大阪市民を分断させた責任は重大であるので、即刻やめてほしいと感じた。

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