浪漫飛行への誘(いざな)い

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「エアガール」一期生

2021年03月21日 09時48分12秒 | 飛行機

3月20日夜、テレビ朝日で、スペシャルドラマ「エアガール」が放映され、2時間食い入るように見てしまった。エアガールとは、今のキャビンアテンダントのことで、その後、スチュワーデスという名称も長い間使われていたが、今では、男女差別なく、キャビンアテンダントとかCAとかいう言葉が一般的に使われている。

女優の「広瀬すず」さんが主役を務め、戦後初のCAの挑戦を描いた物語で、昭和という激動の時代の空を舞台に繰り広げられている。原作は、中丸 美繪 さんの「日本航空一期生」とのことであるが、彼女自身、JALの東京空港支店(羽田)に入社し、その後CAに転身し、5年ほど乗務していたようで、親しみを覚えた。オペラ歌手の中丸三千繪 さんは実妹だそうである。

主人公の「佐野小鞠」さんは、パイロットを夢見ながらも、空を飛びたい一心で、エアガールという当時超人気の職業に挑み、一期生となった顛末を描いているが、小野悠子さんという人がモデルという。一方、戦後、日本の空を取り戻すために奔走した熱い航空関係者の奮闘ぶりを描いている。特に、当時逓信省航空保安部長で戦後の日本の民間航空の発足に奔走し、その後、社長となった松尾静麿氏(ドラマでは松木静男)が印象的であった。政商として悪名高かった白洲次郎(実名-吉田茂側近)が、米国航空会社資本の合弁会社設立を画策していたが、見事に打ち破って、日本人による航空会社の設立を勝ち取った経緯は見ていて胸がスカッとする思いであった。戦後暗躍していた白洲次郎と言う人物は、まさに売国奴で今の竹中平蔵氏と重なる。日本の水や空港を外資に売り飛ばそうとする人物を重用する菅政権は大変危ない政権といえる。

松尾氏は、佐賀県の出身で葉隠れ精神ではないが、安全運航を優先し、「臆病者と言われる勇気を持て」という名言を残したことは、有名な話で、今でもよく覚えている。悪天候の中、危険回避で着陸をやめたパイロットの勇気を讃えたものである。オリンピックを強行しようとする菅首相に捧げたい言葉である。ドラマ中の人物も、実在の人を彷彿とさせる配役で、柳沢誠二(柳田誠二郎--初代社長)、藤原一郎(藤山愛一郎-初代会長)と臨場感がある。もう一人の主役の三島優輝(松尾氏の部下で後にパイロットになる)は実在人物がいるのであろうか?

当時のCAの人気ぶりは、想像を絶するが、募集要項は、年齢20~30歳、身長158㎝以上、体重45~52.5㎏、容姿端麗、英会話可能、東京在住となっており、女性蔑視で今では許されない条件となっていた。CAは、女性にとっては、今でも人気ある職業で、採用面接試験も何回か経験している。ドイツ駐在中に、初のヨーロッパ人CAの採用面接も経験したが、1987年当時もCAは人気ある職業で、応募が殺到した。応募写真は、顔と全身だったが、浜辺での裸の写真を送ってきた人もいたのをよく覚えている。今は、コロナで採用もストップされていると思うが、今後はどうなるのであろうか?久しぶりに楽しめた2時間ドラマであった。


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1 コメント

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Unknown (なるほどですね)
2021-03-21 20:04:50
日本航空は、半官(運輸省)・半民企業として始まったのですよね。
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