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除夜の鐘と108の煩悩

2020年12月31日 11時14分51秒 | 宗教

煩悩とは、ウィキペディアによると仏教の教義の一つで、身心を乱し悩ませ、智慧を妨げる心の働き(汚れ)を言うとある。煩悩は心や体を煩わせ、悩ますもので、108種類あるとされるが、最も基本的かつとりわけ強力な煩悩は「三毒」と呼ばれる。「三毒」とは、①貪欲 ②瞋恚 ③愚痴 のことで、略して「貪瞋痴」とも言われる。わかりやすくいえば、「欲」「怒り」「愚痴」の三つで、形容詞で表すと、「欲」は「汚い心」、「怒り」は「恐ろしい心」、「愚痴」は「醜い心」といえる。

「貪欲」とは、欲の心で、なければないで欲しい、あればあったでもっと欲しいとキリがなく欲しがる心で、それを得るためには人はどうなってもいい、自分さえよければいい、自分さえ認められればそれでいいという汚い心である。欲の色は青に例えられるが、海は深いほど青みを増すことから、欲の深さを表している。特に強い欲を五欲といい、食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲をさす。

「瞋恚」とは、怒りの心で、欲が妨げられた時に起きる。憎しみ、嫌うこと、怒ることで、思い通りにならないと腹を立てるという「恐ろしい心」である。怒りの色は、赤色に例えられるが、顔を真っ赤にして怒る、怒りの炎から来ている。

「愚痴」とは、真理を知らない愚かさからくる恨み、妬み、嫉み、憎しみという「醜い心」である。愚痴は黒色に例えられるは、汚い、醜い心からきている。また、「貪瞋痴」の3つの煩悩に、「慢」「疑」「悪見」を加え、六大煩悩の呼ばれることもある。「慢」は、慢心、傲慢な心、「疑」はよく考えもせず真理を疑う心、「悪見」は間違った見解を持つことである。

人間の煩悩は108個あるとされるが、なぜ108かということには諸説があるようである。四苦八苦の4x9 + 8x9 = 108という説が面白い。この煩悩を取り除くために、108回の鐘を突くと言われているが、今年は、近所のお寺でも、コロナ禍のため、除夜の鐘は僧侶だけで行うところばかりで、寂しい気がする。人間から煩悩は取り除くことは元々できないというのが仏陀の教えであり、我々は、「煩悩具足の凡夫(煩悩の塊の人間)」であるからこそ阿弥陀仏が絶対の幸福に救ってくれるのだと信じたい。

煩悩について、わかりやすく5分で解説してくれているアニメがあるので、是非、覗いてみて下さい。

5分でわかる煩悩(アニメ): https://youtu.be/SdFeCVtuIGQ





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