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4月8日はお釈迦さまの生まれた日(はなまつり)

2023年04月08日 16時33分35秒 | 宗教

「はなまつり(灌仏会)」とは、お釈迦さまの誕生をお祝いする行事である。お釈迦さまことゴータマ・シッダールタは、約2500年前の4月8日に、ルンビニ(今のネパール)という町で生まれた。釈迦族の王様、淨飯王のマーヤ夫人が出産で里帰りする途中、ルンビニ園という花園で、急に産気づいて、シッダールタを出産したと言われている。釈迦族の王子だったので、釈迦と呼ばれるようになったが、29歳で出家し35歳で悟りを開いたと言われる。

生まれたばかりの王子は、その場で七歩歩き、「天上天下唯我独尊」の述べたというのは有名な話である。この言葉は、「今、こうして受けたこの命は、みなそれぞれ尊く、素晴らしいものだ」という意味である。その時、降誕に感動した竜王が空から甘露の雨を降らせ、周りの草木が一斉に花開き、人や動物や全ての物がお釈迦さまの誕生をお祝いしたという伝説にならい、花で飾られたお堂におまつりされた。天と地を指差しているお釈迦さまの像に甘露の雨を模した甘茶をかけてお祝いするという。

「はなまつり」のことは知っていたが、4月8日に初めて東京、芝にある増上寺の「はなまつり」の行事を見に出かけた。この行事は、宗派に関係なく、各地で行事が行われているようである。増上寺は、法然上人を宗祖とする浄土宗の大本山(1393年創建)の一つで、徳川家の菩提寺となっており、6人の将軍の墓所も設けられている。

行事は、雅楽の演奏から始まり、法要の後、釈迦像に併設の明徳幼稚園の園児数十人による甘茶をかける儀式があって、その後、我々参拝者も釈迦像に甘茶をかけさせてもらい、その甘茶も飲ませてもらった。増上寺の甘茶はアマチャヅルとカンゾウという2つの植物で作られているとのことである。また、命を大切にしようということでお土産にひと粒の種としてあさがおの種をいただいた。

お釈迦さまの誕生日に強い思い入れがあるのは、2012年3月に、生誕地のルンビニに旅行したからである。カトマンズからイエティ航空の小型機でバイラワまで飛び、そこからハイヤーでルンビニまで足を延ばした。世界遺産にも指定されているルンビニ園は、丹下健三氏の設計の基づき整備され、世界各国の寺院も建てられている。最大の見どころは、誕生シーンのレリーフ、アショカ王の石柱(紀元前3世紀にアショカ王が生誕の正確な位置を示すマーカーストーンを立てたもの)、マーヤー聖堂、プスカリニ池(夫人が沐浴したところ)で、池の傍には、当時を再現した菩提樹が植えられている。一度は訪れてみたい仏教の聖地である。

アショカ王の石柱とマーヤー聖堂とプスカリニ池


聖堂内にある釈迦誕生を描いた石像




ネパール旅行(ルンビニは7分28以降): https://youtu.be/owK_tzCjs3I



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