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「みんなのパンが焼けるまで」~スワンベーカリーの奮闘記

2022年03月14日 13時06分22秒 | 飲食

 

ここ数年にわたって、ほぼ週1回、自転車で10分ほどの八潮団地のパトリア品川1階にあるベーカリーにお気に入りの食パンを買いに出かけている。ベーカリーの名前は、「スワンベーカリー」と言うが、何年か前に、初めて食パンを購入して以来、その美味しさと値段に引かれて、毎朝、食べ続けている。

食パンというのは、有名な専門店や超高級食パン店からスーパーで売られている格安のものまで、ピンからキリまでの感がある。昔は、会社帰りに、エキナカにあるアンデルセンというベーカーリーの長時間発酵食パンをよく買っていたが、定年後は、電車に乗ることもなく、エキナカ店が利用できなくなった。その後、いろいろなお店を利用していたが、値段の割にはピンと来るものに行き当たっていなかった。そんな時に、八潮団地にあるパトリア品川に新しいベーカリーが新規にオープンしたことを知り、試しに買ってみたところ、値段が安いのにアンデルセンに負けないというかそれ以上とも思えるほど美味しいことがわかった。

ベーカリーというのは、激戦ではないかと思うほどいろいろなお店が巷に存在する。我が家のすぐ傍にも洒落たベーカリー専門店がある。目の前なので、何回か買ったことはあるが、今一ピンと来ない。アンデルセンの食パンの味に慣れてしまっていたのかもしれない。初めてスワンベーカリーの食パンを食べた時は、アンデルセンと似たような食感で、とても美味しく感じたのである。

その後、ネットでスワンベーカリーのことを調べていたら、元ヤマト運輸社長で当時ヤマト福祉財団理事長であった小倉昌男さんが障がい者たちに市場経済の一員として働く場を用意し、世の中に立派に貢献できるようにとスワンベーカーリーを立ち上げたことを知った。立ち上げにあたって、パンの生地の手配としてアンデルセンの協力を得ていたということを知り、アンデルセンの食パンの食感に近いことを妙に納得したものである。比較して食べたこともあるが、こく数年は、スワンベーカリーの方が美味しいと感じるようになった。冷凍保存して食べることが多いが、冷凍しても美味しく食べられる。しかも、値段は、アンデルセンより大分安い(一斤当たりアンデルセン378円、スワン213円)ということから、最近は、スワン一辺倒になってきている。300円以上買うと1ポイントが付くポイントカードもあるので、ためる楽しみもある。

食パンは、東京では6枚切り、大阪では5枚切りが標準というような話を聞いたことがあるが、我が家では、アンデルセン時代から5枚切を食べていたので、スワンでも5枚切を買っていたが、人気商品のようで、売り切れということがよくあったので、前もって電話で予約するようになった。自転車で買いに行くので、雨の日は無理なのと12時半以降でないとパンを切ることができないとの制約があるので、こちらの都合と相談の上、予約を入れている。週に1回は予約を入れているが、電話による応対も感じがいいし、最近は、名前だけで予約を受けてもらえるので助かる。お店に行くと週1回買いに来る人だということを皆に認識していただいているようで、何も言わなくても、予約したパンを出してくれるので大変スムーズで気持ちもいい。パンの耳を薄く切って別添えしてほしいとお願いし、そうしてもらっているので大変感謝している。パンの耳もそれなりに美味しく、フレンチトーストなんかにすると最高である。もしパンの耳を捨てるようであればもったいないと感じている。食品ロスやSDGsの観点からも、捨てるのはもったいないと思うので、ベーカリーの方でも何らかの工夫をしてほしいものだと感じている。

スワンベーカリーを調べているうちに、ベーカリーには、直営店とフランチャイズ店があることがわかった。八潮店は、フランチャイズ店であることもわかったが、どんな企業が展開しているのかは知るすべもなく、障がい者も雇用し、地元に貢献しているベーカリーという程度の曖昧なイメージしかなかった。しかし、お店では障がい者らしき人は見あたらないので不思議に思っていた。ある日パンを買いに行った時、お店紹介の本を作る企画があるということで、取材クルーが店舗を訪れていた。できたら一人のお客として取材させて欲しいと言われたが、その時は、社内報みたいなものかと思っていた。スワンファンの一人であるから、快く取材には応じたが、急な話であったので、よく全体像は分かっていないまま受け答えしてしまったが、写真も撮らせてほしいとも言われた。その時初めて、日本総合住宅生活という団地管理会社が経験ゼロから異業種のベーカリーを立ち上げたことを知り、その様子を本で紹介する予定であるということがわかった。

12日にいつものようにパンを買いに行ったら、先日取材していた本が出来上がったということで一冊いただいた。社内報のようなイメージを持っていたので、190ページにもわたる立派な本になっているのにビックリした。見たら何と店内で撮った写真と小生のコメントも掲載されているので、二度ビックリした。タイトルは、「みんなのパンが焼けるまで」となっていて、「経験ゼロからパン屋を作る!団地管理会社JSの大奮闘記」というサブタイトルが」ついていた。まさに、社会貢献と障がい者雇用の視点でパン屋という全く新しい事業を立ち上げるにいたった経緯や苦労話が満載で、まるで昔NHKで放映されていた「プロジェクトX」という番組を思い出させるほど感動的な内容であった。身近にあるベーカリーの話なので、親近感もあり、数時間で一気に読み終えた。自分のコメントや写真が掲載されているので、気恥ずかしい思いでいっぱいであるが、ますます応援していきたいと感じた。一般の我々には知り得ない奮闘記であるが、地元の八潮団地に住んでいる友人もいるので、本を読んでもらおうと思っている。お店のことをもっと地元の人に知ってもらうために宣伝活動にもっと力を入れたり、八潮図書館にこの本を置いてもらえたらいいのではないかとも思う。機会があったら、是非一度スワンのパンを試してみてほしい。今後も陰ながら応援していきたい。

 


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