今マスコミを賑わしている東京五輪のスポンサーがらみの贈収賄事件で逮捕されている元電通の高橋治之氏が、ネットニュースを見て自分の知る会社の先輩の実兄であることが判明しビックリ仰天した。まさかと思っていたが、苗字と名前の最初の文字が一緒なので、妙に納得し、さすが兄弟さもありなんという印象を持った。
自分の知る人は、会社の2年先輩で、本部部門ですぐ隣のセクションで仕事をしていた仲であったが、当時はごく普通の先輩に見えた。ところが、実像は異なっていて、仕事の傍ら、別の実業をやっていたようで、バブル期にホテル・リゾート開発事業を中心に総資産1兆円超の企業グループを構築し、環太平洋のリゾート王と呼ばれるようになった人物である。1976年には会社を辞め、実業家の道を歩み、派手なパフォーマンスで当時随分マスコミを賑わしていたが、金融がらみで裁判争いとなり、最高裁判決を待つ中、2005年に59才の若さで亡くなっている。
その先輩は、当時その名前から「わるのり」と揶揄されていたが、まさか彼の実兄が今マスコミを賑わしている高橋氏であるとは思いもしなかった。二人とも実業家として一世を風靡したが、その結末は惨憺たるものである。東京五輪スポンサー疑獄も今後どうなるかわからないが、一月万冊の佐藤章氏によると関係の逮捕者が50名にもなるような情報もあるというから、今後の検察の動きに目が離せない。パソナの竹中平蔵氏や元首相の森喜朗氏にも何かが及ぶかどうかが焦点となりそうである。怪しさプンプンなので、是非とも検察に頑張ってもらいたいところである。
一月万冊の考察(9/16): https://youtu.be/-7dQxgVDS-E