今までに代金として1円を支払った経験が3度ほどある。1回目は、2018年3月にスカイツリーも目の前にあるホテルリブマックス浅草スカイフロントにシニアバースデープランで宿泊した時。70歳以上のシニアを対象に誕生日その日に1円で宿泊できるというもの。チェックイン時、現金で1円を支払い、ミネラルウォーターを1本もらった。1円をフロントで払ったことを鮮明に覚えている。
2回目は、これに味を占め、翌年2019年3月に、横浜中華街にあるホテルリブマックス横浜元町駅前にやはりバースデープランで1泊1円で宿泊した。ここでもチェックイン時に現金で1円を支払い、ミネラルウォーターをもらった。このホテルの凄さは、ロケーションもよく部屋も綺麗な上、1円でも豪華な朝食が付いていることである。和食、洋食のビュッフェ形式で、生野菜サラダから始まって、ハム、ソーセージ、魚、卵料理等総菜が10種類近くあり、ヨーグルトや杏仁豆腐のデザートまであった。パンも美味しく、和食ではご飯と味噌汁、納豆、海苔等の定番はすべて揃い、飲み物も、コーヒー、紅茶はもちろん、コーラ、ジュース、野菜ジュース等のフリードリンクがサービスされていた。これで1円とは驚くばかりであった。その後このホテルチェーンでは、バースデープランを中止したので、今では利用できないのが残念である。どこか他のホテルで同様のサービスをやっているところがあるかも知れないので、調べる価値は十分ある。
3回目は、2022年8月にスマホの最新機種を1円で購入した。7月に発売されたばかりのSONY Xperia 10 Ⅳで、定価74,880円がたった1円で購入することができた。スマホの料金体系は不明朗で一時大きな社会問題になっていたが、相変らずとの印象を持った。近くのヤマダ電機で店員の薦めに従い、スマホを新機種に更新したものだが、代金としては、やはり現金で1円を支払った。1円の商品なんてほとんど存在しないので、まさに稀有な支払い経験であった。「一円を笑う者は一円に泣く」とはよく言ったもので、1円といえども大変価値のあるものであることがよくわかる。