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浪漫飛行への誘(いざな)い

海外旅行は102か国、海外旅行、世界遺産、飛行機、卓球、音楽、歌謡曲、初物、語学、仏教シリーズ等の趣味の世界をブログに

NHKからBS受信料支払いの案内レターが来た

2024年04月11日 06時15分45秒 | TV番組

 

先日、NHKからBS放送の受信が可能なテレビをお持ちなら、BS受信料を支払ってほしい旨のレターが届いた。昔は、NHK職員らしき人が受信料の支払いを求めて、家にやってきたこともあったが、最近はとんと見かけていない。当時すこぶる評判が悪く、BSは見ていないと玄関越しに断ったこともあるが、手紙作戦は継続しているようである。

NHK法なるものに基づいて、NHKの受信料を支払うことについては、公共性から理解するし、現に支払っているが、BS放送となると話は別である。公共の放送は、地上デジタルに一本化して実施すべきであり、公共性をBS放送にも求めることは理解できない。民放各局でもBS放送を行っているが、民放のもので十分である。

NHKは、BS放送を見たい人だけにお金を徴収して見せるようにすればいいと思う。現代の放送技術を使って、視聴料を払っていない家庭のテレビにはスクランブルをかけて、見せないようにすればいいだけである。以前は、スクランブルがかかっていたが、なぜか今はかかっていないようである。何か問題でもあったのであろうか?

テレビにBS受信機能が付いているならそれだけの理由で、見てもいないBS放送の受信料を強制的に徴収しようとするのはおかしいと思う。テレビが見られるスマホを持っているだけで、見てもいない人にNHK受信料を支払えという議論といっしょである。我が家では居間のテレビのアンテナコードの接触不良だと思うが、地上波は見られるが、BSについては、受信できませんというレスポンスが表示される。

「NHKから国民を守る党」というような政党がある位だから、受信料について疑問を持っている人もいかに多いかを物語っている。過去にはNHK職員の不祥事も多発しており、上層部の政権との癒着も気になる。政権の意向でアナウンサーを降板させたり、左遷させたり、目に余る人事も少なくない。NHKをやめて民放にトラバーユするアナウンサーも後を絶たない。NHKは、政権の御用メディアになることなく、本来のメディア機能を十分発揮し、公正な放送を実行してほしいものである。問題点がすべてクリアになり、納得できたら支払ってもいいと思うが、現時点では、見てもいない BSの受信料を支払うことには否定的である。

 

 

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NHK新番組「3か月でマスターする」シリーズ

2024年04月05日 05時46分18秒 | TV番組

 

NHKEテレで「3か月でマスターする」という大人の教養・新番組が4月3日(21:30 -22:00)からスタートした。3月23日に番組の前宣伝があり、それによると「3か月でマスターする」シリーズのコンセプトは、“大人の学び直し”で、第1弾は「世界史」。歴史学者たちのトークから、ばらばらに思えた出来事が、歴史の大きなつながりとなって見えてくるという。第2弾は「数学」、数学者の秋山仁さんと若手数学教育者たちが、問題を解く楽しさをとことん伝授。そして第3弾の「ピアノ」、あの名曲が弾けるようになるという。勉強し直したいが時間がない、苦手意識があってちょっと無理…そんな方でも3か月であこがれの教養やスキルをマスターできるシリーズとのことで、興味津々で楽しみである。

教科書で習った歴史を捉え直す!4月は、「西アジア」を主題とし、古代文明、シルクロード、イスラーム世界の誕生と拡大などについて解説するという。「西洋中心主義とは?」「キリスト教の発祥はヨーロッパ?」「文明誕生の条件は、大河だけではない?」など、私たちが学校教育のなかで身につけた歴史認識に一石を投じる世界史講座であるという。番組のテキストも発売されているので、まさに大人のための学び直しである。

第1回は、「古代文明発展の歩み」でアジアからの視点で歴史を捉えていくという。カギは“遊牧”とのことで、メソポタミアなど古代文明の誕生と発展に遊牧民の存在がいかに欠かせなかったか強調されていた。農耕民族と遊牧民との交易で文明が始まったようである。メソポタミア文明のウル遺跡は都市型文明の最初であり、後にヨーロッパにもたらされたという。シュメール人による楔形文字とかハムラビ法典とか鉄を使っていたヒッタイトとか60年で滅亡したアッシリアとかその後200年も続いたアケメネス朝ペルシャにょるペルセポリスとか秦の始皇帝や漢王朝のこととか次々に聞いたことがある名前が出てくるが、1回聞いただけでは、頭に残らないほど内容が盛りだくさんで、NHKプラスやテキストの活用で予習復習が必要かも知れない。

個人的にも世界史には興味があるが、学校で習った知識は断片的で、大局的に歴史を理解できていないので、点が線となり面となり、鱗から目となることを期待しているが、もし大人向けであれば、もう少しゆったりペースでやってほしい気がする。とくに高齢者はついていけない気がする。海外旅行するときは、歴史の教科書を持っていくのが一番とも言われており、その土地の歴史を知ると旅行の楽しみが倍増するので、この手の番組は大歓迎である。

 

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WHY!?プログラミング~NHKEテレ

2024年02月07日 18時47分54秒 | TV番組

 

5日に孫の一人が熱っぽく保育園に預けられないとのことで、車で迎えにいき、我が家で預かる一方、親の方は、我が家で在宅勤務をすることになった。5日の夜から雪が降るという悪天候もあり、翌日も保育園は休み、我が家に1泊することになった。6日は出勤が必要とのことで、孫達を1日面倒見ることになった。いつもは、公園とかに連れて行くが、あいにくの天気のため、近くのイオンに出かけ、お昼はそこのフードコートを利用した。孫の成長は早く、5歳の上の子は、パソコンに入っているソリテアのゲームやドラゴンボールのテレビゲームでなんなく遊んでいる。NHKEテレの番組を見せることでもかなりの時間を稼ぐことができるが、長時間の面倒は年寄には厳しいものがある。孫といっしょに教育テレビを見る機会も増えたが、大人にとってもまさに教育的というか役に立つ番組が多い。よく見るのは、「いないいないばあ」「おしりたんてい」等だが、6日には「WHY!? プログラミング」という番組を初めて見た。タレントでも有名な「厚切りジェイソン」が進行していて、対象は小中学生というが、内容があまりに高度なので驚いた。小さな時からこのような番組をみていたら考え方もかなり変わるであろうとも感じた。

プログラミングといえば、思い出すのがその基本となる2進法の概念である。中学時代、頭のいいクラスメートがいて、2年の時に、彼から2進法なるものを教わった。片手を使って、5本の指を伸ばしたり、折ったりして数えると全部で32通りあることが分かる。手を使っていかに早く32通りを指で表すかを競ったものである。2進法なんぞは高校の後半でやっと習ったと記憶しているので、当時の中学生のほとんどは知らない世界だったと思われる。それが、いまや小学1年から学習しているとしたら、末恐ろしい世界である。我々世代では、プログラミングの知識を持っている人など極めて少ない。自分自身、ホームページを作成しているが、ホームページビルダーの助けを借りているので、残念ながら専門的知識はほとんど持っていない。

昔は、ロンパールームとか民放でも教育番組があったが、今はほとんどなく、Eテレ独占状態である。視聴者の年代に合わせて、いろいろな種類の教育的番組が放送されており、どれも秀逸なものが多い。視聴料を払っているのだから、当然といえば当然だが、Eテレも子供を持つ家庭にとっては欠かせないチャンネルとなっている。語学番組や旅番組も大変役に立つ。もっと高く評価されていいチャンネルだと思う。

 

 

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NHK朝ドラ「花子とアン」総集編

2024年01月07日 19時54分29秒 | TV番組

 

1月7日、2014年のNHKの朝ドラ「花子とアン」の総集編として、一挙再放送され、長い時間であったが、懐かしい思いで見てしまった。なぜ今頃と思ったが、主役の花子役を演じたのが、吉高由里子さんで、本日から始まる新しい大河ドラマ「光る君へ」の主人公の紫式部を吉高さんが演じるとのことで、特別番組として放送されたもの思われる。紫式部は平安時代の「源氏物語」の作者として有名であり、この大河ドラマには、藤原道長とか清少納言とか当時の有名人がいっぱい出てくるので、楽しみにしている。平安時代のことは興味はあるが、あまりよくわかっていないので、吉高さんの演じる紫式部や清少納言のことを詳しく知りたいと思っている。

「花子とアン」は、「赤毛のアン」を初めて日本語に翻訳した翻訳家の村岡花子さんの一生を描いたドラマであるが、いろいろ縁があって、当時は欠かさず、朝ドラを見ていた。まず、「赤毛のアン」の舞台であるカナダのプリンスエドワード島を2008年に訪問し、アンゆかりの地を訪ねるツアーに入り、赤毛のアンの家(Green Gables)、アンの部屋、作者モンゴメリーの生家、お墓、勤めていた郵便局、結婚式をあげたところ(今は博物館)等、小説に出てくるゆかりの地を堪能した。現地で、ミュージカルも生で見たし、アン一色の旅であったので、もの凄く強い印象をもっていた。そんな中、「赤毛のアン」の翻訳者である村岡花子さんを描いた朝ドラが放送されたので、強く惹かれたものである。主題歌の「にじいろ」(綾香)を聴くたびに、アンのふるさとへの旅を思い出す。また、村岡花子さんは、我が家のすぐ傍にある小学校を卒業していることもあって親しみを感じていた。「赤毛のアン」のミュージカルは、日本でも見に行ったことがあり、DVDも見たことがある。旅行に行った2008年は、初版発行から100年という記念の年であったので、カナダと日本双方で記念切手が発行されたが、その切手も保有している。

 

「にじいろ」: https://www.youtube.com/watch?v=ia0lAgfhbAo

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NHK朝ドラ「ブギウギ」始まる

2023年10月12日 06時07分53秒 | TV番組

 

新しいNHKの朝ドラ「ブギウギ」が10月2日から始まったが、笠置シヅ子の一生を描いた作品ということで興味が惹かれ、久しぶりにちゃんと見ている。前回の「らんまん」はあまり見ておらず、真面目に見るのは、ラジオ英会話を扱った「カムカムエヴリバディ」以来である。笠置シズ子といえば、TBSテレビ「家族そろって歌合戦」の審査員としてその姿をよく見ていたので、馴染みは深い。当時は、50代後半から60代であったようであるが、美人とはいえないすごいオバチャンというイメージであった。元松竹歌劇団で活躍し、「ブギウギの女王」と呼ばれ、有名な流行歌手、女優であったということは、随分後で知ったものである。

ちょうど生まれた頃であるが、服部良一作曲の「大阪ビギウギ」や「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などのブギものが大ヒットし、一世を風靡したようである。もちろん発売当時は知らないが、自分が大人になってから彼女の歌声に接する機会も多かった。顔は個性的というか大衆的で、「わてほんまによういわんや」などの大阪弁が不思議と心の奥に残っている。高峰秀子との「銀座カンカン娘」(1949年)の映画や歌声も印象的であった。ブギウギといえば、10年位前に、浅草で虎姫一座のレビューがあって、当時のレビューを再現したショーを生で見てきたことを思い出した。75年も前の歌であるが、今聴いても新鮮な雰囲気が伝わってくるから不思議である。

そんな彼女の一生が朝ドラになるということで興味津々である。今、松竹に入った頃が放映されているが、子役の女の子は笠置シヅ子のイメージを醸し出していてなかなかいい。大人になってからの主役は、趣里という女優で、水谷豊と伊藤蘭(キャンディーズ)の子供と聞いてビックリしたが、どんな演じ方をするか楽しみである。久し振りに楽しみが一つ増えた。

 

東京ブギウギ(1948): https://youtu.be/0e-AiyIjydI?si=mllEVtIeIE1X5eve

 

買物ブギー(1950): https://youtu.be/Q_tHACJ12kw?si=g5HqEd1_FZyjEmnY

 

銀座カンカン娘(1949): https://youtu.be/R3YDTeoHn-U?si=IXcoDjqcMvZ2VOAh

 

虎姫一座のレビュー: https://youtu.be/AI9RVfCKpls?si=Cwb8_YB2Kosp3amH

 

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フジテレビふざけるな~民放連会長の無責任・無能さ

2023年09月25日 06時06分31秒 | TV番組

 

民放連の遠藤会長(フジテレビ副会長)が21日の定例会見で、人権侵害は重大であるという認識をメディアが、持てなかったのは事実で反省すると述べた一方、所属タレントの番組起用については「今後の対応を見ながら各社が判断すること」、出演CMの放送についても「各社が広告主の意向を尊重して対応すること」と話したことについて、一月万冊では、その無責任ぶりと無能ぶりを強烈に批判している。

遠藤会長は、作家の遠藤周作氏の息子らしいが、今回のジャニーズ事務所の性加害問題について、全く反省しているとは思えず、父親の顔に泥を塗るほどであると酷評している。所属タレントの番組起用は、スポンサー次第だし、出演CMの放送についてもスポンサー次第というのは、お金次第という印象であまりにも無責任といえる。テレビ局としてはどうなのかという指針を確立する必要がある。今回の事件において、大手メディアは共犯であり、被害拡大に加担してきたことを厳しく指摘されているのに、全く真摯に反省している姿勢が見られないのは極めて残念である。まず、マスメディアとして心から謝罪し、今後どういう体制で行くかを明示すべきであろう。ジャニーズタレントがキャスターを務める番組でジャニーズ問題をスルーしていることもメディアの無責任さを象徴している感がある。

個人的には、フジテレビは政権ベッタリで、本来のメディアとして公正に機能していると思えないので、ほとんど番組を見ていないが、トップがこのような考え方をしていることは、その体質を如実に表していると妙に納得した。ジャニーズ問題でも、木原事件でも、大手メディアの沈黙が顕著で、政権や警察とも癒着している感もあり、本来のジャーナリズムとして機能せず、我々に正しい情報が伝わってこないのは残念なことである。

 

一月万冊(9/23): https://youtu.be/mqt1nnlgrCQ?si=WbNp22J5Wqq1XLur

スポニチアネックス記事(9/22): https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/09/22/kiji/20230922s00041000033000c.html

 

 

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木原事件のサスペンスドラマ化~事実は小説より奇なり

2023年09月11日 06時05分27秒 | TV番組

木原官房副長官の妻の元夫の不審死について、警察庁長官が事件性はないと言い切ったことを受け、捜査は終了し、自殺案件として処理が完了したようである。本件は、すでにケースクローズドになっており、ドラマ化するのは問題ないと思うので、この事件からヒントを得て、あくまでフィクションのサスペンス劇場のようなドラマか映画を制作してはどうか? ほとんどの人が事実と感じる週刊文春の見立て通りのストーリーをドラマ化すればいいだけである。

不審死を遂げたシーン、妻や妻の父親や当時の愛人の言動・行動の再現、未解決事件として再捜査が始まった経緯、突如、何らかの圧力で事件がもみ消された経緯、警察庁トップの一言で再捜査が打ち切られた経緯等をフィクションの世界で作り上げ、ドラマを展開していけばいいだけである。「事実は小説より奇なり」なので、実際にはあり得ない面白いドラマができると思う。テレビのサスペンスドラマは面白いのでよく見るが、それよりはるかにリアルなドラマ展開が楽しめると思われる。首相、官房副長官、警察庁長官、元刑事、主人公一族、愛人、銀座クラブ、デリヘリ、マスメディア、週刊誌記者と登場人物が多岐にわたっているので、稀に見る面白さが期待できる。

このドラマでは、時の政権と警察とマスメディアの癒着を扱った大サスペンスが展開されることになり、視聴率を稼げることは間違いないし、〇〇賞受賞作品になることも期待される。一切報道せず沈黙を貫いた既存のテレビ局では絶対制作できないサスペンスドラマなので、ネットメディアかどこか心ある映画会社が制作してほしいところである。このドラマを政権幹部、警察幹部、マスメディア幹部に見せて、感想を聞いてみたい。あくまで、フィクションとして、白を切るかも知れないが、「事実は小説より奇なり」である。日本の警察史上、最大の疑惑事件として歴史に刻まれるかも知れない。
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上白石萌音のはるかなる古代文明マヤ

2023年08月11日 09時24分25秒 | TV番組

8月10日夜、NHK総合で「上白石萌音のはるかなる古代文明マヤ」という特別番組があり、興味深く見た。東京国立博物館で開かれている特別展にあわせ、マヤ文明の実像に迫る特別番組のようである。メキシコに花開いた古代文明マヤ。紀元前1100年ごろ姿を現し、スペインに征服されるまで続いた文明は、世界史上類を見ないものであった。

まず、ユカタン半島にあるジャングルの都市、世界遺産・パレンケ遺跡を紹介していた。そこで、1994年に真赤に染まった遺骨が発見されたが、辰砂という鉱物で覆われていたため赤かったので、レイナロハ(赤の女王)と呼ばれた。ヒスイ等の緑の石の仮面をつけて埋葬されていた。仮面は国立博物館の特別展で展示されている。赤は血を意味し、赤くすることで死者を生き返させると信じられていたという。それより40年前には、そのピラミッドからパカル王の墓が発見され、やはりヒスイの仮面をつけており、緑は植物、命、再生の象徴の色という。

マヤ文明では、世界は天上界、地上界、地下界から成り、それらを繋ぐのがピラミッドである。生まれて、死んで、そしてまた生まれるという世界観で生と死をとらえていた。DNA鑑定から、レイナロハはパカル王妃であるとみられる。また、パレンケ遺跡の石灰岩の宮殿には、水洗トイレも備えた水路設計がされていたというから驚きである。水が豊富だったため、ジャングルで都市が栄えたようである。

また、最近最古のマヤ遺跡とみられるアグアダ・フェニックス遺跡が、日本人の学者によって発見された。紀元前1100年頃(縄文時代終わり頃)から造られはじめたようである。大きな基壇が発掘され、そこが周辺住民が集まる共同祭祀場であったことが伺われるという。ヒト型のヒスイやワニ型のヒスイも発掘されている。古代マヤ人は太陽の動きを観測し、行事を決めていたようである。今でも発掘作業が行われている。

また、エル・パルマ-ル遺跡にはマヤ文字が多数発見され、解読が進められている。発掘チームのリーダーは日本人で、今は、3次元測量といって、写真から3Dモデルを作り解析する方法がとられ、謎の多いマヤ文字の解析が進んでいるという。マヤ文字は、日本語に似ているところがあると聞いて驚いた。解読されたマヤ文字から見えてきたのは戦争の実態という。8~10世紀に多くの都市が衰退していったが、湖の地層から10世紀頃、干ばつと大雨の繰り返しという極端な異常気象がわかり、それが原因と思われる。一部は衰退したが、繁栄していたところもあり、それが有名なチチェンイツァである。

チチェンイツァには高さ30mもあるククルカン神殿という大ピラミッドがあり、年に2回、春分の日と秋分の日の夕方に、ククルカンという蛇神の胴体がピラミッドに浮かび上がるという光による天体現象が見られる。ピラミッドは91段の階段が四方で364段に最上階の神殿に上るのに最後の1段を加えて、計365段となっており、すぐれた天文学の知識が生かされている。

チチェンイツァを訪れたのは、2008年3月19日で春分の日の前日であったが、天候にも恵まれ、奇跡的にはっきりと胴体部分を見ることができた。春分の日当日は、世界中から人が集まるが、前日は人混みは全くなく快適にククルカンの降臨を見ることができた。今回の特集番組でマヤ文明のことがより詳しく理解でき、マヤ遺跡への旅行の思い出がよみがえってきた。さすがNHKのドキュメンタリーといった印象を持った。

  ククルカンの降臨(2008 3/19)




ビクトリア・バンクーバー・メキシコ旅行アルバム(4.55~):https://youtu.be/Lr5wspyeq58



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ゴート語聖書との出会い~小塩節さんを偲んで

2023年06月27日 05時28分04秒 | TV番組

6月24日のNHKEテレで、「こころの時代〜宗教・人生〜その言葉が道をひらく」という番組で、昨年亡くなったドイツ文学者・小塩節さんによる「神との対話-ゴート語訳聖書の世界」という2004年の番組を追悼シリーズとして放送してくれた。

小塩さんは、ドイツ文学者として、また、NHKのドイツ語講講座の名物講師として有名だったが、ケルンの日本文化会館館長時代、仕事上のおつきあいがあり、数年前まで親しくおつきあいさせていただいた。講演会を聞かせてもらったり、ドイツまでの航空券を手配させてもらったり、フェリス女学院のパーティでお会いしたこともあった。大病を克服された後、昔の仲間で2014年に会食の機会があったが、それがお会いした最後であった。その時は、自宅横で経営されている幼稚園や彼の書斎等も見せていただいたが、懐かしい思い出となっている。

ドイツ語等ゲルマン語群の元になっているゴート語のことやギリシャ語の聖書をゴート語に翻訳したウルフィラ(4世紀の人)という司教のことも初めて知ったが、スウェーデンのウプサラ大学図書館でのゴート語の聖書との出会いが小塩さんのその後の歩む道を形成していたこともよくわかった。ウルフィラは、翻訳のためにゴート文字を発明し、新約旧約二つの聖書のために一生を捧げた。ゴート語は,表現力豊かな強い言語だったので,古代ゲルマン諸族の共通語となり,そのためウルフィラの定めた神 (GUTH) を始めとする訳語は以後のゲルマン人たちに引き継がれて現在に至ったという。ゴシックという言葉も、ゴートが語源とのことである。

NHKは、いろいろ批判もあるが、このような教養番組やドキュメンタリー番組で見応えのあるものも多い。最近は、NHKを見直して、EテレやBS番組を見る機会も増えてきた。

画像は、番組でゴート語の聖書を紹介する小塩さん
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プロファイラーIF「モンゴルvs.鎌倉武士」

2023年05月16日 20時21分01秒 | TV番組

5月14日、NHKBSプレミアムのプロファイラーIF「モンゴルvs.鎌倉武士」という2時間番組を見た。シリ-ズで行われている番組なのかよくわからないが、「元寇」でモンゴル軍を迎え討った鎌倉時代の武士たちの戦いぶりを両軍の武器の比較やモンゴル船の海底遺跡の発見から、激戦の真相を岡田准一が探るという興味津々の内容で、見応えがあった。

モンゴル帝国が日本に攻めてきた「元寇」と呼ばれる「文永の役(1274年)」と「弘安の役(1281年)」での双方の戦闘の様子が詳細に再現されていて引き込まれた。モンゴルのフビライや日本の北条時宗という人物についても歴史的考察から詳細に紹介され、双方の弓矢の違いや海岸に築いた巨大防壁や海底に沈んだモンゴル船についても、深い分析がなされていて感動的な内容であった。

史実として、弘安の役で、台風の神風が吹き、モンゴル軍の船が敗走し、日本軍が勝利を収めたが、番組のタイトルにもある通り、まさに、IFで、台風襲来の神風が吹かなかったら、戦況はどうなったかについて、興味深い分析が展開されていて、好奇心をくすぐられた。専門家によると、他の場所からモンゴル軍が上陸し、大宰府が陥落した可能性があるようだ。再放送のようであったが、再現フィルムや歴史的事象の分析等内容が素晴らしく、さすがNHKの番組という印象をもった。


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