カラスといちごとクロッカスと

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わたしのお庭、4月前半、薄紫〜濃紫

2023年04月22日 08時00分00秒 | オオバコ科
2023.04.14撮影

「わたしのお庭、4月前半」の4回目です。今日は、薄紫から濃紫の花をおおくりします。

冒頭の画像は、日本でもよく生えている「雑草」のツタバウンラン(Cymbalaria mulalis)。バンクーバーの気候では、まだまだ咲き方はこの程度。これは、2輪そろっているのがかわいいと思って、撮影しました。生えているのは、うちの家の土台部分です。他のところにもたくさん生えています。というか、むしろ、移植しているぐらい。

和名 ツタバウンラン(蔦葉海蘭)
オオバコ科(Plantaginaceae)ツタバウンラン属(Cymbalaria
学名 Cymbalaria muralis
英名 Ivy-leaved toadflax

2023.03.27撮影(帰省先で)

一方、これは、3月に帰省していた時、両親の家の庭で撮影したものです。バンクーバーよりも随分季節が進んでいることがわかります。

ツタバウンラン、花もかわいいですが、葉っぱもかわいいですね。

画像には写っていませんが、ツタバウンランには距(きょ)がついています。花の後ろ側に突き出た、筒状の角(つの)のように見えるものです。その中に、蜜を出す蜜線があります。

2023.04.10撮影

これは、スミレ(Viola)ですが、スミレにもツタバウンランのようにがついています。

画像には、花が3つ写っています。右側のが正面向き、左側のふたつが横向きで、この横向きのでを見ることができます。左側のふたつのうち、向こう側のは開いた花、こちら側のはほころびかけたツボミです。ほころびかけたのは、開いている花の後ろに頭をやや隠しています。

このスミレでは、が花の色より濃くて、よく目立ちます。

うちのスミレ類では、この花が一番先に咲きます。スミレと言っても、どの種かわかりません。そのうちもっと勉強しておきます。

種名 同定できず
スミレ科(Violaceae)スミレ属(Viola
学名 Viola
英名 Violet

2023.03.16撮影(帰省先で)

3月の帰省中には、実家の庭に、すみれ色のスミレがいくつもの鉢植えにあふれるように咲いていました。これもどの種か同定する勇気はありませんが、多分、スミレ(Viola mandshurica)では? と思います。

註:日本語では、「スミレ」と言うと、広義でスミレ属(Viola)、狭義でマンジュリカ(Viola mandshurica)のことを指します。さらには、属より上の科も、スミレ科(Violaceae)と呼ばれます。

この美しい色のスミレのタネを持ち帰りたいのは山々だったんですが、それは違法ですから、できないんです。

2023.04.05撮影

バンクーバーに帰ってくると、こんなビオラがわたしを待っていてくれました。去年の夏にお友だちがビオラの苗を何種類もくれたのですが、越冬したのはそのうちの2つか3つだけ。そのひとつが、このビオラです。ビオラと言うか、サンシキスミレ(Viola tricolor)と呼んだ方が、通りがいいですか?

和名 サンシキスミレ(三色菫)
スミレ科(Violaceae)スミレ属(Viola
学名 Viola tricolor
英名 Johnny Jump up

2023.03.24撮影(帰省先で)

両親の3月の庭では、サンシキスミレは、何種類もが花盛り。この上の画像の色合いのは、そのうちのひとつ。「色合い」と言うのが、文字通りの意味に使えます。

2023.04.10撮影

紫色の花のしめくくりとして、キジカクシ科(Asparagaceae)ムスカリ属(Muscari)のうちでも、Muscari latifolium「幅広の葉のムスカリ」から、2種。

Muscari latifolium「幅広の葉のムスカリ」は、一般的には、2段に花の色が分かれます。下が濃い紫で、上が薄い紫です(上の画像)。

下の画像は、夜8時(夏時間の8時、標準時間の7時)近くに写した写真なので、色調が異なって見えます。


2023.04.12撮影

なぜか、「幅広の葉のムスカリ」は、花茎がぐんと伸びるのです。それで、よくある Muscari armeniacum「アルメニアのムスカリ」(画像中の他のムスカリ)の花を見下ろすほどになります。



2023.04.07撮影

上の ‘Grape Ice’「グレープ・アイス」という園芸種では、咲き始めには色が3段、頭が白色です。この園芸種の個体はわたしの庭には去年の秋に植えたばかりなので、これからどのように変化していくか観察中。最終的には、色が2段になるようです。

明日は、「わたしのお庭、4月前半」の最終回で、黄色〜赤、をお届けします。


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2 コメント

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ツタバウンラン (gooでこんにちわ)
2023-05-03 00:42:37
移植は嫌うが、どこからでも生えてくる。
やはり雑草なのですね。

カラスお好きですか?

私は大好きで、日がな一日youtubeで観ている事もあります。
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カラスとツタバウンランと (flowerconnection)
2023-05-03 07:43:13
コメントとフォロー、ありがとうございます。
ツタバウンラン、あっちこっちから出てきますよね。でも、「gooでこんにちわ」さんのおっしゃる通り、移植してもまずはつきません。記事を書いたときにひとこと入れておくべきでした。あんな書き方では、移植が成功しているみたい。
カラス、大好き。うちのあたりのは、アメリカガラスで、ハシブトガラスよりハシボソガラスの方に近いです。カラスについても書こうと思っているのですが、つい写真の撮りやすい植物の話になって・・・
現在、帰国の準備中(=庭の世話、家の片付け)でブログ書くのはお休みしています。新しい記事がしばらく出ませんので、よろしければ、過去の記事に目を通してくださいませ。
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