カラスといちごとクロッカスと

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存在の相互認識(2の8)

2022年11月13日 08時42分05秒 | アライグマ
2022.10.09(00:18)撮影

おや、左の子は、躊躇しているのかな? やや窓から離れ、後ろ足で立って、両手を宙に浮かしています。

拡大しますので、左の子の右手と、それと、やや見えにくいですが、左足もご覧ください。

2022.10.09(00:18)撮影

右の子は、またかぶりついてきました。右手を下の段に、左手をその上の段にかけています。やっぱり上に上がりたい? アライグマは、登ったりするの上手なんですよね。

手がどうなっているか、拡大画像で見てみましょう。

2022.10.09(00:18)撮影

アライグマは、手を器用に使います。でも、アライグマの手の指は、人間の手の指と比べ、ひとつ大きな違いがあります。アライグマの親指は、人間の親指のように手のひらに向かって折れこめないのです。ですから、棒を「つかむ」ということができず、画像に見えるように、棒に「かける」しかないのです。

やあ、この右の子は、本気で登っていくつもり? と思っていたら、、、

2022.10.09(00:18)撮影

今度は、両手を段差でかけたまま、家の中をのぞき込みにかかりました。

実は、わたしは、ここで、ぎくっとしました。

右の子はじとっと家の中をうかがっている、左の子はわたしを注視している。

この2匹のアライグマとわたしの間には、2重ガラス窓があり、窓の外には格子(横棒だけ)もあるのです。この格子は、アライグマならすり抜けて来られるので、わたしとアライグマを隔てているのは2枚の厚手のガラスだけ。

顔をお互いに30センチの至近距離で見つめ合っているのです。

ガラスがアライグマの力で破られることはない、と理性的には思いましたが、この2匹が、わたしの存在をしっかり意識しているのが、この時点ではっきりとわたしに感じられたのです。

意思疎通ではないのだけど、お互いに、自己でないものがそこにいるよ、とわかっている、という相互認識。

アライグマは、口と手足の爪、という武器を備えているので、もし対峙することになると、わたしの柔肌の方が傷つくのは目に見えているのです。

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