カラスといちごとクロッカスと

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クロッカス「追憶」

2025年03月27日 09時30分00秒 | アヤメ科
2024.03.16撮影

前回は、クロッカスCrocusの縞々模様の園芸種「ピックウィック」を見ていただきました。「ピックウィック」は、C. vernus 種です。

今日も続いて、わたしの庭からクロッカスをご覧ください。

1番めのクロッカスは、縞々「ピックウィック」と同様、C. vernus 種です。でも、今回は、単色の園芸種を選んでみました。単色と言っても、筋などは見えます。そして、花弁の中央も、少々、色が違ったりします。

冒頭画像に見えるのは、濃い紫色のクロッカス、'Remembrance'「追憶」です。

学名 Crocus vernus 'Remembrance'「追憶」
英名 Spring crocus「春のクロッカス」
別名 Giant crocus「大きいクロッカス」
和名 クロッカス「追憶」
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus)

C. vernus 種は、英語で、Spring crocus「春のクロッカス」、あるいは、Giant crocus「大きいクロッカス」と呼ばれます。C. vernus は、草丈が高めなクロッカスです。

 
2024.03.17撮影               2024.03.21撮影

左上の画像は、「追憶」の開いた花を上から見たものです。メシベの先が3つに分かれているのが見えます。右上の画像は、同じく開いた花をやや横から見たものです。この角度から、メシベは、根本の方では1本であることがわかります。

メシベの下の方にちょこちょことついているのは、オシベです。オシベは3本。園芸種「追憶」では、このオシベが比較的小さくて、3本、と言うより、3つ、という感じです。

2024.03.17撮影

クロッカスの花をワイングラスに例えると、ワインを注ぐ部分が花びら(ガク3枚+花弁3枚)に当たり、グラスの足の部分は、なんと言えばいいのか、花の一部ですから花柄とは言えないし、・・・

仕方ないので、ワイングラスに則って「足」としておきますが、わたしは、このクロッカスの「足」を見るのが趣味で・・・覗きこんで、しょっちゅう見ています。

なんて言うと、なんちゅうフェチか、ということになるかもしれませんが、この部分、園芸種を見分けるのに、有用なんですよ〜〜〜

2025.03.00撮影

今日2番めのクロッカスは、種が何かはっきりしません。園芸種名がわからないので、調べようがないのです。クロッカスはお互いに姿がよく似ているので、見かけだけに頼って同定するのは、よっぽど知られた園芸種でない限り、難しい。

が、この園芸種は、よく庭栽培される2種で言うと、
草丈が10〜15cmである C. vernus「春のクロッカス」(別名、「大きいクロッカス」)
であるより、
草丈が7〜10cmである C. tommasinianus「早咲きのクロッカス」
の可能性の方が高いと思います。

次の画像中、左奥に見える白いクロッカスは、前回ご紹介した薄紫色の筋がわずかに入ったクロッカスです。このクロッカスは、草丈の高い C. vernus であろうと思われます。それに比べ、この藤色のクロッカスは、草丈が低めです。

2025.03.00撮影

上の画像中には、少なくとももう1種類、クロッカスが見えます。向こう側に、藤色で、喉元と花びらの根元が大きく黄色いクロッカスが見えるでしょう? 手前の方の藤色のクロッカスの喉元は、茶紫色にほんのり黄色がついているだけです。

ね、このように、フェチっているわけです。

2025.03.14撮影

さて、このムシさんは、マルハナバチ(Bombus)だと思いますが、前に見ていただいた白いクロッカスの中のムシさんと、同じ個体かどうか??? 実は、時間的には、こちらの方が先だったんです。ここから数日後に、白いクロッカスの中にマルハナバチがいるのを見つけました。

マルハナバチさん、羽の色がツヤツヤしていますね。

2025.03.14撮影

この藤色のクロッカスの花は、白いクロッカスの花より小さめです。その花の中に座り込もうと、このマルハナバチさんは、もぞもぞ、もぞもぞ、動き回っていました。そして、頭を花びらの間から出したり(直前の画像)しながら、数分後、やっと次の位置と体勢に落ち着きました(次の画像)。

2025.03.14撮影

この花では、体が見え見えですよね。安全な隠れ家でないと判断し、白いクロッカスの方へ引っ越したのでしょうか。


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