ミュウのCLASSIC ROCK LOVE

70年代、80年代のロックとその周辺の音楽について気の向くままつぶやきます♪最近のロックも取り上げます。

突き抜けるヴォーカルが爽快!Volbeat - Dagen Før (Official Lyric Video) ft. Stine Bramsen

2022-02-18 15:18:43 | 北欧ロック

Volbeat - Dagen Før (Official Lyric Video) ft. Stine Bramsen

最近の曲で、よく聴いています。

2021年12月3日発売のヴォルビートの新作から「Dagen Før  ft. Stine Bramsen」です。

ヴォルビートは2001年、デンマークのコペンハーゲンで結成されたバンドで、新作「Servant of the Mind」は通算8枚目のアルバムです。

メタリカ的な重量感のあるリフを使いながら、ロカビリー調のポップなメロディを乗せるというユニークさが受けているバンドですね。

そんな彼らが、同じデンマークのポップ・バンド「アルファビート」のヴォーカルでシンガーソングライターでもある女性Stine Bramson をゲストに迎えた作ったのがこの曲。

ヴォルビート特有の重さを抑えて、ポップにまとめ上げた一曲ですが、実に気持ちいい。 Michael Poulsen の突き抜けるような量感のある声が見事。そこに女性的なStineの声が絡むと実に味が出ます。単にポップというだけでなく、元気とパワーをもらえるツイン・ヴォーカル曲です。ポジティブなエネルギーがありますね。

 

まあ、彼らのことを誤解するといけないので、彼ららしい曲「Shotgun Blue」も紹介いたします。

ヘヴィなリフで、これは典型的なメタルと思いきや、ポップなメロディが乗っかるので、クセになるんですね。やはり、マイケル・ポールセンのよく通る声が魅力。うるさいと思う人もいるかもしれませんが(笑)。続けて聴くと、ちょっと耳につくかも・・・。単に高い声というだけでなく、音を切り裂くような感じです。しかし、個性たっぷりで、魅力的なバンドです。

Volbeat - Shotgun Blues (Official Music Video)

 

 

 

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カンタベリー・ロック特集11 ソフトマシーンにメンバーを供給したジャズ・ロック・バンド Nucleus(ニュークリアス)

2022-02-15 06:29:11 | カンタベリー・ロック

Persephone's Jive

1970年発表のニュークリアスのファースト・アルバムです。

このバンドは、イギリスのジャズ系のバンドで、カンタベリー・ロックではないのですが、ソフト・マシーンにカール・ジェンキンス、ジョン・マーシャル、アラン・ホールズワースを送り込んだバンドです。この頃のロック・ファンにとっては当然押さえておきたいバンドということで、多くのプログレ・ファンがこのバンドを聴いているみたいですね。

リーダーはイアン・カー(トランペット、フルーゲルホーン)で、サクスフォン奏者ドン・レンデルとの双頭クインテットを解消後の1969年にこのバンドを結成したようです。

ファースト・アルバム参加メンバーはイアン・カーに加え、カール・ジェンキンス(バリトン・サックス、オーボエ、フルート、ピアノ、エレクトリック・ピアノ)、ブライアン・スミス(テナー&ソプラノ・サックス、フルート、クリス・スぺディング(ギター)、ジェフ・クライン(ベース、エレクトリック・ベース)、ジョン・マーシャル(ドラム、パーカッション)。

初期ソフト・マシーンの難解で実験的なロックを期待すると、ズッコケます。意外に聴きやすいジャズ・ロックです。初期ソフト・マシーンにおける前衛精神はありません。簡単に言うならば、電化されたジャズで、ロックっぽいギターとベースにジャズ的な管楽器が乗っかるという感じでしょうか。特筆すべきはジョン・マーシャルの激しいドラム。これはロック的かもしれません。

今回アップした曲は、アルバムの最後をかざる「Persephone's Jive」で、最もジャズとロックがクロスオーバーしているという感じがする曲で、曲の長さもちょうどよく、ニュークリアスの入門編としては最適と思い、選択しました。

普通のポップス・ファンならば、ソフト・マシーンより聴きやすいかもしれません。でも純粋なロック・ファンにはロックにおける初期衝動みたいなものが欠如していると感じ、つまらないと思うかも。

カールとジョンがなぜソフト・マシーンに参加したのかわかりませんが、やはりこのバンドではジャズという音楽の制約というか殻を破れないと感じたからかもしれません。血気盛んな若者はイアン・カーの下でのジャズ・ロックでは満足できなかったのでしょうか?

ジャズ・ロックの静と動を楽しむという点では、けっこうユニークな作品です。聴きやすいんだけど後のフュージョン系とは違い、ポップ過ぎない音楽です。初期ソフト・マシーンとの相違点を確認しながら聴くというのも面白いと思います。

次回はカンタベリー・ロック本流に戻ります。キャラヴァン『夜ごとに太る女のために』を取り上げる予定です。それから・・・ソフトマシーンの5作目もやらないと。この時代のカンタベリー・ロックは大変にぎやかです。

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カンタベリー・ロック特集10 ゴングもとりあげないと・・・1974年発表 GONG「YOU」

2022-02-05 09:32:28 | カンタベリー・ロック

Master Builder (Remastered 2018)

久々に、カンタベリー・ロック特集です。

やっぱり、このバンド、「GONG」を紹介しないわけにはいかないでしょう。

創設者のデヴィッド・アレンはオーストリア人だし、このバンドの本拠地はフランスのパリなので、ずばりカンタベリー・ロックではないのですが、デヴィッド・アレンはソフト・マシーンのオリジナル・メンバーの一人です。そして、やってる音楽もソフト・マシーンに近いので、カンタベリー・ロックの一派と言ってまちがいありません。

1967年結成のゴングですが、今回ご紹介するのは1974年発表の5作目「ユー」からです。

メンバーはデヴィッド・アレン(V,g)、スティーブ・ヒレッジ(g)、ジリ・スマイス(g)、ピエール・ムーラン(d)、ティム・ブレイク(K)、マイク・ハウレット(b、v)、ディディエ・マルレブ(sax、フルート)という時代で、「The Radio Gnome Invisible 見えない電波の妖精の物語」三部作(フライング・ティーポット、エンジェルズ・エッグ、ユー)の最終作です。

この時代のゴングは、多くのファンが表現するように、サイケデリック的で、スペーシーです。この頃のプログレというのはある意味、尖がっていてわかりにくい面もあるのですが、聴きこむと快感になる音楽で、ゴングも最初は?と思うところがありますけど、気持ち良くなっていく気がします。ソフト・マシーンよりは軽い感じがするんですが、私の個人的な感覚かもしれません。

まず、ご紹介するのは、4曲目「Master Builder」。スペーシーなシンセに原始的な躍動感を持つドラムに激しいサックスの組み合わせがまさにジャズ・ロック的展開。実にかっこいい。3分30秒過ぎにちょっとおふざけ的展開がありますが、元にもどります。そして、変態的ギター・プレイが入り、ちょっとした聴きどころになります。ソフト・マシーンよりはるかにロックっぽい曲ですね。ドラムがすごい。この人はテクニシャンですね。ロバート・ワイアットよりもすごいかも。ベースも何気にうまいなー。

 

次にこの曲。5曲目。「A Sprinkling Of Clouds」です。いかにもプログレっていう感じのシンセではじまります。なかなか展開しないのですが、3分過ぎからベースが主張してきます。そして、4分過ぎからドラムが入って、ロックっぽくなります。5分過ぎからパワフルな混沌の世界へ。激しいギターが入り、7分過ぎからバイオリンっぽい音が入り、サックス、フルートも入ってくる。最後の盛り上がりがすごい。 間違いなく、このアルバムのハイライトだと思います。

A Sprinkling Of Clouds (Remastered 2018)

 

というわけで、もっともわかりやすく、躍動感のある2曲ご紹介しました。

アルバム全体としては、単調なところがあったり、ふざけたようなところがあったりで、気の短いリスナーには耐えられない部分もありますが、まったり聴く人ならば、楽しめると思います。

このバンドはプログレらしさに溢れています。マニアにたまらないでしょうね。一般の音楽ファンがとっつきにくいけど・・・(笑)。聴きこめば聴きこむほど虜になる要素があるような気がします。聴きこみを要求するツウのためのロックのような気がします。

このバンドはメンバーの入れ替わりが多く音楽性も変化がありますので、研究すると面白そうですが、きりがないのでカンタベリー・ロック特集ではこの作品にとどめておきますね。

 

さて、次回のカンタベリー・ロック特集はソフト・マシーンにメンバーを供給したジャズ・ロック・バンド、「ニュークリアス」を取り上げますのでよろしくお願いします。

 

 

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デビューして25年経っても、熱いロック! Thunder - アルバム「Wonder Days」

2022-02-02 05:47:39 | ブリティッシュロック

 

最近、1990年のデビューアルバムを振り返ったイギリスのベテラン・バンド、「THUNDER」。

今年はデビュー32年目で、まだバリバリの現役。昨年3月に発売された最新作も元気いっぱいで気に入っているのですが、2015年発表のデビュー25年目の作品「Wonder Days」が素晴らしい。

55才で発表ですが、30才の時と変わらない熱いロック魂が溢れていて年齢の高さをいささかも感じさせません。

まさに正統派ブリティッシュ・ハード・ロック。じわじわ来る熱いガッツがかっこいい。

 

Thunder - When The Music Played

ややスローなテンポの「When The Music Played 」は、バドカン、フリー的ですが、モダンな味付けにゾクゾクします。シンプルなリフに自然に腰が動きます。

「後ノリ」って感じの、やや後ろに重心が来るようなリフが絶妙。音も適度にハードで、尖がっている。

2015年でも、この音が出てくるっていうのが、実に嬉しい!古いとバカにする人はどっかに行ってください。

そして、哀愁のあるメロディがまさにイギリスの香り!この特徴はアメリカンのバンドには絶対ないものですね。ブリティッシュ・ロックそのもの。

ルークのギターもダニーのヴォーカルも円熟の極み!ラストのギターが奏でるメロディはとどめのかっこよさです。

 

THUNDER - RESURRECTION DAY

"RESURRECTION DAY"はちょっとポップで、アメリカンな香りを感じさせる曲で、こういう曲では違った雰囲気になりますね。彼らの懐の深さを感じます。

やっぱり、ダニー・ボウズの歌のうまさが絶対的ですね。

こんな曲をライブでやったら、超盛り上がると思います。

広がる大地の中、まっすぐな道路をこの曲を流しながらドライブしたい感じがします。

 

Thunder Broken From the album Wonder Days

バラードもご紹介しましょう。名曲です。

メンバーの姿が映ってますね。デビュー時と全く容姿が変わってますが、元気です。

ダニーの声は本当に素晴らしい。彼の声があってこそのサンダーです。

日本人の好きな声かもしれません。

 

クラシック・ロック・ファンの多くが知らないバンドのサンダーですが、バドカン、フリー、初期ホワイトスネイクが好きな人だったら、聴いてほしいと思います。

ポール・ロジャース、デヴィッド・カヴァーデイルに匹敵する最高のヴォーカリスト、ダニー・ボウズの声に魅了されると思います。

 

 

 

 

 

 

 

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