今日も海日和

Dive Kids RYOのよもやま話
ダイビング&ドルフィンスイム♪
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マスタースクーバ講習

2008-06-23 01:53:44 | ダイビング知識・雑学
今日は大雨
昨日の予報からしてどうしようもなさそうなお天気だったので海のスケジュールは全面中止。
マスタースクーバの学科講習に振り替えたのでした。

NAUIのマスタースクーバコースではバディダイビング(セルフダイビング)がきちんと出来るようになるために、ダイビング計画の立案から実行まで受講生同士でバディを組んで実際にバディダイビングを行ってもらいます。
ダイビング中にトラブルが発生したら自分達で解決して戻って来なければなりません。
インストラクターは陸上で待機するか、同行しても手を貸すことはあえてせずに、後で問題点を整理して最終的に8ダイブの実習が終了するまでには自信を持ってバディダイビングが出来るように仕上げていきます。スペシャリティをいくつ取ったらマスタースクーバあげちゃう!というような事はないわけです。

そのためには正確な知識の裏付けも必要。
ダイビングに関わる知識や理論もすべてこのコースで学んでいきます。
器材の構造や作動原理。
波、風、流れ等、ダイビングに関わる気象、海洋状況に対する知識。
水中生物に関する知識。
浮力や圧力変化に関わる理論等の物理。圧力変化に対する身体の変化等の生理学。
アルキメデス、ボイル、シャルル、トリチェリ、ドルトン、アモントン、ホールデン、ビュールマンといった、何となく聞いた事のあるような各界著名人の法則や理論も揃い踏み。
そして減圧理論。その他にもいろいろと盛りだくさん!
テキストを予習してきてもらった挙句に10時間の講義。へとへとです。


まぁ、そんなこんなで大変だったりもするんだけど、今まで漠然としていた知識に筋道がついてクリアーになっていくので、かなりとってもスッキリ快感ではあります。
そんなに難しいハナシをするワケでもなく、ひとつひとつ噛み砕いていけば解かる内容のことばかりなので是非受講してみてくださいね。
ダイビングが更に一段階楽しくなりますよ♪

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とは言ってもダイビングは奥が深い!とっても深い!
なにしろ自然が相手なのでその奥深さにはキリがない!
自然だけでなくダイビングに関わる様々な理論もこれまた深い!

例えば減圧理論なんてのはまだまだ研究途上で未解決の部分も多く、これと言った正解があるようなないような......。
ダイブテーブル上の無減圧時間(最大潜水時間)も各指導団体によってマチマチだし、ダイブコンピューターに表示される無減圧時間や減圧停止時間、推奨浮上速度もメーカーによって全然違うし、ダイビング後の飛行機搭乗時間はどんどん長くなるし、最近では「ディープストップ」という概念も出て来てるし(というか、この段階減圧というのは昔からあったのですが一時姿を消していてまた復活した)、例えば安全停止は5mで3分というのはどうなのよ?という事も言われたりするワケです。

減圧症にかかってしまった時には再圧チャンバーというカプセルに入って一旦加圧してから長時間かけて減圧するという治療を施すワケなのですがこれまた何気圧に加圧するのか、何時間かけて減圧するのか、というのもこれといった正解はないようで、いつまで治療するかというと症状が消えるまで(本人が治ったと思うまで?)といった感じで、きちんとした理論の上に成り立ってるようでいて、実はかなりアバウトな世界なのであった。


合掌.....。




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