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奈良の名所・古跡

行ってみたい所があるといいのですが・・・古墳とか建物とか巨樹とかいろいろ・・・

馬見二ノ谷遺跡

2008年03月05日 | 遺跡
 県内では希な旧石器時代の遺跡です 撮影日;2008.2.5 

 2002年に、馬見丘陵の北東部で発見されました
 約1万5千年前(後期旧石器時代)と推定される石器類が6500点以上出土
 ナイフ形石器等(石器は二上山のサヌカイト製がほとんど)

★所在地;北葛城郡河合町山坊字二ノ谷
★交通;近鉄池部駅より 徒歩10分
★駐車場;有ります(無料)
★入場料;タダです
★問合せ;0745-56-3851(馬見丘陵公園館)

 河合町役場より南に700m程の丘陵上に位置します

 馬見丘陵公園の緑道エリアに有ります


 参考;県立橿原考古学研究所の資料

宮堂遺跡

2008年03月04日 | 遺跡
 川合大塚山古墳の東側に広がる微高地上に形成された遺跡です 撮影日;2008.2.19 

 平成6年(1994)年度の発掘調査により
 縄文時代晩期(約2,300年前)の縄文土器の破片が数点と多数の石器が出土しています
 石器は二上山付近で採れるサヌカイトで作られています

★所在地;北葛城郡河合町川合
★交通;近鉄池部駅より 徒歩20分
★駐車場;有りません
★問合せ;0745-57-0200(河合町役場)

 縄文時代から弥生時代・古墳時代(5世紀)に引継ぎ集落が営まれ
 その後寺院(定林寺)が建立されていたようです


 廣瀬神社が北側に有ります


三輪遺跡

2008年02月10日 | 遺跡
 石器時代から弥生時代に架けての複合遺跡です 撮影日;2008.1.22

 初瀬川の右岸、標高80m前後の三輪山山麓に位置する西南面の台地
 天理教敷島大教会や三輪小学校の敷地、大神神社の山裾から馬場に至る広範囲にわたる一帯が遺跡とされています

 大正から昭和初め頃に、吉田宇太郎・樋□清之氏によって
 「三輪町の石器時代遺跡」等として、学界に紹介されていました

 採集された縄文土器は、後期の磨消縄文土器が多く
 注口土器や口縁部に凸帯を貼りつけ刻目を入れた晩期の土器が主流です

 伴出している石器類には、サヌカイト製の石鏃・石槍・石匙などがあります

★所在地;桜井市金屋・薬師堂・高宮・馬場
★交通;JR三輪駅より 徒歩5分
★駐車場;有りません
★問合せ;0744-42-9111(桜井市観光課)

 弥生土器の出土することでも知られています
 壷形、甕形、鉢形、高杯、器台などがあり、櫛描きの平行線文、波状文、簾状文斜格子目文を施文した中期の土器が多い
 また底部に穿孔のある甑(こしき)形土器や箆(へら)描きの記号を付したもの、底部に木葉のみられるものなどもみられるそうです
 伴出する石器で弥生期のものとして、磨製の右斧、石庖丁、紡錘車などがある

 参考;遺跡概要

 

古宮土壇

2007年09月30日 | 遺跡
 小墾田宮(小治田宮)跡推定地として有名 撮影日;2007.9.11

 土壇付近で、7世紀前半の川原石で造った溝や庭園・石敷き遺構などと、掘立柱建物跡などが出土しています(1970年と1973年に発掘調査)
 蘇我氏の邸宅跡だとするのが有力

 明治時代に、金銅製の壷(四環壷)が出土しています

★所在地;高市郡明日香村豊浦
★交通;近鉄橿原神宮前駅より 徒歩20分
    バスで豊浦駐車場下車 徒歩すぐ
★駐車場;
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-54-5600(明日香村教育委員会・文化財課)

 推古天皇の11年(603)10月に小墾田遷都が行われました(比定地は3ヶ所あります)
 現在、小墾田宮は雷丘東方遺跡説が有力視されているそうです
 (「小治田宮」・「小治宮」と書かれた墨書土器が発見されています)


 参考;飛鳥の宮

 豊浦集落の北側にある水田の中にあります

石神遺跡

2007年09月28日 | 遺跡
 今は水田の下です 撮影日;2007.9.11

 斉明朝の遺構・天武朝の遺構・藤原京時代の遺構と3期の遺構が混在

★所在地;高市郡明日香村飛鳥
★交通;近鉄橿原神宮前駅より バスで飛鳥下車 徒歩3分
★駐車場;無料・約30台
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-54-5600(明日香村教育委員会・文化財課)

 明治35・36年(1902・03)に須弥山石石人像が掘り出されたことで有名です

 1981年からの調査で、旧飛鳥小学校で石敷がみつかり、このあたりは飛鳥浄御原宮の候補地にもなっています
 7世紀中頃~8世紀初めの建物跡や溝などもみつかっています


 参考;石神遺跡

 水落遺跡の北東側です

飛鳥京跡

2007年09月25日 | 遺跡
 石敷き広場や石組みの井戸などが復元されています 撮影日;2007.9.11

 飛鳥岡本宮、飛鳥板蓋宮(いたぶきのみや)、後飛鳥岡本宮、飛鳥浄御原宮(きよみはらのみや)の宮殿遺跡が重なっているとされます

★所在地;高市郡明日香村岡
★交通;近鉄橿原神宮前駅より バスで岡天理教前下車 徒歩5分
★駐車場;
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-54-2001(明日香村役場総務課)

 この地は『伝飛鳥板蓋宮跡』と呼ばれていますが
 最近の発掘調査で上の四つの宮があったとされます

 飛鳥板蓋宮は、皇極天皇の目前で中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を斬殺した大化改新の舞台です

【飛鳥京の変遷】
 592年 豊浦宮:推古天皇 (豊浦寺下層遺跡)
 603年 小墾田宮:推古天皇 (雷丘東方遺跡)
 630年 飛鳥岡本宮:舒明天皇 (伝飛鳥板蓋宮跡Ⅰ期)
 642年 飛鳥板蓋宮:皇極天皇 (伝飛鳥板蓋宮跡Ⅱ期)
 653年 飛鳥川辺行宮:皇極上皇 (飛鳥稲淵宮殿跡)
 655年 飛鳥板蓋宮:斉明天皇
 655年 飛鳥川原宮:斉明天皇 (川原寺下層遺跡)
 656年 後飛鳥岡本宮:斉明天皇 (伝飛鳥板蓋宮跡Ⅲ-A期)
 672年 飛鳥浄御原宮:天武天皇 (伝飛鳥板蓋宮跡Ⅲ-B期)


 参考;伝飛鳥板蓋宮

上宮遺跡公園

2007年06月16日 | 遺跡
 奈良時代の大規模な建物群跡です 撮影日;2007.5.28

 平成3年のふるさと創生事業の一環として、公園建設されました
 その際に確認された遺跡です

 宮殿級の柱の根元や平城宮と同じ瓦が数多く出土
 称徳天皇が使っていたとされる幻の行宮「飽浪宮」の跡とされています

★所在地;生駒郡斑鳩町法隆寺南3-16
★交通;JR法隆寺駅より 徒歩15分
★駐車場;有りません
★入場料;タダです
★問合せ;0745-74-1001(斑鳩町都市整備課)

 平城宮で使われた瓦と同じ版傷(同じ窯で焼いた)をもつものが出土しました


 南側に聖徳太子縁の成福寺(現在は廃寺)が有ります

菅原はにわ窯公園

2006年12月13日 | 遺跡
 菅原東遺跡埴輪窯跡群を保存し、活用するために整備した公園です 撮影日;2006.3.17

 今から約1500年前(6世紀)に埴輪を焼いていた遺跡です
 平成2年(1990)の発掘調査で見つかりました

★所在地;奈良市横領町403-2
★交通;近鉄大和西大寺駅より 徒歩12分
★駐車場;有りません
★入場料;無料
★問合せ;0742-34-4859 (奈良市役所 社会教育部文化財課)

 近鉄電車の西大寺電車区の西側にあります

【土師氏伝承の埴輪誕生物語ゆかりの地】
 垂仁天皇の皇后であった日葉酢媛の古墳に、野見宿禰(土師氏の祖先)が初めて埴輪を作って並べたと伝えています

 南に垂仁天皇陵、北に日葉酢媛陵を含む佐紀盾列古墳群が有ります



菅原天満宮遺跡・天神池

2006年12月12日 | 遺跡
 古くから道真公の産湯の池として伝わります 撮影日;2006.3.17

 菅原院の一部とされ菅原天満宮の東にある住宅地内の小さな池です

 道真の母の生家があった屋敷跡とする説が有ります

★所在地;奈良市菅原町
★交通;近鉄大和西大寺駅より 徒歩15分
★駐車場;有りません
★入場料;見学自由
★問合せ;

 平安時代初期の菅原古人(道真の3代前)が大和国菅原邑に住んでいたそうで
 この地に菅原氏が居住していたのは間違いないようです



水落遺跡

2006年07月22日 | 遺跡
 日本最古の水時計(漏刻)の跡です 撮影日;2006.7.13 

 後方の建物は、明日香村埋蔵文化財展示室(旧飛鳥小学校の建物)です

 水落遺跡は、671年に中大兄皇子によって造られた日本最古の水時計の跡だとされています
 噴水用のプールだったとする説もあり、飛鳥資料館には復元模型が展示されています
 礎石も残っていて、導管や配水管も発掘されました
 平成6年には飛鳥川とつながっていたと思われる水路やいくつかの附属の建物の遺構も出土され、贅をこらした建物であったことが解明されつつあり、万葉集にも時報の鐘の音を聞く歌が収められています

★所在地;高市郡明日香村飛鳥112(明日香村埋蔵文化財展示室)
★交通;近鉄橿原神宮前駅より徒歩30分
    岡寺行きバスで飛鳥下車 徒歩5分
★駐車場;あります
★入場料;見学自由
★問合せ;0744-54-5600 (明日香村役場 文化財課)


 参考;水落遺跡