KFCブログ~Growing old is not shame~

格闘芸術家集団KFCブログ、満を持して復活です。
明るく楽しく真剣に格闘技に取り組む社会人の格闘倶楽部です。

『格闘浪漫』K-1 への道96~Fighting Art~

2010-09-13 06:36:07 | スポーツ





さて、本業です。帰国後は、スパー→柔軟→ミットといういつもの流れの合間に、タイで習ってきたムエタイ・テクニックを復習する時間を設けています。ムエタイはもともとムエカッチューアと呼ばれ、シャム王国(タイ)とミャンマー等近隣諸国との戦闘に次ぐ戦闘の中で生みだされた恐ろしいまでに洗練された戦闘技術です。何百年の歴史の中で練り上げられ、近代化され、現在のような形に姿を変え、タイの国技になりました。ちなみにムエタイのムエとは『拳』という意味です。ムエタイでは、両拳、両肘、両膝、両脛、計8つの『拳』で闘います。距離を取っての打撃と、クリンチしてからの首相撲&膝蹴り(肘打ち)という2つの大きな技術体系があります。ムエタイ戦士同士の闘いにおいては派手なKO劇は少ないですが、これは実力が拮抗しているからであり、その1つ1つの技術は何百年ものリアルな格闘の中で純粋培養された危険極まりない格闘芸術です。ムエタイはよく世界最強、立ち技最強の格闘技と言われます。私はこの手の最強論にはあまり興味が無いのですが(どの闘技でも強い人は強いので)、ムエタイほど無駄のない、効率よく相手を倒すことのみに昇華されたマーシャルアーツは無いと思います。彼らよりも恵まれた体躯の私や欧米のファイター達がムエタイの熟練者には子供扱いされてしまいます。私達は心からムエタイをリスペクトし、その技術を習いにはるばるやって来るのです。