KFCブログ~Growing old is not shame~

格闘芸術家集団KFCブログ、満を持して復活です。
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タイ後記~恐怖の監禁事件~

2010-09-02 08:59:07 | ニュース
タイ後記~恐怖の監禁事件~
タイ後記~恐怖の監禁事件~
この話をしなければなりますまい。それはタイ滞在3日目のことでした。私は夕方の練習を終えシャワーを浴び、いつものようにマンションのベランダで洗濯をしておりました。私の部屋は最上階の9階でした。誰からも見られないのをいいことに、私は全裸で鼻唄を歌いながら(笑)、上機嫌でトランクスやTシャツを洗っておったわけであります。すると突然、強い突風が吹き、「バターン!」と開け放しておいたベランダのドアが閉まりました。また開けようとドアノブに手をかけた瞬間、私は凍りつきました。ドアが内側からロックされてしまったのです。焦って何度もドアノブをガチャガチャ回してみたり、扉をドンドン叩いてみましたがビクともしません。ここは9階のベランダ。しかも熱帯のタイ。数日後に干からびた死体で発見されたらどうしよう、しかも全裸なんて嫌すぎる(笑)と真剣に焦りました。せめて人間の尊厳を守ろうと、洗ったばかりの濡れたパンツを履きました。そして勇気を振り絞ってベランダから地上を見てみると(私は高所恐怖症 です。)名前のない焼鳥屋台のムーさんと、そこに飲みに来ていたワンが小さく見えました。「オーイ!チュアイドゥアイ!(助けて!)チュアイドゥアイ(助けて!)」と叫びましたがなかなか気付いてくれません。でも、なんどか叫んでいると、2人がこちらに気付いて手を振ってきました。にこやかに。そう、彼らは私がただ挨拶してると思っていたのです。(笑)私は必死でゼスチャーし、部屋に来てくれ、助けてくれと懇願しました。私のただならぬ様子にやっと気付いてくれたのか、彼らはマンションの入口に向かってくれました。また、隣の部屋のご夫婦が、この騒ぎに気付きベランダ越しに「どうしたんだ?」と話しかけてくれたため、私は事情を説明し、彼は助けを呼びに行ってくれました。やっと安心した私は、冷静に辺りを見渡しました。すると窓ガラスが一枚ではなく、写真のように数枚のガラスで区切られていることに気が付きました。このガラスを外せるかも知れないと思い付き、両端を指でつまんでガタガタやってみると、 悪戦苦闘の末外れたではありませんか。そこから先は網戸。私は貫き手で網戸を貫通し、そこから手を回してベランダの鍵を見事ロック解錠することができました。なんだか大事業を成し遂げたような、無人島から生還したサバイバーのような達成感で一杯でした。その後、駆け付けた救助隊にパンツ一枚の情けない格好のまま、ことの顛末を説明し、騒動の謝罪とお礼を繰り返したことは言うまでもありません。このマンションでは今も語り継がれる笑い話になりましたとさ。(笑)