大空を見上げて

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涙の韓国旅行

2008-07-24 | Weblog
 終戦の昭和20年10月までいた韓国に、以前より機会があったらぜひ行って見たいと思っていました。
それが15~6年前実現しました。

金浦空港に到着しソウルに向かって車で1時間走りました。
翌日ソウル市街をいろいろ観光し、ヨイド~イテヨンや豊臣秀吉の朝鮮征伐の時の宮殿等日本と歴史的にも関係のある場所を見学しました。
しかし私にはぜひ行きたい所がありました。
それは終戦時まで過ごしていたインチョン(仁川)です。
妻の知人を通して日本を発つ前ソウル在住の韓国の方に通訳及びガイドをお願いしてありました。その方は朴(パク)さんという40歳前半の男性でした。
私の終戦時の事情を心より理解してくれて一生懸命案内してくれました。

ソウルより海岸に向かって電車で1時間ほどでインチョン駅に着きました。
私はあまり覚えていませんが、亡父母と何度も利用した駅と思い感慨深く見ていました。
駅前からタクシーで私達住んでいた日本人住宅があった場所や、すぐ近くの海岸へ行きました。
姉から聞いたのですが、頑固で人の前で涙を見せなかった父が、母妻子供死亡の連絡を受け葬式の為軍隊より一時帰宅した時、夜父の姿が見えないので探していたら一人海岸で声をあげて泣いていたそうです。

私はその海岸で海を眺めながら、その時の父の心情を思い涙が溢れどうしょうもなく座りこんでしまいました。
妻は私の涙をハンカチ拭きながら自分も泣いていました。
ガイドのパクさんも少し離れた所で涙をためてそっと見守ってくれていました。

帰り、インチョンからソウルの電車の中でパクさんより自分の親族の結婚式があるのでぜひ出席してほしいと言われ、ソウル郊外のあるお宅に案内されました。
皆様からすごい歓迎を受け親族のみしか出られない結婚の儀式の場に特別に出席させて頂きました。
見た事もない結婚式で珍しく、韓国の文化を感じました。
いろいろ美味しいご馳走もあり、お土産まで頂きました。
パクさんの奥様も挨拶に来られ本当にお世話になりました。
普通の観光旅行では体験できない多くのことを経験した素晴らしい韓国旅行でした。
(写真:韓国の結婚式)
      
     
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