大空を見上げて

日頃感じていること

最後の砦

2023-11-27 | Weblog
200年に一回と言われる大地震、大津波。
3月11日の東日本大震災から丁度12年。
TVや新聞での関連したニュースを見て改めて地震と津波の恐ろしさを思い知らされています。
その大津波の出来事でとても感動した放映を見ました。
津波の濁流に飲み込まれた佐藤洋子さんと松本俊洋さんの談話でした。
宮城県多賀城市自衛隊多賀城駐屯地22連隊所属の有馬勝彦ニ曹40歳は、浮き沈みする佐藤さんを見つけ、濁流に飛び込み追いつき背中から襟を抱え込んで、流されながら何かに掴むのだがまた何度も流されて、佐藤さんは「私はもういいからお兄さん(佐藤自衛官)だけ逃げて!」と言ったら「そんな事言うな!最後まであきらめるな!あの二階家まで頑張ろう。」
そこへもう一人、浮き沈みしながら流されてきた男性松本俊洋さん、両手に二人抱え込んで濁流の中で二階家までたどりつき助かったそうです。
その後もたくさんの助けを求めている人を見て、皆の制止を振り切って流れて来た材木を掴み濁流に飛び込んで16人助けたそうです。
二人のインタービュ-で佐藤さんはその時、「この人は普通の人ではない」と神を感じたそうです。
松本さんは「自衛官の有馬さんはすごい使命感を持った人、命の恩人です。」と感謝していました。
又他の自衛官63名も同じようにこの地区だけで約700名(安全地誘導を含む)を救助したそうです。
多賀城駐屯地司令(国友昭一一佐)は私達は「最後の砦」国民を助けるのが私達自衛官の第一の仕事だと言っていました。