10月新期が始まりました。新しいクラスの新人は、年齢がとても若いです。20代前半ばかりですので、実際に手本を示しながら進めるためには、ハッキリ言って私にも“体力”が必要になります。皆、元気いっぱい、私とは30年以上の歳の開きがあるので当たり前なのでありますが。ということは子供時代にも近いということになり、その幼い発音の状態が色濃く残っているのが普通です。今回の新人君達もしかり。では“幼い発音”とは、どのようなものを言うのでしょうか。まず、口の開き方です。以前にも述べたとは思いますが日本語の言葉は、母音の「アイウエオ」と、カ行以下の子音と母音とで構成されるもの、そして“ン”で成り立っています。そのうち声として聞こえるのは、母音と“ン”しかありません。子音は声、つまり声帯を使って出しているものではなく“音”です。したがって基本は母音の正確な出し方が第一、そしてその母音に繋ぐ子音の正確な音の出し方です。第一の母音の正確さのためには、正確な口の形を身に(口に)つけなくてはなりません。“ン”以外の口の形は“アイウエオ”の五個しかありません。幼い発音とは、この口の形が自分流になっていて、正確に母音が聞こえて来ないことを指します。では“子音”については・・・それは次回ということに。
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塾長 ナレーター・伊藤英敏
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