第20回冬季オリンピック競技トリノ大会第2日は11日、競技が始まった。5競技8種目があり、フリースタイルスキー女子モーグル予選の日本勢は、上村愛子(北野建設)と里谷多英(フジテレビ)、伊藤みき(滋賀・近江兄弟社高)の3選手が決勝に進んだ。 (asahi.com 2006年02月12日00時19分)中継をテレビで見ていた。最初、日本テレビの地上デジタルで見ていて、CMになったのでチャンネルをぐるぐる回していたらNHKのBSデジタルハイビジョン(BS-hi)でもまったく同じ映像を流している。テレビ(東芝32Z1000)の2画面機能を使って左画面にBSデジタル、右画面に日テレの地デジを映してみた。

地デジの方が遅れている。左のBSデジタルでは選手がジャンプして空中浮かんでいるのに右の地デジではジャンプ前だ。画面右下にあるタイムを見るとその差は約1秒。
念のために地上デジタルと地上アナログの比較もしてみた。

明らかに地上デジタルが遅れている。その差は2秒以上ある。
まとめてみる。一番早いのは地上アナログでそれから1秒強遅れてBSデジタル、さらに1秒遅れで地上デジタルとなっている。
地上アナログが一番早いのは当然として、次は地上デジタル、さらに遅れてBSデジタルのはずだ。デジタル放送はデジタルエンコードにかかる時間分だけアナログよりも遅れるし、BS放送は電波が地上3万8000kmの衛星を往復する分さらに遅れる。
地上デジタルがBSデジタルよりも遅れるという事実を前に考えた。トリノからの映像は高いビットレートのハイビジョンデジタルで日本まで伝送されている。BSデジタルでは最大24Mbpsのビットレートを送出できるのでトリノからの信号をそのまま電波に乗せている。ところが地上デジタルは17Mbpsなのでトリノからの信号をそのまま乗せられず、再エンコードしてビットレートを落として送出している。再エンコードの時間がかかるのでBSデジタルよりも映像が遅れた。あくまで想像だけど。