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『伝わる、揺さぶる!文章を書く』(山田ズーニー著)を読んだ

2018-10-10 08:31:11 | 書評
文章力を改善しようと思って、10冊に1冊くらいのペースで文章力の本を読みます。この本は、文章を書くには「考えて、考えて、考え抜く」ことを薦める、とてもわかりやすい本でした。文章の対象は、学生の小論文、ビジネスパーソンのメールや議事録、自己推薦文といった、実践的な文章です。ブログや執筆は意識していないと考えました。

大学受験の小論文や大学の志望動機を書くにあたっては、とても役に立つ本だと思います。また、就職にあたっての、自己推薦文を書く際にも参考になります。高校生、大学生の方には絶対におすすめです。

反面、メールや議事録にここまで考えられないな、とも思ってしまいます。なぜなら、すでにあまり考えないでも、この本で薦めているような考え方、やり方をこれまで失敗したり努力したりしながら、私が身につけてきたからでしょう。キャリアの浅いビジネスパーソンにはおすすめです。

この本を読んで得た私の気づきは、
1)文章の「ゴール」、つまり、その文章は、最終的に誰に読まれ、どのようなことを目指すのかに着目することで、文章が変わる。
2)あなたの書いたもので、読み手の心を動かし、状況を切りきらき、望む結果を出すこと、それがゴール。

3)文章の7つの要件をおさえる
① 意見
② 望む結果
③ 論点
④ 読み手
⑤ 自分の立場
⑥ 論拠
⑦ 根本思想

4)自分の意見(自分が一番言いたいこと)を発見するには、問い→答え→問い→答え。。を繰り返す

5)望む結果を考えるときに、「読み手にどう言ってもらいたいか」を考えることにより結果をイメージする。
6)論点は疑問文の形にする。 論点を集めるには、読み手、テーマ、自分のエリアから探す。

7)論拠は、説得のために視野を広げる

文章の3要件としては、意見、論点、論拠が挙げられますが、この本では、それ以外の4要件を押さえることを詳述しています。また、著者の社会人時代、編集者時代、そして現在のエピソードをたくさん取り入れて、わかりやすく解説しています。

この本を読んでアクションは、

1)文章のゴールを考える。一つのビジネス文書ごとにひとつのゴールを考え抜く。
2)文章の7要件を意識する。重要性の高いビジネス文書を書く際には、この文章の7つの要件について、漏れがないかを確認する。
3)論点は、疑問文のかたちにする。

年に1度は読み直したい本に出会えました。感謝です。