リスニングをして、聞き取れない理由は、いろいろあります。
聞き取れても、意味がわからなかった。(文法、単語がわからなかった。)
単語を知っていても、発音がわからないので聞き取れなかった。
スピードについていけなかった。
連結、消失する音があったので、聞き取れなかった。
このすべての聞き取れない理由を克服する方法。
それが、音読です。
聞き取れても、意味がわからなかった。
→ 音読をする前に、スクリプトを精読して、単語、文法のわからない箇所を無くします。
単語を知っていても、発音がわからないので聞き取れなかった。
→ 口に出してその単語を読み上げることで、聞き取れるようになります。
スピードについていけなかった。
→ リスニング音源と同じ速さで音読することにより、聞き取れるようになります。
連結、消失する音があったので、聞き取れなかった。
→ 連結、消失する音もふくめて、真似て音読するので、聞き取れるようになります。
このような、「聞き取れない理由」を克服して、聞き取れるようになるトレーニング方法。
それが、音読です。
音読の方法を簡単に紹介します。
① 音読するスクリプトのわからない単語、文法をチェックする。
② 単語、文法がすべて理解できるまで、スクリプトを精読する。
③ リスニングする。
④ リスニング音源を止める。
⑤ 音読する。
これだけです。
音読については、それだけで、何冊も出版されています。
いずれも英語の学習に役に立つ本だと思います。
でも、90日でTOEIC100点アップを目指すのであれば、特段、音読の本を読む必要は有りません。特別な練習をする必要はありません。
それよりも、実際に音読することのほうが大切です。
① ~⑤のステップで、音読してください。
実は、音読を続けられる人は、意外に少ないです。
私のTOEIC教室では、音読が絶対に必要だとしつこいくらいに説明しています。
それでも、音読をしない人がいます。
おそらく、すぐに効果を感じないからでしょう。
また、音読をできる環境が限られているから、かもしれません。
たしかに、電車の中、カフェなどで音読は難しいですよね。
それでも、音読はリスニング力の強化の近道です。
TOEICリスニングのトレーニングの切り札です。
できるだけ五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を使って勉強するのが、学習効果があります。
メンタリストDaiGoさんは、これを「マルチモーダル学習」と呼んでいます。
音読は、五感のうち、視覚、聴覚を使います。また、口を動かすということで、触覚の一部も使います。五感をフル活用した勉強なのです。
語学でなくても、学習効果の高い、音読の学習。
TOEICのような語学学習には、最適の学習法、トレーニング法なのです。
さらに、先ほどご説明したとおり、音読することにより、さまざまな「聞き取れない理由」を解消してくれます。
音読は最強のリスニングの勉強法なのです。
では、同じスクリプトを何回音読したら良いのか?
90日100点アップの勉強では、5回以上を目安にしてください。
一度に数回やるのは、飽きやすく、学習効果も下がってくるので、数日~1週間くらい間隔を開けて音読をするのが、特に効果があると思います。
同じ問題を5回 演習することを、おすすめしました。
問題演習した日から日を開けずに音読をすると、相乗効果があり、さらに良いと思います。
リスニングのトレーニングの柱になるのは音読。90日の勉強に必ず組み込んでください。